最近では「パズドラ」(レビューはこちら)や「モンスト」(レビューはこちら)など、スマホのゲームでも人気作品が増えてきましたね。読者の皆さん中にも、プレイ中という方は多いかもしれません。
しかしその影で、個人間での多額の取引が行われていることをご存知でしょうか。これはRMT(リアルマネートレード)と呼ばれ、ゲームのアカウント自体をオークションサイトなどで販売することをいいます。
長い時間やり込んだり多額の課金をしたアカウントは、時に20万円以上という高額で取引されることも。しかし、この行為には多くの問題点があります。
なぜRMTが行われるのか
では、なぜゲームのアカウントに、そんな大金を積む人がいるのでしょうか。最初から強い状態でゲームを始めても、育てる楽しみがなくてつまらなそうですよね。
友達に勝ちたい!
これには、最近のスマホゲームは昔のゲームと違い、終わりがないという点が大きく影響しています。一番難しいミッションをクリアしても、時間が経てばアップデートでさらに難しいミッションが作られていくのです。
また、スマホ上で動くため、学校やSNSなどで簡単に友達の進行度と比較することができます。そのため、より強いアカウントであるほど、友達に自慢しやすいわけですね。
さらに、期間限定で手に入るアイテムなども存在し、取り逃すと二度と手に入らないということもあります。有用性が低くても、コレクションとして持っていたい気持ちになることもあるでしょう。
以上のことから、後発で始める場合、最初から強くてアイテムの揃ったアカウントを買わないと友達に追いつくことが困難となります。
高額な課金をすればある程度は差を縮められますが、それでも大変です。また、期間限定アイテムの場合は、課金でも入手できないケースがあります。
ストーリーは重要じゃない
最初から強いアカウントで始めると、ストーリーがわからなくなるのでは? と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、最近のスマホゲームでは、ストーリーは重要ではないものがほとんど。
メインの目的は、キャラを強くしたりアイテムを集めたりすること自体となっています。そのため、話がわからなくなっても影響はありませんし、そもそも最初からやっている人でも読んでないケースも珍しくありません。
これらのことから、RMTで最初から強いアカウントを買おうとする人が多数いるのです。
RMTはしてはいけない
しかし、RMTはスマホゲームにかぎらず、オンライン要素のあるほぼすべてのゲームにおいて重大なマナー違反の1つとされています。規約で禁止されていないゲームは、ほとんど存在しないほど。
一体、なぜでしょうか。
ゲームバランスの崩壊
RMTはゲームのバランスを大きく崩壊させます。「このぐらいプレイした人はこれぐらいの強さになる」という想定を、すべて吹き飛ばしてしまうのです。
本来長い時間をかけて遊んでもらうはずのものが、最初から手に入っている状態で始められては困るという運営サイドの思いがあります。
詐欺事件に発展
そして何より、RMTは詐欺が横行しています。サンケイビズの記事によると、「落札して代金を払ったのに、アカウントが渡されなかった」「落札したアカウントが使用できなかった」といったケースがありました。
もともと規約違反であるため、誰かに相談しにくい問題です。そのため、RMTは普通のオークションに比べても、詐欺の被害に合いやすいジャンルとなっています。
以上、スマホゲームの闇、RMTのお話でした。
得られるものの割に、リスクの高いRMT。やはり、ゲームは普通に遊ぶべきでしょう。
読者の皆さんは、くれぐれも手を出さないようお願いいたします。
人気スマホゲームでアカウント売買 違反横行...トラブル後絶たず[サンケイビズ]
(コンタケ)
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