Googleは欧州において、アプリ内で課金する要素のあるアプリを「無料」と名乗らせないことを決定しました。海外メディアのForbesの報道によります。
この変更は9月の終わりまでに適用される見込みとなっており、どのような表記に変更されるのかは現段階では不明です。本件は欧州において適用されることとなっていますが、全世界のGoogle Playにおいても同様の処置が施されるかもしれません。
また、ゲームアプリにおいても課金要素がある場合、「無料」という言葉を一切使用できなくなります。日本では「基本無料」という言葉が使われていますが、これも使えなくなってしまうかもしれません。
表記変更に至った流れ
では今回、一体なぜこのように大々的な表記の変更が行われることとなったのでしょうか。
その理由は、今年の3月にEC(European Commission:欧州委員会)が「無料アプリ」の存在に懸念の声を上げたことにあります。
また、
「フリー・トゥー・プレイという言葉は、完全に無料であるゲームだけに適用されるべきだ。無料という言葉で消費者に誤解を招くことは明らかに間違ったビジネスモデルであり、消費者保護に関するEUの精神に反する」
というEUの司法長官の声明も背景にありました。今回のGoogleの判断は、これらを受けて取りまとめられたECの勧告に従ったものとなります。
さらに詳しくは、以下の記事をご覧ください。
http://www.tabroid.jp/news/2014/03/eu-nof2p0307.html
確かに、ECの主張もよく分かります。ぱっと見で課金要素の有無がわかるようになってくれた方が、安心ですしね。
日本の有名アプリは?
さて、今回の処置により、日本の有名アプリではどのような変化が起きるのでしょうか。
ゲームアプリ
まず、『パズルアンドドラゴンズ』(レビューはこちら)や『モンスターストライク』(レビューはこちら)などは「無料」を名乗れなくなるかと思います。Googleが新しく用意するであろう、「課金ありアプリ」のくくりに入れられるはずです。
『LINE』
また、「無料通話アプリ」の『LINE』もどうなるかわかりません。確かに通話は無料で行えるものの、スタンプ機能など課金要素もあります。
今回の「無料」を名乗ることを禁ずるアプリに関して、特に強く言われているのはゲームアプリです。そのため、どうなるか予測が非常に難しいところ。
ただし、前述のとおり、そもそも今回の処置が日本でも適用されるのかは、まだ不明です。もしかすると、今までどおりという可能性もゼロではありません。
アップルの対応は?
今のところ、アップルは本件に関してECからの要請には答えていないようです。ECは今後もアップルに訴えかけていくようですが、果たしてアップルは本件に従うのでしょうか。注目したいところです。
Google To Stop Labeling Apps With In-App Purchases As 'Free'[Forbes via ゲームキャストiPhone]
(コンタケ)
コメント
あいちゅんなんかでは完全無料じゃなけりゃ「app内での購入あり」って注釈がつくようになったから、それに則っただけだろ。
むしろ私は「無課金」を自分で貫き通してるから、「無料アプリ」のくくりがないと、探すの不便過ぎる!
無料の意味は消費者側が気を付ける物だと思っていた。
間違ってたのか!?
…課金があるかじゃない。
金が無くてもできるかが問題なんだ。
(ID:18167419)
ほぼ消えるも・・・