いまどきの家電は何でもかんでもリモコン操作なので、新しい機器を買う=リモコンが増えるということになってしまいます。
私は普段、
- ・照明
- ・テレビ
- ・ケーブルテレビの機器
- ・エアコン
でリモコンを使っています。これだけありますと一つ一つの使い分けが面倒です。が、この「IRKit」を使うとiPhoneをリモコン代わりにして家電を一括操作できる! ということで、早速使用してみました。
設定はiPhoneアプリから
IRKitはスマホが接続するWi-Fiとリモコンが使う赤外線をうまく連携してくれる機材です。親切な説明付きのアプリのおかげで設定は楽です。USBから電源を供給して使うのですが、USBケーブルは製品に同梱されておりません。余りケーブルを使うか、100円ショップなどで準備します。
このときは赤いLED(ランプ)が点灯しております。
そののち、専用アプリ(IRKitシンプルリモコン)をiPhoneもしくはiPadにインストールし、起動します。この専用アプリが非常に親切なので、画面の説明通りに作業していけば問題ありません。
まず、iPhoneとIRKitをIRKitが持つWi-Fiで接続し、
設定の後、IRKitを自宅のWi-Fiに接続しなおします。
ここで青いランプになれば設定終了です。設定が終わっているはずなのに青いランプにならなければ、USBケーブルをいったん抜いて挿し直し、再起動します。
スマホから管理画面が見られるようになったら接続OK。ここまではアプリの手順を追うだけで自然に設定可能です。
リモコン登録
アプリの設定が終わりましたら、いよいよIRKitへリモコンを設定します。アプリから右上の「編集」をタップし、左上の「+」をタップすれば機器登録です。
アプリを起動したまま、家電のリモコンをIRKitの正面に向けて、リモコンで操作したいボタンを一度短めに押します。
青いランプが3度点滅して覚えてくれますので、アプリからボタンの名前やアイコンを決めます。
操作したいボタンの数だけ記憶させる必要がありますので、利用頻度の高いボタンを意識して登録しておくとよいでしょう。
使ってみる
登録したリモコン操作しました。スマホ上でボタンをタップすると、一呼吸置いたあとに照明の電源がON/OFFされるのが確認できました。
動画ではスマホを照明に向けているように見えていますが、実際はIRKitの赤外線部分が照明に向いています。スマホとIRKitはWi-Fiで接続されていますので、無線LANが繋がっているところであればどこでも操作が可能です。
とても大切なことは、操作したいすべての家電にリモコンの電波が届く場所にIRKitを設置しなければならないということです。家電からある程度離れた、高い位置に設置できると良いでしょう。
さらに、USB経由でIRKitに電源を供給し続けられなければなりません。
いつも手元にリモコンを
最初に手にしたときには「家電のリモコンを置き換えるもの」と思って使い始めました。しかし使っているうちに、「これは置き換えるものではなく、必要な機能だけを集めた2台目の手元用リモコンにすると便利」と考えるようになりました。
- ・機器をレスポンス良く様々に操作したいときには本来のリモコン
- ・必要十分な操作を常に手元で、という時にはIRKitを使う
というのが、楽だなあと思った使い方です。
最近のテレビはネットワークに接続できるものもあり、スマホで専用アプリをインストールすると操作ができる、というものもありますよね。
それも良いですが、エアコンや照明のようなネットワークに繋げないものまでスマホで操作できること、そして、リモコンを家電に向けなくても操作できることが、この機器の素晴らしいところです。
APIというプログラミングのためのツールも用意されているので、ソフトウェア開発をされる方はパソコンやAndroidなどから家電を操作できるアプリを自作することもできますね。
上手く設定して、スマホ1台で家電を操作できるような生活にしてしまいましょう。
(奥野大児)