米アマゾンが6月18日(米時間)に発表した、独自のスマホが『アマゾン ファイア・フォン(Amazon Fire Phone)』です。日本での発売は未定ながら話題をさらっている理由は、なんといっても他にない独特な新機能を多数備えているから。特に目立った特徴は以下の3つ。
・顔の位置を認識して、奥行きある画面表示を実現
=ダイナミック・パースペクティブ
・カメラやマイクを使って、いつでもアマゾンの商品を検索
=ファイアフライ
・24時間、365日のビデオ通話による有人サポート
=メイデイ
この3点を中心に、アマゾン ファイア・フォンとはどんな端末なのかに迫ってみましょう。
ダイナミック・パースペクティブで3D表示
冒頭の画像でも取り上げたように、スマホを傾けると、対応するアプリや3D画像の角度が変化する『ダイナミック・パースペクティブ』で奥行きある画面表示を実現しています。
仕組みとしては、画面の横4カ所に設置したカメラでユーザーの顔の向きを判別しているとのこと。見た目に奥行きを持たせるだけではなく、端末の傾きや顔の動きでページをスクロールしたり、通知や設定へアクセスできるのです。
「どこでもアマゾン」なファイアフライ
カメラやマイクから読み込んだ情報から、アマゾン・ドットコムが取り扱う7,000万以上の商品からマッチするものを見つけてくれる機能が『ファイアフライ』。
カメラで撮影した画像から文字などを読み取ってくれるのをはじめ、カメラ越しの映像からも24万タイトル以上の映画やテレビ番組を認識するというのだから驚き。また、マイクから楽曲を聴かせれば曲名がわかってしまうのは、買い物と切り離して考えても便利に使えそうな予感がします。
でも言い換えると、アマゾン以外の小売店にとってはとんでもない脅威となるでしょうね。
「いつでもビデオ通話サポート」のメイデイ
年中無休のオンラインサポート『メイデイ』を搭載し、テレビ電話方式で端末の使い方などのアドバイスを受けることができます。アメリカではAT&Tの携帯電話ネットワークを使いながらも無料サポートとして提供されているそうですよ。
具体的な使い勝手については、同社のタブレット端末『キンドルファイアHDX』を用いたアマゾン公式の「メイデイ」プロモーション動画をどうぞ。
面白い新機能が盛りだくさんな一方、キンドルファイアと同じく独自OSの『Fire OS』を採用。アプリの入手もGoogle Playのかわりにアマゾン・アプリストアを使うなど今までのスマホとは少し違った独特の仕組みを持つスマホです。
正直なところ、今までのスマホユーザーにとっては「ちょっと手を出しにくそう...」と感じるところもあるかも。しかし日本のアプリストアも品ぞろえが充実してきましたし、いずれ日本にも上陸するかな? 今後の動きにまだまだ注目ですね。
Amazon Fire Phone - 13MP Camera, 32GB - [Amazon.com]
(ワタナベダイスケ)