先日行われたアップルの開発者カンファレンス『WWDC 2014』では数々の新技術が発表され、目玉のひとつがiPhoneの基本ソフトウェア(OS)待望の最新バージョン『iOS8』でした。
しかし新OSへの期待が高まる一方で、残念ながらついにiPhone4が最新iOS8の対応機種から外されることに。ジョブズ氏存命時代の2010年発売から4年間、なんとか現役だった長寿機種だけに感慨深いものがありますね。
そんなiPhone4がひときわ輝きを放っていたのが、実はこの2014年前半。今だからこそ振り返りたい、iPhone4の2014年をまとめてみました。
突如、生産が再開される(ただしインドで)
発表から3年半あまり、当時の最新からさかのぼって2世代前の機種となっていたiPhone4ですが、突如インドで生産・販売が再開されたのが2014年のはじめのこと。インド市場では他社の低価格帯スマホに押され気味だったアップルは、このiPhone4を廉価モデルと位置付けることでインドでのiPhone販売台数を増加させました。
3度ものOSアップデートを生き抜いた古強者
iPhone4の初期搭載OSは『iOS4』。それから現在まで幾度ものOSアップデートをくぐり抜けてきました。さすがに前回のiOS7ではスペック的な限界から動作が重くなっていたものの、iOS7.1でまさかの動作改善。名機の底力を見せてくれました。
インド市場拡大に貢献するも、再生産終了へ
インドでは生産・販売が続けられていたiPhone4も、WWDCを1ヶ月後にひかえた2014年5月には再生産終了となりました。当時の筆者も、
ここで深読みを許されるならば、今年登場するであろう次期iPhone(iPhone 6 ?)の販売戦略に関係していると考えることもできるかもしれません。
と推測しましたが、近いうちに発表される新OS(=iOS8)に対応しない機種を生産し続けるのはアップルにとって得策ではなかった、ということなのでしょう。
ちなみに米アップルのiOS8公式ページによれば、iOS8に対応する端末はiPhoneシリーズの場合「iPhone4s以降」、iPod touchは「第5世代」、iPadシリーズは「iPad miniを含めたiPad2以降の機種」となっています。
いずれにせよ、OSの対応機種から外れたりサポートが終了するのは、スマホでもPCでもいつかはやってくるもの。現役iPhone4ユーザーの皆さんはこのタイミングで乗り換えを検討するのでしょうか。
- iOS 8 - Overview [Apple]
(ワタナベダイスケ)