米国のセキュリティ企業Lookoutが、携帯電話・スマホの盗難事件発生状況をまとめたレポートを発表しました。こちらのレポートによります。
アメリカでの発生状況をまとめたものであり、必ずしも日本の事情と合致しているとは限りません。しかし、どういった状況で盗難が発生しているのかなど、参考になりそうな部分も多かったのでご紹介いたします。
レポート概要
本レポートによると、米国では実に10人に1人が携帯を盗難されたことがあるそうです。さらに、そのうち68%は、その携帯を取り戻すことができなかったとのこと。
携帯盗難が最も発生する時間帯は、12時から17時の日中が40%で最多です。深夜帯の18%よりもはるかに多いという、意外な結果となっていました。
盗難されてしまった状況としては、バーのテーブルなどへの置き忘れが44%で最多となっています。次いで、家や車の中に置いておいたものが強盗されたケースが14%、手に持ったりかばんに入れていたものがスリ被害にあったケースが11%と続きます。
盗難発生場所ワースト5
盗難被害が最も多く発生した場所は、以下のとおりです。
2位:バー・ナイトクラブ(11%)
2位:仕事場(11%)
4位:公共の交通機関(6%)
5位:屋外(5%)
納得のいくものが多いですが、同率2位の仕事場に関しては意外に思う方も多いのではないでしょうか。同僚に盗まれているのか、外で失くしたのに気づかず仕事場で盗まれたと勘違いしているのか、もしくは外仕事の方たちの解答なのかもしれません。
また、屋外はもっと多いかと思っていました。ある程度の人混みがあり、一箇所にとどまる時間が長い場所の方が危険ということでしょうか。
盗難・紛失対策アプリ・サービス
盗難の対策としては、とにかく肌身離さず持ち歩くように気をつけるしかありません。しかし、注意を払い続けるのにも、限界があります。
そこで、スマホを遠隔からロックしたり、GPSで現在地を特定できる「盗難・紛失対策アプリ・サービス」をご紹介いたします。いざというときのため、一つぐらいはインストールしておいて損はありませんよ。
iOS
iPhoneやiPadなどのiOSの場合、公式サービス「iPhoneを探す」を使いましょう(公式ヘルプはこちら)。パソコンのブラウザから、iPhoneの操作ロックやメッセージの表示、現在地の追跡などができます。
「iPhoneを探す」機能を使うためには、iCloudへログインする必要があります。ログインは、こちらからどうぞ。
アンドロイド
アンドロイドOSでも、Google公式の追跡機能「Androidデバイスマネージャー」が便利です。使い方は、以下の記事をご覧ください。
こちらもスマホ本体の追跡や、着信音を強制的に鳴らすといったことができます。また、スマホ2台持ちの方であれば、スマホアプリ版「Androidデバイスマネージャー」も便利ですよ。
これでも満足できないという方は、最強のセキュリティアプリ『Cerberus』(ケルベロス)をお試しください。パスコードの入力ミスを検知してフロントカメラで撮影するなど、圧倒的な実力を持ちます。
携帯を失くしてしまったら
盗難にしろ紛失にしろ、携帯電話を失くしてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。
実は筆者、以前スマホを紛失してしまったことがありまして、その時のことを記事にまとめていました。参考に、ぜひご覧ください。
重要なのは、常にバッテリーに余裕を持たせておくことです。前述の「盗難・紛失対策アプリ・サービス」も、バッテリーが切れていると使えませんからね。
スマホは高級品であり、いつ盗難に被害に合うかわかりません。しっかりと対策をしておきたいものですね。
68 PERCENT OF SMARTPHONE THEFT VICTIMS WILLING TO PUT THEMSELVES IN DANGER TO RETRIEVE STOLEN PHONE[Lookout via GIGAZINE]
Photo by Thinkstock/Getty Images
(コンタケ)