無線LANビジネス推進連絡会は、大規模災害時のみ無料開放する公衆無線LAN「00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン)を発表しました。こちらの公式発表によります。
大規模災害が発生すると、設備の故障や回線の混雑により、携帯電話回線が繋がらなくなることがよくあります。その対策として、大規模災害が起きた時に、各通信事業者の公衆無線LANを無料で開放しようというのが今回の取り組み。
これは、2011年の東日本大震災のとき、各社が公衆Wi-Fiを無料開放したことにヒントを得たアイディアとのことです。実際、この時の無料開放が、被災地の連絡に大いに役立ったそうですよ。
大規模災害での無料開放時、Wi-FiのSSIDは『00000JAPAN』となります。これは、最初に0を5つ並べることで、IDを名前順で並べた時一番上にくることから決まったそうです。また、東京五輪にもかかっているとのこと。
被災時は72時間を境に、建物の下敷きになるなどで重傷を負った人の生存率が大幅に低下することが知られています。そのため、無料開放は、災害発生から72時間以内に開始することを目安とするそうです。
もし被災しても、各社の公衆Wi-Fiが無料開放されるとなれば心強いですね。できれば、お世話になるような事態には、見舞われたくないものですが。
以前の大規模な災害の反省から新たなインフラを整える辺りは、さすが日本というところでしょうか。もし被災してどこかに閉じ込められたりした場合のことを考えると、ぜひ覚えておきたいですね。
公衆無線LANの利活用について[無線LANビジネス推進連絡会 via INTERNET Watch]
Photo by Thinkstock/Getty Images
(コンタケ)