先日auが発表した新サービス『キャリアアグリゲーション』、速くなるってことはわかるけど仕組みはいったいどうなっているのか。
気になるけれど難しい説明はわからないし...という方に向けてTABROID恒例の三行まとめでスッキリ解説いたしましょう。
あ、2つの電波を束ねると速度が2倍になるのか【75Mbps→150Mbps】
ぐぐっと、通信が安定するみたい【周波数ダイバーシティ効果】
りっぱな対応端末が必要なんですって【au夏モデル以降】
あ、2つの電波を束ねると速度が2倍になるのか
キャリアアグリゲーションの特徴として取り上げられることが多いのが、通信速度が従来の2倍に速くなるという点。
2倍の速さを実現する秘密は、今までは1つしか拾っていなかった電波の周波数を、2つ同時に受信できるようにした仕組みにあります。auではこれを「電波を束ねる」と言っていますね。
道路で例えると、制限速度は同じでも車線が2つに増えると一定時間あたりに通れる車の台数が2倍になるイメージです。
これによって今までのLTEではデータの受信速度は最大75Mbps(1秒あたり75メガビット)だったものがキャリアアグリゲーションで一気に2倍速い最大150Mbps(1秒あたり150メガビット)にアップします。
ぐぐっと、通信が安定するみたい
もうひとつ、2つの周波数の電波を束ねる利点として「複数の周波数からより良い電波を拾うことで通信の品質がアップする」効果(周波数ダイバーシティ効果)もあります。2つの周波数のどちらか一方が途切れがちであってももう一方で補えるので通信が安定するというわけですね。
また、通信ネットワーク全体が効率化される効能もあるのだそうですよ。
りっぱな対応端末が必要なんですって
残念ながら、今までのスマホ端末は同時に2つの周波数の電波を受信してデータをミックスする仕組みを待っていないため、キャリアアグリゲーションを使うことができません。対応する端末はこれから発売されるau夏モデル以降の対応機種となります。ちなみに夏モデルでの対応状況は下のリンクを参照してください。
日進月歩でスピードや利便性が向上していく昨今のモバイル通信サービス。どんどん新しい専門用語が増えていきますが、TABROIDでは今後もタイムリーな用語解説をしていきますよ!
4G LTE キャリアアグリゲーション [au]
日本初!「キャリアアグリゲーション」の導入について [KDDI株式会社]
KDDIが国内初のLTE-Advanced導入、キャリアアグリゲーション技術で150Mbpsのサービスを提供 [TIME&SPACE]
(ワタナベダイスケ)