型落ちモデルながら2014年に入って異例の生産再開を遂げ、インド市場で人気を博していたのが『iPhone4』。その再生産の経緯については過去記事をご参照ください。
しかし、地元紙タイムズ・オブ・インディアの記事によればアップルはインドでの再生産iPhone4の製造販売を終了したのだそう。まさかの名機復活から4ヶ月、意外と短い期間で終わりを迎えたという印象です。
現地では2万ルピー(約3万4千円)以下という価格で販売されていたという再生産iPhone4、ちょうど現行のiPhone 5s/5cではカバーしきれない価格帯での普及に貢献していたとのことでしたが、アップル的にはその役割を終えたと判断したようです。
ここで深読みを許されるならば、今年登場するであろう次期iPhone(iPhone 6 ?)の販売戦略に関係していると考えることもできるかもしれません。
また、このニュースと前後して同タイムズ・オブ・インディアの別記事では、アップル社CEOティム・クック氏の発言として「この一年間でインド市場におけるiPhone販売台数は55%増加した」との発言も取り上げており、時期的にもインドでのiPhone好調にiPhone4が貢献した背景が伺えます。
iPhone 6が登場すると3世代前のモデルということになってしまうiPhone 4ですので、モデルチェンジ前のタイミングで一足早く退場させておこうということでしょうか。いよいよ我々も新型iPhone発表への準備をする時期にさしかかってきているのかもしれません。
Apple withdraws iPhone 4 from Indian market , iPhone sales in India up 55%: Apple CEO Tim Cook [The Times of India]
(ワタナベダイスケ)