帰省とイベントの板挟みも、リモートデスクトップで乗り切ろう
DMMの大ヒットブラウザゲーム、「艦これ」が1周年を迎え、記念イベントを開催中です。提督の皆さん、イベントマップはどこまで進めたでしょうか。
さて、今回の1周年イベントは、終了時期がゴールデンウィークとぶつかります。帰省する方も多いと思いますので、屋外でプレイしてイベントを進めたいという方も多いはず。
しかし、スマホで「艦これ」を動かすことのできた『パフィンブラウザ』（レビューはこちら）が、どうやら「艦これ」に使えなくなってしまったようです。実家にパソコンがない提督たちは、帰省中のイベント進行をあきらめるしかないのでしょうか。
一方、先日Googleより、パソコンをスマホで遠隔操作できる『Chrome リモートデスクトップ』（レビューはこちら）がリリースされました。このアプリ、スマホ「艦これ」にぴったりな気がしませんか？
また、同じくパソコンを遠隔操作できるアプリとして、『TeamViewer』（チームビューアー／レビューはこちら）というものもあります。この2つのアプリに、差はあるのでしょうか。
そこで今回は、「リモート艦これプレイ -Chrome VS チームビューアー-」をお届けしたいと思います。帰省中も、暁の水平線に勝利を刻みましょう！
なお、『Chromeリモートデスクトップ』は、アンドロイドOS専用アプリです。iOSをお使いの方は、『チームビューアー』をお使いください。
使ってみた感じ
この記事、思った以上に長くなってしまいましたので、先に結論を書いておきますと、
となりました。どうしてこのような結論になったのか、ご覧ください。
インストール
まずは、インストールから。スマホへのインストールは、どちらもGoogle Playからアプリをダウンロードするだけです。違いはありません。
一方で、パソコンへのインストールは、大きな差があります。
Chrome リモートデスクトップの場合
『Chrome リモートデスクトップ』は、パソコンで『Google Chorme』を既に使用中であれば、こちらのChrome WebストアからアドオンをインストールすればOK。とても簡単です。詳しくは、レビュー記事をご覧ください。
逆に、『Google Chrome』をお使いでない場合、リモート操作のためにブラウザをインストールしなければならなくなります。これがどうしても面倒に感じるようであれば、『チームビューアー』を一考してみましょう。
チームビューアーの場合
『チームビューアー』をパソコンにインストールするには、こちらのサイトからインストーラーをダウンロードしてください。
インストーラーを実行すると、パスワードの設定や、アカウントの作成、メール認証などをする必要があります。正直、ちょっと面倒です。
インストールが完了したら、こんな画面になります。右のウィンドウに、自分のパソコンの名前が出ていればOK。
インストールはどちらが楽？
もし今現在、Webブラウザに『Google Chrome』をお使いなのであれば、『Chrome リモートデスクトップ』の方が圧倒的に簡単です。『チームビューアー』は、開始までのインストール作業の手間がかなりあります。
しかし、他のブラウザをお使いの場合は、逆に『チームビューアー』の方が楽かもしれません。前述のとおり、新しいブラウザを入れないといけなくなってしまうからです。
環境次第で、インストール作業の手間は大きく変わってきますよ。
接続してみよう
インストールができたら、次はスマホとパソコンを接続してみましょう。
Chrome リモートデスクトップの接続
Chromeリモートデスクトップは、リモート接続されるパソコンをGoogleアカウントで管理しています。そのため、接続も非常に簡単。
スマホ側のアプリを立ち上げると、『Chrome リモートデスクトップ』をインストールしたパソコンが自動的に表示されます。この中から、リモート接続したいパソコンを選択します。
選択後は、自分で決めたPINパスワードを入力すればOK。このパスワード入力は、2回目以降省略できます。
チームビューアーの接続
チームビューアーの場合、最初の一回目が少し面倒です。スマホ側のアプリを起動した時に最初に出る画面にて、パソコン側で表示されている「使用中のID」を入力します。
続いてパスワードの入力を求められますので、パソコン側のIDの下に表示されているパスワードを入力すれば接続できますよ。
このIDとパスワードの入力は、毎回求められます。IDは入力履歴が使えるので問題ありませんが、パスワードの省略設定はありません。
とはいえ、セキュリティー上、できれば『Chrome リモートデスクトップ』でも毎回入力した方がいいと思います。
接続はどちらが楽？
接続では、『Chrome リモートデスクトップ』が少し楽です。そんなに大きな差でもありませんが。
動かしてみよう
いよいよ実戦です。実際に接続して、それぞれ動かしてみました。果たして、差はあるのでしょうか。
...なるほど、ある程度使ってみたところ、結構違いがありました。
Chrome リモートデスクトップの方が良いと思った点
まず、『Chrome リモートデスクトップ』の方が、画面が滑らかに動いて見やすいです。『チームビューアー』だと画面がカクカクするときがあり、戦闘中など何が起きているのかわかりにくい時があります。
また、画面が移り変わるときなど、『チームビューアー』だと表示がもたつく場合があります。これが、結構気になりました。
『チームビューアー』の方が優れている点
反面、『チームビューアー』はマウスアイコンが動かしやすいです。『Chrome リモートデスクトップ』はなぜかアイコンの移動に慣性が働いており、たまにどこかにすっ飛んでいってしまう時がありました。
操作ミスが発生するほどではありませんが、この点では『チームビューアー』の方が動かしやすいと思います。慣れれば、どちらも変わらないのかもしれませんが。
また、『チームビューアー』はファンクションキー（キーボードのF1～12）が使えます。「艦これ」ではあまり使いませんが、他の用途の場合は便利かもしれません。
どちらのほうがプレイしやすい？
「艦これ」のプレイでは、『Chrome リモートデスクトップ』の方が優れていると感じました。『チームビューアー』だと、どうしても画面のもたつきが気になってしまいます。
特に、戦闘中に画面がもたつくと辛いです。昼戦の結果を見落として、夜戦に移行するか迷うことになるかもしれません。
結論：Chorome優勢
以上から、屋外で「艦これ」するなら、『Chrome リモートデスクトップ』の方がやや優れているという結論に至りました。
ただし、前述のとおり、『Google Chrome』をインストールしたくないのであれば、『チームビューアー』を選ぶのも良いでしょう。両者の差は、大して大きなものではありません。
リモート艦これの課題
さて、ここまでは、2つのアプリの違いを解説してきました。ここからは、「リモートデスクトップ」でのプレイそのものに関して、少々触れておきたいと思います。
通信量問題
実家にWi-Fi環境があればいいですが、ない場合はLTE接続でプレイする必要があります。が、残念ながら、Wi-Fiなしでのプレイは現実的とは言えません。
LTEなら十分プレイ出来るだけの速度は出ているのですが、どちらのアプリも通信量が多すぎます。一回出撃と補給をさせてみただけで、以下の有りさまです。
大体、100メガバイト前後。一日のプレイ時間にもよりますが、2～3日もあれば7ギガバイト制限を突破してしまうでしょう。
リモートプレイで「艦これ」をするなら、Wi-Fi環境の確保は必須と言えます。
電気代問題
また、リモートでプレイするためには、パソコンの電源が入っていなければなりません。そのため、帰省中は、パソコンをつけっぱなしにしておく必要があります。
ディスプレイやスピーカーはオフでもいいので、そこまでの額はかからないはずです。が、やはりどうしても気になるという方もいらっしゃるでしょう。
もうここは、いっそ帰省中ぐらい、「艦これ」のことを忘れてみるのも良いかもしれません。いずれにしろ、イベントはできるだけ、帰省前に終わらせておくのがベストといえるでしょう。
以上、「リモート艦これ」に関する情報をお伝えしてきました。なかなか難しい点も多いですが、ぜひ参考にしてみてください。
（コンタケ）
