日本語入力システム『ATOK』のジャストシステムと富士通は共同の記者説明会を開き、スマホ用の新しい日本語入力システムである『Super ATOK ULTIAS(スーパー エイトック ウルティアス)』を発表しました。名前ながっ!
夏モデル以降の富士通製端末への搭載を前提に開発されたとのことで、富士通のタッチパネル等ハードウェア、UIとの組み合わせによって最高の性能を発揮するそうです。
難しいことを抜きにして、新ATOKのスゴイところをTABROID流に3行でまとめると、
・パソコン版ATOK相当の高性能エンジンで予測・変換精度が高い
・スマホアプリに最適化され、マップなら地名、メールなら話し言葉を優先
・スペルがわからない英単語も日本語から変換できる
と、なります。つまりパソコンとスマホ両方のイイ所を活かしたパワーアップを遂げたというわけですね。それぞれの特徴を写真つきで解説しましょう。
予測・変換精度がパソコン級にパワーアップ
日本語入力の基本機能である「予測変換」はパソコン版ATOK相当の高性能となりました。
さらに入力された文章を理解し、間違えやすい単語や同音語を自動判定して正しい漢字に変換してくれます。上にある「正確」と「性格」などは文脈から判別して候補の順位が変わっていますね。
自動でアプリにあわせた辞書に切り替わる
今までになく賢い要素として、使っているアプリに合わせて最適な変換候補を選んでくれるということが挙げられます。
例えばメールのアプリであれば話し言葉優先、地図アプリを使っている時なら地名の候補が優先して表示されますよ。
英単語や地名など、語彙数が圧倒的に多い
これは個人的に嬉しい目玉機能。スペルのわからない英単語も、日本語やカタカナ語から変換できます。「図書館」と入力して「Library」や、カタカナ語の「コンフィデンシャル」から「Confidential」が候補に出るなんてスゴいですね。「カラバリ」と打って「Color variation」と変換するなんてこともできるのだそう。
「東新橋」など住所の一部を入力すれば、「東京都港区東新橋」といったように住所を補完してくれる『かんたん住所入力』も便利そうで注目です。
実際に動作しているデモの様子を動画で撮影してきました。30秒ほどで最新ATOKのパワーがおわかりいただけると思います。
両社が「これまでにない最高レベルの文字入力を実現した」と自信をのぞかせる『Super ATOK UKTIAS(スーパー エイトック ウルティアス)』、この長い名前のウルティアス(ULTIAS)の部分は『Ultra Input method for Arrows』に由来するのだとか。その名の通り富士通のこの夏以降のモデル独占搭載され、他社モデルに提供する予定はないのだそうですよ。
まだ搭載端末の姿は見えませんが、いよいよ夏モデルの足音が聞こえはじめてきましたね。
スマートフォン史上最高レベルの日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS」を共同開発 [富士通のニュースリリース / ジャストシステムのニュースリリース]
(ワタナベダイスケ)