そんな時はTABROIDにお任せ。今回は、NTTドコモが6月に開始すると言われる新サービス『VoLTE(ボルテ)』という用語について簡潔に説明します。
VoLTEとは『Voice over LTE(ボイス・オーバーLTE)』の略で、つまり高速データ通信に使われるLTEの電波に乗せて音声通話をする仕組みのこと。その特徴を三行でまとめると次のようなイメージです。
ぼーん と回線の混雑が解消されて、
るんるんクリアな通話音質♪
てごろなお値段になるかもよ?
【通信量が減ります】ぼーん と回線の混雑が解消
今までのスマホは、LTEに対応していても音声通話には3Gの回線を使っていて、いちど電話が繋がると電話回線を占有してしまうあまり効率のよくないものでした。
一方ボルテでは、音声データを小さなパケットに分割して高速なLTE回線に流すため、回線も占有せず伝送効率が高くなります。ちょうど「ひかり電話」に代表されるIP電話の仕組みを携帯電話のLTE回線で行うイメージです。
ボルテの効率の良さについて、ドコモ加藤社長は「トラフィック(通信量)が3分の1になり、音声の伝送効率も高まる」と発言しています。
【音質が良くなります】るんるんクリアな通話音質♪
今までの音声通話は、仕組み的に音質が頭打ちになっていました。しかしボルテにすると、音質をさらに向上できるメリットがあります。
通話時に気になる「声の遅延時間(タイムラグ)」が半分になるといわれており、通話の自然さに影響を与えそう。また、電話が繋がるまでの呼び出し時間も短縮されるといいます。
【通話料金が下がるかも】てごろなお値段になるかもよ?
まだ料金についての正式発表はありませんが、5月中旬に開催とも言われるドコモの発表会でボルテ対応の端末とともに発表されるかもしれません。
現在はドコモ・au・ソフトバンクとも、LTEの基本プランであれば通話料は20円/30秒(税抜)です。参考までにスマホ向けIP電話サービス『SMARTalk』の通話料金を見てみると、8円/30秒(税抜)です。現実的にはこのあたりと比較することになるでしょう。(SMARTalkのレビュー記事を参照)。
良いことばかりに思えるボルテですが、残念ながら現行のLTEスマホでは使えないので、これ以降登場するボルテ対応端末への機種変更が必要。ちなみに次期iPhone(iPhone6?)もボルテ対応端末になる、なんて噂もあります。
「LTEになってから通話料金が高くなった気がして...」と感じていた皆さん、今後のボルテに期待ですね。
ドコモ、LTE通話を6月開始 スマホ夏モデルで対応、新料金プランも [SankeiBiz(サンケイビズ)]
(ワタナベダイスケ)