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実存の著名人に取材して「エネルギー問題」を理解する『エネシフゲーム・インタビューズ』が高クオリティ

2014/04/07 12:00 投稿

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答えは自分の中に。

先月11日、東日本大震災から3年が経ちました。震災直後は、電車もお店も会社も、電気を暗くしたりエアコンを切ったりと、いたるところで節電をする場面を見かけ、ふだん当たり前のように使うエネルギーも、実は限りがあるのだということを実感させられました。

『エネシフゲーム・インタビューズ』はそんなエネルギー問題を題材にしたシリアスアドベンチャー。新人記者の主人公は、先輩記者ととともに、同問題のあらゆる識者へインタビューを敢行。どの識者も主義主張が異なり、インタビューを重ねることで、問題への理解や、考えを深めることが主題です。

取材先には、衆議院議員・河野太郎氏や歌手・加藤登紀子氏など、様々な著名人が実名で登場。また、被災地である福島を訪れたりと、あらゆる方面から同問題へのアプローチをはかり、プレイを通して、プレーヤーもその意識を深めることができるという仕掛けです。
 

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主人公・高村は、大手出版社に内定、記者としての活動をスタート。エネルギー問題の記事を担当することになるけれど、何が正しいのか、そして何ができるのかを日々模索しています。


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主人公は、大学教授、議員、歌手など、主義主張や立場が異なる様々な識者にインタビューを敢行します。若く良い意味で知識が少ない分、率直な疑問や質問を次々になげかけ、自分の中で消化しようとする様子に、プレーヤーである筆者も、素直に引き込まれていきます。


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インタビュー後、教授にあなたは同問題についてどう思うかと聞かれました。選択肢が表示されますが、プレーヤーの主観を問うことに重点が置かれているので、選んだ内容で話が変わるということはありません。

そんな感じで上述の著名な人々や、被災地へ高村は足を運び、あらゆる意見・価値観を自分の中に吸収し、新人記者として成長していきます。ICレコーダーを机に置くとか、質問のトピックの選び方とか、社内での慌しい様子とか、そういった細かい点についての描写もけっこうあり、リアルな出版業界を見れるという点でも面白い。

本アプリは震災直後の2011年6月に非営利のプロジェクトとして始動。そこからゲーム業界のトップクリエーター達が同プロジェクトに賛同し、約3年経った今リリースされたという格好。アニメーションもサウンドもシナリオも、全てが高いレベルで完成されており、難しい問題だけに自然と引き込まれている自分に驚きました。

この問題については今も度々ニュースとして取上げられ、なにが正解と簡単に言えるものではないと思います。だからこそ、多様な主義・主張があることを本アプリで知り、自分なりの考えというものを持つのも意義のあることかもしれません。


利用時間:1時間ほど
使用端末:SO-02E
OS:4.2.2
バージョン:1.1
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発売元:「エネシフゲーム」製作プロジェクト
更新日:2014年3月19日
価格:無料
対応機種:Android2.3 以上


(斎藤栄孝)

 

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