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今週はリリー・フランキー初主演作で思いっきり泣こう!【週刊100円映画レビュー】

2014/04/02 19:00 投稿

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140402gururi01.jpg「おでんくん」書いた人ってイメージもすっかり過去のものに。

そんなマルチタレントぶりを遺憾なく発揮しまくっているリリー・フランキーが初主演した日本映画『ぐるりのこと。』が今週のiTunes 100円レンタルとなっています。もちろんHD、SDどちらの画質でも同じ値段ですよ。

iTunesでの映画レンタル、視聴の方法はコチラの記事を参照してもらうことにして、さっそく作品の内容にせまってみましょう。

「ぐるりのこと。」はこんな映画

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物木村多江演じる妻・翔子とリリー・フランキー演じる夫・カナオの夫婦が辿る10年間の軌跡を追ってく本作。序盤、生活力の欠如しただらしない性格のカナオはなんとか法廷画家の仕事につくものの、その後夫婦は第一子の死去という悲劇に直面。そして妻の翔子は心のバランスを崩してうつを発症し...。

このふたりを中心に、家族や周囲の人々とのつながり、心の動きを丁寧に描写した映画となっています。

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ともにこの作品が初主演となったリリー・フランキー、木村多江に加え、数多くの名優たちによってめまぐるしい人々の「悲喜こもごも」が描かれていくのも、「ぐるりのこと。」の大きな魅力。倍賞美津子、寺島進、安藤玉恵、八嶋智人、寺田農、柄本明さらにさらに...と紹介しきれないほどの豪華キャスティングなのです。

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2時間20分強の上映時間に凝縮されているのは、バブル後で大きく揺れ動いた90年代当時の日本のリアルな空気感。法廷画家であるカナオは連続幼女誘拐殺人事件、地下鉄サリン事件、小学生無差別殺傷事件といった時代を象徴する多くの事件の公判にも立ち会っていくことになります。



夫婦、家族、職場、そして社会と、周囲に起こる様々な「ぐるりのこと」を描きつつも見事な構成力でまとめあげられた作品。見終わった後にはいろんな感情が胸にこみ上げてくるんですよ。ちなみに90年代後半に社会に出た世代である筆者は、思いっきりガチ泣きしました。

今週のiTunes 100円映画も、とにかく「未見なら必見」のひと言につきます!


ぐるりのこと。 [iTunes - 映画 - ]

(ワタナベダイスケ)

 

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