先日、mixiから「muuk」、Yahooから「コミュカメラ」という、それぞれ「開いた瞬間に消えてしまう写真アプリ」が同日にリリースされました。
せっかく同じ日に同じようなアプリが出たのならば、使い比べてみようぜ! ということで、女子力の低さには大変定評のある私が、あれこれ試すことにしてみましたよ。
まずは共通点から
・写真をタップしている間しか写真の全容が表示されない
・LINEでのつながりを特に意識している
・撮影した写真に文字入力ができる(コミュカメラは手書き文字もOK、muukはキーボードのみ)
写真が画面タップしている間しか表示されない、というのは少々面倒にも感じますが、恐らくこれは送られてきた写真のスクリーンショットなどを撮られないようにするための対策でしょう。
※ただし私が何回か指をアクロバットさせて試したところ、送られてきた写真のスクショを撮るのに成功したこともあるので、完全に防げるわけではありません。
コミュカメラの特徴は、細やかなインタフェース
※写真の被写体は本文とは関係ありません
では、まずコミュカメラの特徴をあげてみましょう。
・テキスト打ちにも対応(テキストは写真上にそのまま表示)
・送る相手を登録しなくても、試しに使ってみることができる
・友達登録をお互いに承認し合うまで、相手に写真を送れない
・ブロック機能あり!
・スマホのカメラロールにも写真を保存しておけるので普段使いのカメラとしても利用できる
muukの特徴は、"女子力高めな女子用"
※写真の被写体は本文とは関係ありません
お次はmuuk。
・IDを知っている相手になら、写真を送付できる
・写真を送信してきた人にリプライをするだけで、送信者が写真を送った相手全員とフレンド登録されるので、利用者同士の輪がどんどん広がる
・ショートメッセージを添付できる(写真が数秒表示されたあとにショートメッセージが数秒表示されてどちらも消滅する)
・通常カメラで撮影をした直後、必ず前方カメラが起動し自分のショットを撮る(※ここ超女子力必要)
・撮影した写真はカメラロールに保存できない
...このような感じとなっております。
では、この特徴を踏まえた上で、実際に使ってみての感想です。
muukの前方カメラの存在、あなどりがたし!
muukは、撮影した直後に前方カメラで自画像を撮影してこようとするので、起き抜けボサボサの髪にノーメイクなんて姿では写れません。
もともとmuukは「瞬間・自撮り」と謳っているので、自撮りに耐えられる状態でなければ使ってはいけないようです。
自撮り画像すら一瞬で消えてしまうので、ノーメイク顔だろうがジャージ姿だろうがかまわない、とかでしたら全然OKなのですが、個人的には全然OKじゃありません。
余力があればとっさに前方カメラでハムスターでも写しておくのですが、毎回手元にハムスターを用意できるほど私もハムスターも準備万端ならば、自分のメイクをしたほうが早いです。
いつまでも残しておくのはいやだけれどちょっと自慢したい絵や、ちょっとバカをしたい絵を見てもらうのに、まず女子力を磨かなければならないとは苦行です。
また、muukは撮影した写真の撮り直しが出来ず、通常カメラ撮影→前方カメラで自撮り→最初に選択した相手に自動送信、となっており、それこそ「やばい、今変顔だった!」とかでも取り返しがつきません。
「すぐに消えて残らない」という点を悪用されることも
muukにはブロック機能がないため、「すぐ消える」機能を悪用して、見たくないような画像をずっと送られ続けることもあるかもしれません。
これについてはコミュカメラも決して逃れられる問題ではなく、「すぐに消えてしまう」ことを悪用されることは有り得るでしょう。
ただ、コミュカメラには少なくともブロック機能がありますので、万が一の時も嫌な思いは一度きりですみます。
またお互いに友人申請を承認しあわないと写真が送れないこともあり、友人知人以外の申請は一切拒否をすることも可能です。
SNSでは少なからず悪意のある人間に出会ってしまうものですが、こういったツールでも実際の使用にあたって、こちらの意図しない悪意に出会う覚悟というのは必要です。
(実際、以前にリリースされた消える写真ツール「Snapchat」などでもよく起こる問題のようです)
友達同士で使うならばどちらがオススメ?
※写真の被写体は(以下略)
セキュリティの面や使いやすさで、私は圧倒的にコミュカメラ支持派です!
実際に「何秒間だけ表示される」と聞いても、まずは試しに使ってみて、体感的にどれくらいの時間だけ表示されるのかとか、知ってみたいですよね。
muukではまず送信先の友達を選ばないと写真を撮影することすらできないので、その「すぐ消える写真」の感覚を知ることができません。
前方カメラでの半強制的な自撮りは賛否が分かれそうなところですが、少なくとも干物女子にとっては圧倒的なまでに敵です。
muuk使えるなんて女子力高いんだね...というひとつの目安になるかもしれませんね...。
(アサミリナ)