日本では、おサイフケータイやSuicaを始め各社の電子マネーなどで、広く使える非接触ICカード技術『フェリカ(FeliCa)』ですが、海外での普及は出遅れ気味なのだそう。確かにスマホ業界でも海外機種でおサイフ対応というのは聞きませんよね。
そこでフェリカ技術の大元であるソニーが主要なスマホ機種でフェリカを使えるようにする取り組みを始めるのだそうです。日経新聞が伝えています。
気になるのが、「でもどうやって他社端末にフェリカを搭載するの?」という点ですが、この事業ではソニーからフェリカの設計情報の提供を受けたオランダのICカードベンダー『ジェムアルト社』がフェリカ機能を内蔵したマイクロSDカードを製造する流れになる模様。
なるほど、多くのスマホが備えているカードスロットに後付けで差し込めるようにするわけですね。メモリースティックなんていらんかったんや。
でもこれだけでは人気機種であるiPhoneへの対応は不可能。しかし日経の記事には、
iPhoneにはマイクロSDカードの差し込み口がないが、カードが挿入できる専用ケースを開発。ケースがiPhoneと近距離無線通信でつながり、フェリカの機能を使えるようにする方針だ。
との記述もあり、これが事実なら海外での普及アップのみならず、いよいよ『おサイフiPhone』の実現にも繋がるかもしれません。
この計画の実用化は1~2年後とされていますが、間もなくスペインのバルセロナで開催されるモバイル関連 の展示・発表会「モバイルワールドコングレス」で試作品が公開されるとのこと。ちょっと楽しみな展開になってきましたね。
ソニー、全スマホに「フェリカ」 海外巻き返しへ [日本経済新聞]
(pic: FeliCaホームページ)
(ワタナベダイスケ)