現在Twitter社が、サイトの新しいデザインをテスト中のようです。海外のIT系情報サイトMashableがレポートしていました。
Twitterでは、新しい機能をランダムに選出された一部ユーザーに先行して提供するテスト方法をよく使います。どうやら今回は、Mashableのスタッフの方が偶然選出されたようですね。
さて、Twitterでは、今までに何度もリニューアルを実施してきました。しかし、今回の変更はその中でも過去に類を見ない、大幅な変更と言えそうです。
というのも、本記事トップ画像を見ていただければ分かりますように、まるでFacebookやGoogle+などのようなデザインになっているのです。
ツイートはブロック型に分けられ、画像はかなり大きめのサムネイル表示になっています。タテにズラーっと並ぶ、現状のTwitterとはまったく異なるデザインですね。
公開されているのはプロフィール画面の画像のみですが、おそらく通常のタイムラインも同様に変更されるということかと思われます。かなり大胆な変更と言えましょう。
これは良い変更?
さて、皆さんこの新デザインをみて、どのように感じられましたでしょうか。筆者は、「これならFacebookでいいんじゃないの」という感じでした。
使ってみないことには判断できませんが、第一印象としてはあまり良いものとは思えなかったのが正直なところです。以下、その理由を簡単に。
一目で分かるということ
Twitterのデザインは、非常にシンプルです。しかし、シンプルでありながら、とてもユニークなものでもあります。
Twitterが登場してからある程度の年月が経ちましたが、サイトをパッと見で「Twitterだ」と即分かるというのはすごいことです。それだけ、類似サービスが出てきていないということです。
この独特なデザインこそが、Twitterが他のSNSと喰い合うことなく使われ続けている理由だと筆者は考えます。独創性・実用性共に高いレベルでまとまっている、すばらしいデザインではないでしょうか。
過去に何度も行われたサイトリニューアルでも、この基本部分だけは変わったことがありませんでした。Twitter自身も、このデザインに自信を持っているはずです。
しかし、今回の新デザインは、他のサイトでもよく使われているようなデザインとなっています。独創的とは言いがたく、アイデンティティーを失ってしまっているように感じました。
なぜここまで大幅に変更するのか
ではなぜ今回、ここまで大幅に変更するのでしょうか。しかも、他のSNSに似たデザインに、です。
理由としては、いろいろ考えられます。例えば、つい最近twitterの株価が下がってしまいましたので、それに対するテコ入れかもしれません。
もしくは、画像が大きく表示されていますので、広告サービスに本格的に乗り出すのか、Vine(詳しくはこちら)との連携強化という可能性も考えれます。
しかし、どのような可能性を考えるにせよ、やはり現状のタテにまっすぐ並ぶデザインだけは、変えないほうがいいのではないかと筆者は思います。Twitter社内でも、意見が割れているところなんだろうとは思うのですが。
新デザインはまだテスト段階ですので、正式に採用されるかは分かりません。もしも採用されるとなった時、一体どのような反響があるのでしょうか。
Twitter Testing Major Profile Redesign That Looks a Lot Like Facebook[Mashable via TechCrunch Japan]
(コンタケ)