このところ、振り込め詐欺などに悪用される事態を重く見てか、「携帯電話の不正入手」対策に注力している警視庁。NHKニュースによれば携帯キャリア5社の担当者を集めた会議を開催し、契約時の本人確認などの徹底を要請したとのことです。
今回の会議では、警視庁からキャリアに対して徹底を要請された「本人確認が不十分なまま契約された携帯電話が悪用されるケース」のほかにも、免許証の名前を書き換えて他人になりすます犯罪グループの存在や、実態のない会社名義での大量契約といったケースが紹介されたのだそう。
このニュースと前後する形で、悪質なレンタル携帯業者の400回線あまりをNTTドコモが一斉に契約解除したという事例もあり、携帯電話悪用問題の広がりと根深さを感じさせます。
さて、ヘビーなスマ充なユーザーにとってはここからが本題。この話題に伴ってどうやら携帯電話の複数回線契約の規制についても強化を検討されているそうなのです。今や2台持ちも珍しくない時代だけに、ユーザーとしても気になるところ。
ちなみに現時点でも携帯電話各社の名寄せシステムによって、個人で契約できる携帯電話の回線数は最大5回線に制限されていますが、今回さらに規制が強化される可能性が出てきたということ。
ここからさらに規制強化されることになれば、モバイルルーターや通信機能つきタブレットなど複数の通信機器を駆使する層では影響を受ける恐れもあり、ヘビーユーザーは今後の展開に注視する必要がありそうです。
携帯電話会社に本人確認の徹底を要請 [NHKニュース via スラッシュドットジャパン]
悪質なレンタル携帯業者の契約解除 [NHKニュース]
(ワタナベダイスケ)