感染者は、プレーヤー自身なのかもしれませんね(ドヤ
以前『Plague Inc.』という洋ゲーを紹介しました。世界中に病原菌をバラまいて人類の絶滅をはかるという、病原菌側を主役にした不謹慎ゲー。
スタイリッシュなサウンドにやり込み型のシステム、病原菌に抗う人類との攻防など、どれもがよく作りこまれており、自分自身も良くないと思いつつ楽しみました。今回その日本語版が出たので再度紹介します。
その名も「伝染病株式会社」。まんまですね。
まず主役であるウイルスの名前を設定しましょう。アニメの登場人物の名前などを設定してそのアニメが世界を席巻! みたいなやりかたを楽しんでいる方もいらっしゃるようですが、そういうのもいいかも。TABROIDを席巻させてみましょうか。
世界地図上のどこの国にウイルスをまくかを設定すれば、そこからじわじわと感染者が増えていきます。比較的裕福とされる国は最初の散布先には向かないとのことで、よく考えて散布しましょう。そしたら散布場所が、布に絵の具を垂らしたように、ポツポツと斑点が発生、ジワジワと病原菌が広がっていくのが良い意味で気持ち悪い。
画面左下に「DNA」という欄がありますが、これがかなり重要。シミュレーションRPGのアビリティポイントのようなもので、このポイントを使い、病原菌のDNAを進化させます。それぞれの散布先により、気候や気温、生活様式など多種多様ですが、それぞれの環境に適したDNAに育てないと病原菌は蔓延しません。DNAをタップして成長画面を見てみます。
画面上部に「伝染」「症状」「能力」とあり、それぞれタップで切り替えできます。たとえば伝染を見てみると、家畜や蚊、ネズミといった具合にその病原菌の媒介者への感染のしやすさを上げることが可能。また症状を見ると、咳や貧血、不眠症など、感染時の症状を強化可能。咳などは、国土が狭く人口が多い(=人口密度が高い)国に最適など、こちらも散布先の国情をしっかり考慮したうえで、戦略的にDNAを成長させていくことが重要ですね。
そんな感じでDNAを強化するにしたがって、点々と広がっていた病原菌はその勢いを増し、隣国へ、さらに海を渡って別の大陸へ...といった具合にパンデミック的に広がっていきます。その間人類も黙っているわけではなく、世界中で感染が広まっていることを知った研究者が治療法の確立に奔走を始めます。
ビーカーのバルーンが突然地図上に表れるので、これを壊して研究を阻止しましょう。画面右下の「cure」の項目が100%になってしまうとゲームオーバーとなってしまいます。
地図が紫に埋め尽くされました。不謹慎なのは分かってるんですが、なんか謎に中毒的な達成感を感じてしまうんですよねー何回やっても。
そんな感じで一周目をクリアすると、最初は病原菌としてバクテリアしか使えなかったのがウイルス、生物兵器など、より強力な菌を使用可能になるところも長く遊べる理由ですね。
といった感じで、日本語版の紹介でしたが、改めてプレイしてみてやっぱり完成度高いなあと思いました。不気味に心地良いBGM、国ごとに合わせたDNAの成長システム、時折テロップ表示される世界情勢のニュース...全ての要素がこのゲームのリアリティを出すことに大きく貢献していると思います。
GooglePlayのランキングなどを見たら入っていたので、日本においてもこのゲームが「感染」しつつあるのかな?
(斎藤栄孝)