ウィンドウズ PC でおなじみのマイクロソフトから、ついに! 『スカイドライブ(SkyDrive)』アンドロイド版の登場ですよ。スマホからパソコンに、たくさんのデータを簡単に送りたい人には、要注目のアプリです。
筆者のようにすでに会社、自宅などのパソコンでスカイドライブを利用している方にとっては、一も二もなく導入すべきアプリだと思いますね。タイル状にならんだファイルとか、マイクロソフトが新しく採用したデザインは、やっぱりクールですよ。ルックスは、かなり好みです!
使える容量も大きく、一般的な高画質写真が4000枚程度は保存できるくらいなので、スマホで写真撮りまくってる人にもオススメしたいですね。
スカイドライブとは、クラウドサービスの一つ。同様のサービスには、「ドロップボックス(Dropbox)」や「グーグル・ドライブ(Google Drive)」そしてアップル社の端末に特化した「アイ・クラウド(iCloud)」などがありますね。
クラウドサービスとは、写真や書類などを、クラウド(インターネット上の保存スペース)にアップロードして、自宅や会社などのパソコンからも見ることができるサービスのことです。
それでは、先行サービスであるドロップボックス、グーグルドライブと軽く比較しながら、速攻レビューしてみます!
1. アプリ自体の操作感
クラウドからのダウンロードに関しては、3つとも大差なし。メニューをタップして、データを渡す相手を選んで、保存という流れでしたね。
しかし、クラウドへのアップロードとなると、個人的にはドロップボックスの圧勝かと。スカイドライブのレビューを書いてるんですけど、正直な感想ということで...
スカイドライブ
アプリからは、写真しかアップできないです。写真以外のファイルを吸い上げたければ、ファイル・エクスプローラーなどのアプリを使って、スカイドライブに渡すという流れが必要。後発なのに、この仕様は残念すぎる。
しかも、写真に特化したサービスかと思いきや、カメラで写真を撮った時の、自動アップロードにも対応できていない。
ドロップボックス
アップロードボタンが用意されているので、操作を迷いにくい。写真以外のファイルをアップロードするときにも、スマホの中のフォルダ一覧を表示してくれるので、ドロップボックス・アプリだけで完結できる。
カメラで写真を撮った時の、自動アップロードにも対応。
グーグル・ドライブ
メニューから、新規... を選択し、渡してもらうアプリを選択という流れ。写真以外のファイルを吸い上げるためには、ファイル・エクスプローラーなどのアプリを導入している必要があるが、スカイドライブと違い、本アプリから操作できる。
カメラで写真を撮った時の、自動アップロードに対応。
2. 無料で使用できる容量
これは、スカイドライブの勝ち。
スカイドライブ
7GB
ドロップボックス
2GB
グーグル・ドライブ
5GB
3. ファイルの共有
他の誰かにも、自分がアップロードした写真などのファイルを見せることができるんですが、これは3つとも操作感に大差なし。
4. 写真以外のファイルの編集
これについては、スカイドライブと、グーグル・ドライブで互角でしょうか。ビジネスユーザーなら、スカイドライブの方がやや優位だと思います。自分としても、仕事のファイルに関してはスカイドライブで使いたいです。でも、グーグル・ドライブも捨て難い...
スカイドライブ
マイクロソフト製だけあって、ワード、エクセルの編集はお手のもの。ただし、現時点では本アプリ上では編集ができず、互換性のあるアプリを使う必要あり。ワード、エクセルをスマホから編集したいというビジネスユーザーは少なくないと思うので、ぜひ頑張って対応して欲しいところ。
ドロップボックス
単なる保存場所と割り切って使うべき。各アプリへの橋渡しに徹している。
グーグルドライブ
マイクロソフトのワード、エクセルと互換性のあるグーグル・ドキュメントに限り、編集が可能。アンドロイドアプリ上でも、やや不自由ながら編集できる点はアドバンテージ。
ざっと、こんなところですね。
筆者としては、今メインで使っているドロップボックスを止めて、スカイドライブに移行してしまうということは考えにくいです。現時点では「選択肢のひとつ」ということに過ぎないという印象です。しかし、新しいマイクロソフトのデザインはクールな印象だし、保存容量の大きさも魅力ですよ。
というより、3つとも使ってたら合計14GBの容量ですから、上手く使い分けるのが正解でしょうかね。
利用時間:2時間ほど
使用端末:HTC J ISW13HT
OS:4.0.3
バージョン:1.0
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発売元:Microsoft Corporation
更新日:2012.8.28
価格:無料
対応機種:Android2.3以上
(田中宏和)