131013_aoi01.jpgTABROIDで記事を書いている筆者ですが、実はスマホを持っていません。

電話はドコモのガラケー、ネットはNexus7とipod touchをWi-Fi接続で使っています。Nintendo3DSや、ノートPCを持ち歩くこともあります。

外でのネット接続は今までは公衆無線LANサービスだけに頼ってきました。
でも、まだまだWi-Fiスポットが無い場所も多くて、電波ジプシーになることもよくありました。
だから、どの端末でも素早く簡単に、そしてなるべく格安でネットにつながる方法はないかなぁーと前から思っていました。

そこで9月から「モバイルルーター」と「MVNO」を使ってみることにしました。


通信料金が半分に! タブレットもパソコンもつなぎ放題


「モバイルルーター」や「MVNO」の説明はあとにして、まずは筆者の通信料金を公開します。

通信料金はズバリ半額になりました!





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MVNO導入前
MVNO導入後


携帯キャリア
4,200円
1,329円


MVNO
-
945円


公衆無線LAN
380円
-

(MVNO付帯サービス)


合計
4,580円
2,274円



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今まで公衆Wi-Fiが無い場所では、ガラケーでSNSのチェックやGoogle mapのナビゲーション機能を使っていました。このため、ドコモのパケ代はだいたい毎月上限の4,200円。

でも「モバイルルーター」と「MVNO」のおかげで、ガラケーでの通信はほどんどゼロに。「パケホーダイダブル2」の基本定額料金2,000円すらも使い切れなくなりました。

こんなに安くなった理由は、通信回線を「MVNO」にしたからです。

「MVNO」とはデータ通信専用のSIMカードだけを提供する格安通信回線事業者のこと。
通信量に上限規制などはありますが、大手携帯キャリアよりもかなり料金がおさえられています。
いくつかの事業者や料金プランがありますが、だいたい月額1,000円前後で利用できます。


5分でわかる!月額1000円でLTEが使える『MVNO』のキホン [SIMフリー端末向け]


この「MVNO」を「モバイルルーター」で使えば一度に複数の端末でネットができます。複数台を同時に接続することがなくても、端末ごとにそれぞれ回線を契約しなくていいのでとてもお得です。
 


「モバイルルーター」と「MVNO SIMカード」を準備すればすぐに始められる


格安モバイル通信を始めるのに必要な物は、「モバイルルーター」と「MVNOのSIMパッケージ」のふたつ。

筆者が考える、それぞれの選び方のポイントを簡単に紹介します。


モバイルルーターは「LTE対応」と「バッテリー」で選ぶ


「モバイルルーター」とは持ち運びできるWi-Fiスポットのようなもの。最近のスマホでできる「テザリング」だけに特化した端末、というイメージです。

Amazonなどで「モバイルルーター SIMフリー」などと検索して探すのが簡単です。選ぶ時のチェックポイントは「LTEに対応していること」と「バッテリー容量」の2つ。

MVNOがLTE通信に対応していても、格安なモバイルルーターの中には3G回線にしか対応していないものもあります。

毎日持ち歩く物なので軽くて小さい物を選びがちですが、その分電池の持ち時間は短くなります。電源ONの間はずっと通信し続ける物なので、ある程度長時間使う予定がある人は、多少サイズが大きくても電池持ちの長い物の方がいいと思います。

モバイルルーターの初期設定はちょっとめんどくさいので、日本語のマニュアルがついていて、ネットで情報も見つけやすい国内メーカーの製品だとより安心かもしれません。


MVNOは自分の使い方に合わせて。店頭売りパッケージもおススメ


MVNO各社の特徴や料金プランは、ギズモード・ジャパンのこちらの記事などが参考になります。

あとで説明しますが、高速通信量のリセット方法が各社違うので、ここが選ぶ時のポイントのひとつになります。

筆者はIIJmioの店頭売りパッケージ「BIC SIM」をビックカメラに行って買ってきました。

MVNOのSIMパッケージはオンライン販売が中心ですが、店頭売りなら店員さんに質問をしたり、対応機種を調べてくれたりするので、ネットだけだとちょっと不安、という人にもおススメです。

さらに「BIC SIM」には、公衆無線LANサービスの「wi2 300」が無料で使える特典もついていてお得です。


より賢く利用するためのポイント


事業者によって違いますが、MVNOの基本通信速度はだいたい200Mbps前後です。スマホでLTE通信を使い慣れている人にはかなり遅く感じるかもしれません。
これに月500MB程度のLTE高速通信が付いていて、高速通信量の上限を使い切ると基本速度に制限されます。

基本速度200Mbpsの筆者の体感は...
・メール、SNS、ブログ記事のチェックならノンストレス
・SNSに写真付きの投稿をする時はちょっとイライラ。たまにタイムアウトになることも
・Google Mapは数分待っても現在地を読み込まない
という感じです。

上限のある高速通信をうまく使うのが賢い「MVNO」の使い方です。

高速通信量のリセット方法は月ごと、日ごと、任意にON/OFFなど、事業者によってそれぞれパターンが違います。自分の使い方に合ったMVNOを選ぶのがいいと思います。

高速通信量が月500MBでは不安な人は、追加料金で上限量を増やせるMVNOを選べば、いざという時も安心です。

モバイルルーターの電源をこまめに切ったり、Wi-Fiスポットがあるところでは優先的に利用するようにすれば、通信量もバッテリーも節約できます。

MVNOをモバイルルーターで使うことで、複数のモバイル端末の通信料金がグッとおさえられます。しかもLTE回線。

複数のスマホやタブレットなどを持っている人なら、一度は試してみる価値アリです。


(むらすぎあおい)

 

RSS情報:http://www.tabroid.jp/news/2013/11/mvno-routerguide.html