11月からは携帯電話でも「070」番号が割り当てられるようになって、だいぶ肩身の狭さから解放されそうな予感のある昨今のPHSシーン。
そんななか国内唯一のPHS事業者であるウィルコムから、ガラケー・スタイルな2つの新機種、『LIBERIO 2』と『WX12K』が発表されました。どちらもガラケーの雄である京セラ製で、ブルートゥースによるスマホとの連携機能に重点が置かれているのが特徴的です。
音声通話無双のストレート端末『リベリオ2』
「電話機としての安心感」ではストレート型に勝るスタイルはなかなかないですよね。
『リベリオ2(LIBERIO 2)WX11K』ではそんな旧モデルのスリムなデザインを継承しつつ、スマホの親機/子機として利用するための機能を強化した端末。
スマホにかかってきた電話をリベリオ2で受けたり、スマホの「090」「080」番号を使ってリベリオ2からの発信も可能です。
スマホが受信したメールやSNSの通知も共有されるので、6インチ級などの大型スマホも鞄にしまいっぱなしにできそうです。
78グラムの軽量ボディながらIPX5/IPX7の防水、 IP5X防塵に加え米軍MILスペックの耐衝撃性能もあり。ガラケーのアドバンテージであるバッテリーライフは連続待受で約790時間。
誰もが夢見たテザリング・ガラケー『WX12K』
一方の『WX12K』長らくユーザーに愛されてきた定番の二つ折りスタイル端末。カラーバリエーションも充実ですね。
こちらのモデルもリベリオ2と同様のスマホの親機/子機化機能を備え、頑丈さの面でも防水(IPX5/IPX7)防塵(IP5X)MILスペック耐衝撃といった互角の能力を持つ上に、京セラのお家芸「スマートソニックレシーバー」(関連記事)で音声の聞き取りやすさも両立。
そして、なんといっても目玉機能はブルートゥースによるテザリング機能の搭載。
ウィルコムのPHSは先のリベリオ2も含め、USBケーブルで接続したPCをネットに繋ぐことができる機種が多いのですが、WX12KではPC以外にもブルートゥースのPAN規格に対応していればスマホやタブレットをネット接続できちゃうのが重要ポイントです。
確かにPHSなのでそこまでの高速通信は期待できないけど、モバイルルーターやスマホからのテザリングよりランニングコストは安くなると思いますよ!
両機種とも「だれとでも定額パス」で音声通話が安上がり
これ重要。どちらの新機種もウィルコムの「だれとでも定額」が使えるので月額980円の定額音声通話が可能。手持ちのスマホに「だれとでも定額パス アプリ」をインストールすればスマホでも同じ恩恵を受けることができますね。音声通話の多いユーザーにはかなり魅力的ではないでしょうか。ぶっちゃけLTEの通話料金ってお高いですしね。
スマホとの連携に強くて、通話料金も抑えられるプランがある新機種。非常に魅力的に感じるのですが超重要な難点がひとつ。
まだ携帯電話とPHS間で相互のMNP(ナンバーポータビリティ)が始まらないんですよね...。待ってまっせ、総務省さん。
ちかごろ京セラとガラケーの話題がアツいぜ!:
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LIBERIO 2 [ウィルコム]
WX12K [ウィルコム]
LIBERIO2 [京セラ]
WX12K [京セラ]
(ワタナベダイスケ)