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長雨による洪水 SNSで情報交換! 【東南アジア通信 #7】

2012/08/28 22:00 投稿

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8月の第2週、約1カ月以上続く長雨で、フィリピンのマニラ首都圏は、主要道路すべてが冠水して、首都機能が麻痺する状態となりました。

フィリピンは、6月から雨季が始まるのですが、日本の梅雨と違って、1日中シトシトと雨が振り続けるわけではありません。簡単に言ってしまうと、毎日雨は降るものの、定期的ににスコールがザバーッと降る晴れ間は一日に一度ぐらいは見える、と言うと想像しやすいでしょうか。

しかし、今年はまったく状況が異なりました。7月頃から一日中雨がジトジトと降り続いていました。雑感ですが、ほぼ1カ月は続いていたような気がします。そのため、7月30日の週は、マニラ首都圏の学校では、週に2日半も休校になる事態が発生。
 

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次の8月6日の週は、状況はさらに深刻になりました。雨の量も風の強さも台風のようでした(でも、台風ではなかったんです!)。遅滞する低気圧が要因だったようですが、すでにあちこち地域で冠水が発生し、8月7日(火)の午後には、主要道路がすべて冠水となり、学校はもちろん、政府機関はもとより一般企業も休業せざるを得ない状況となりました。火曜日に出社していた同僚は、その日、結局家に戻れず、会社に泊まるしかなかったようでした。

そんな中、情報交換の手段として活躍したのが、facebook(FB)twitterといったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でした。

フィリピンの気象庁「PAGASA」やマニラ首都開発庁「MMDA」もFBやtwitterで積極的に情報を流す一方、インターネットにアクセスできた人たちの間で、「◯◯の道路は既に冠水で通れない」「△△には、地割れ・亀裂で封鎖中。□□を通るべき」といった情報が交換されました。


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また、こうしたSNSの情報では誤った情報も流れる場合もあります。フィリピンでは、2009年9月末、巨大台風「Ondoy(アジア名:Ketsana)」の写真などと混同されて情報が流れてくることもありました。そして、誤った情報を流さないようリマインドする投稿も見受けられました。


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もちろん、みんながSNSをチェックできるわけではありませんラジオ主要な情報手段となりましたが、一方、SNSで見聞きした情報が携帯電話のテキストメッセージで共有される場合もありました。

フィリピンの2大携帯電話事業者の1つ、「Globe Telecom」は、FBを通じて、早々に大雨で洪水の被害への支援を呼びかけるメッセージを投稿しました。


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世界各国の報道関係者も、その様子を報道しました。英国の国営放送BBCもそのひとつ。

In pictures: Flooding in Manila
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-19160604

これらの写真を見て、何か気づきませんか?

私はこのリンク先を、友人のFB上の投稿で知ったのですが、彼女(フィリピン人)のコメントは、

訳「フィリピン人の(苦難に対する)回復力を捉えているね。いくつかの写真から、逆境の真っ只中にいるにもかかわらず、笑顔をみることができるでしょ。今の状況がすぐに良くなることを約束しているんです」

でした。

そうなんです。どうして笑ってられるんだろうその強さは一体何だろう?と思いました。

後日、ランチタイムに同僚たちにその質問を投げかけてみました。

「そうだね。大変ときだからこそ、笑顔になるんだよ」
「そうそう、泣いても状況が変わらないんだから。心は泣いてるけどね~」

フィリピン人の強さを垣間見た一瞬でした。
そして、日本人である私だったらどのように反応したんだろう、と考えさせられました。


(石川あいす)

 
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