仕事もプライベートも、自分のすべてが詰まったスマホを無くしてしまった!
もしそんなことが起こっても、パソコンの地図上で簡単にスマホの現在地を確認できるのが「Androidデバイスマネージャー」です。
居場所を確認できるだけでなく、リモートで音を鳴らしたり、データを消去することもできます。
iphone用には以前から「iPhoneを探す」という同様のサービスがありましたが、ようやくAndroidにもお目見えしました。
「Androidデバイスマネージャー」を利用するための端末側の設定はいたってシンプル。あらたにアプリをダウンロードする必要もありません。
最初から入っている「Google設定」アプリで設定をします。
「Google設定」アプリを開き、メニューの中の「Android Device Manager」をタップすると「リモートでこの端末を探す」「リモートで出荷時設定のリセットを許可する」という2つの項目のON/OFFを選ぶことができます。
「リモートでこの端末を探す」の項目をONにすれば設定は完了。
「リモートで出荷時設定のリセットを許可する」の方もONにしておけば、データの消去もできるようになります。
失くしたスマホの場所を探したい時は、パソコンなどから「Androidデバイスマネージャー」のwebページにアクセスし、端末で使っているGoogleIDでログインです。
端末側の電源が入っていてネットにつながっていれば、その位置が地図上に表示されます。
地図上には端末をリモート操作するための子ウインドウも表示されます。
リモート操作用の子ウインドウには「着信音」と「端末データを消去」というふたつのボタンがあります。
「端末データを消去」の方は端末側の設定で「リモートで出荷時設定のリセットを許可する」をONにしておかないと無効になります。
「着信音」を選ぶと端末の最大音量で5分間音が鳴り続けるので、拾って悪用をたくらんでいる人への威嚇効果もバッチリ。
散らかった自分の部屋の中でスマホが行方不明になった時にも便利です。
端末の電源が入っていないなどで位置情報が捕捉できなかった場合は、「データ消去」を選択しておくと端末の電源が入った時に消去が開始されます。
筆者のNexus7とipod touch(ともに自宅のWi-Fiルーターに接続)を並べて置いて、同じパソコンで「Androidデバイスマネージャー」と「iphoneを探す」のwebページを同時に開いて比較してみました。
「Androidデバイスマネージャー」はほとんど誤差なく我が家を示しましたが、「iphoneを探す」の方は、隣の家の裏の辺りを示していました。
やはり、地図の正確さはAppleよりGoogleの方が一枚上手のようです。
ただし「iPhoneを探す」は一定時間でwebから自動ログアウトされ、再度位置情報を表示するにはパスワードの入力が必要ですが、「Android デバイスマネージャー」は自分でログアウトしない限り、端末の位置情報をリアルタイムで追いかけ続けます。
だから、自宅のパソコンでGoogleにログインしたまま放置して出かけてしまうと、家族に自分のスマホの位置=自分の位置がまるわかりになります。
秘密のお出かけの際には、自宅パソコンのGoogleからのログアウトをお忘れなく。
(むらすぎ あおい)