そうだ、ハッキング、しよう
Facebookの創始者であるマーク・ザッカーバーグ氏のページを乗っ取ったハッカーに、1万ドル(約100万円)の寄付が集まりました。テクノロジーニュースサイトのCNETが報じています。
なぜハッキングした人間に寄付が...? と思いますが、その理由はちょっと意外なものでした。
Facebookでは、新しいバグを発見した場合、ちゃんと報告してくれた人に報酬を与える制度があります。今回のハッカーは、他ユーザーのページから自由に発言を投稿できてしまうという、致命的なバグを発見しました。
ハッカーは、見つけたバグをしっかりとFacebookに報告。しかし、Facebook運営陣は「これはバグじゃない」と言って、このバグを放置してしまったのです。
ハッカーはやむを得ず、ザッカーバーグ氏のページでそのバグを実演することとします。「こんなふうに自由に投稿できてしまうバグが有るよ」と、ユーザーたちに呼びかけたのです。
Facebook運営も、これには驚きます。即座にバグを修正したのですが、「人のページをハッキングすることは規約違反なので、報酬は支払えない」と支払いませんでした。
「最初に無視したのおめーらだろうが!」と言わずにはいられません。なんだか、理不尽ですよね。
しかし、これを見た多くのFacebookユーザーたちはこのハッカーの行いを賞賛。Facebookが支払わないのであれば、感謝の印として皆で支払おうと寄付を募ります。
そして、あっという間に1万ドルという大金が集まった、というのです。これはすごい。
さらに詳しい経緯などについては、CNETをご覧ください。
ITの世界にあって、なんとも人情あふれるいい話ですね。ハッカーの方の行いも、かっこいいですよね。私も感動したので、ちょっとFacebookハッキングしてみようと思います。...お、お金目的じゃないんだからね!
Facebookの脆弱性をザッカーバーグ氏のページで報告した専門家、規約違反で報奨金なし
ザッカーバーグ氏のページに投稿し規約違反となったバグ発見者に1万ドル集まる[CNET]
(コンタケ)