この行動力、おそロシア
ウクライナ在住のロシア人の方が、こちらのブログで面白い実験をされています。「ロシアに航空便を送ると届くのが異常に遅いので、正確に追跡してみた」というもの。
『自家製追跡小包の冒険』と題されたこの記事、全文ロシア語ですが、おそロシ庵さんが和訳されています。本記事ではダイジェストでご紹介しますので、詳細は上記サイトもご参照ください。
始まり
さて、まずロシアに航空便を送るとどのくらい時間がかかるのかというと、1ヶ月以上なんてことがザラにあるようです。日本では考えられませんよね。
あまりに遅いので、ちゃんと動きを追跡してみようと思ったわけですね。なるほど。
こだわりの調査方法
さて、ではどのように追跡したのでしょうか。最初はスマホを使おうと思っていたようですが、なにせ届くのに1ヶ月以上かかる可能性があります。バッテリーが持ちません。
というわけでなにかいい方法は無いか...と探していると、机の中からすばらしいものを発見。長らく使っていなかった『Philips E102』という普通の携帯電話です。
長く持つバッテリー、電源のオン・オフを時間で切り替える機能。GPSは、ロシアのキャリアのサービスを使えばロシア国内限定で追跡してくれるそうです。十分、必要な機能が揃っていました。
位置情報を知るため、SMSを1日2回自分の携帯に送るように設定。電源のオン・オフの切り替え時間を決め、音・振動をできる限りおさえるように設定し、実験開始。
いやぁ、凄い...よく考えたものです。
長い旅
実験開始から、3日でロシア国内に荷物が届いたようです。普通に考えれば、ここから長くても一週間程度あれば着きそうなものですよね。
しかし、そこから目的地に着くまで、なんと実に45日かかりました。距離にすると7,000キロムダに移動したことになります。
この進行ルートがかなりクレイジーで、荷物到着から6日間移動なし。動き出したと思ったら、目的地と全く別の方向へ。そしてなぜか中国近くまで行ったと思ったら、その後最初の位置までUターン。
そこからまた関係ないところにいって、またUターン。何してんだ。ムダな移動と停滞をあわせて、全部で48日かかりました。
さらに詳しい経過ルート、そしてそのマップをチェックしたい方は情報元ブログ(またはおそロシ庵さん)をご覧ください。
ちなみに、こんなにムダな時間がかかった理由は、税関システムの変更に起因しているそうです。荷物がさばききれなくなり、遠くの税関を通るようになったためとのこと。
いやぁ筆者のロシア人さん、実験本当にお疲れ様でした。ロシアの郵送システムが、今後改善されるといいですね。
Самодельный трекинг посылок, или Туда и Обратно[via おそロシ庵]
(コンタケ)