銃を無くすのか、銃で抵抗するのか...
全米ライフル協会(National Rifle Association:以下NRA)が先日、4歳児以上向けのiPhone/iPad用:射撃ゲームアプリ『NRA:Practice Range』(DLはコチラから:無料)をリリースして波紋をよんでいます。
「NRA:Practice Range」は、AK-47やM16といった実在する銃で的を撃つゲームアプリ。ゲーム内には銃を正しく扱うための情報もあり、一見すると「安全で責任感ある銃所有を教える」(by NRA)教育アプリの様に思えますが...
アメリカの世論が敏感に反応したのは、「NRA」が「射撃アプリ」をこの「タイミング」でリリースしたことにあります。
アプリのリリースから丁度1ヵ月前の12月14日、小学生26人が射殺された銃乱射事件が起きました。全米で銃規制の声が高まる中、NRAの最高責任者・ウェイニ―さんは「冷淡で腐敗した、邪悪なTVゲーム産業」に非があると述べています。
今回の行動に、
「この国には冷淡で腐敗した、邪悪なTVゲーム産業が存在し、NRAも協力しているようだね」
と辛辣なコメントを残すTwitterユーザーもいます。
「すべての学校に武装警察官を配置すべき」(参照:朝日新聞デジタル)等、独自の論理も展開するNRA。今回のアプリリリースは、自分の身は自分で守ってほしい、というメッセージなのでしょうか? はたまた、私達は正しい銃の使い方を教えている、というポーズを世論に示したかったのでしょうか?
自分たちの主張を行動で示すという、米国らしい自己主張の強さを体現するNRA。今回のアプリリリースが、アメリカ国内でどのような影響をもたらすのか、注目していきたいですね。(残念ながら、銃規制に関しては国外からの影響はゼロに等しいですので)
[News.com.au]
[@RoryMcGuire]
[朝日新聞デジタル]
(伊藤ハワイアン耕平)