ドブネズミって...。

実際にこんなこと言われたらヘコむよ...ってタイトルの『あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね』は、ジャンル的にはアドベンチャーRPG。タイトルだけではなく、中身の方もかなり風変わりで、かなりのハイセンスっぷりなんです。

始まりは、誕生日をむかえた主人公が、突然、王様から呼び出されるところから...

...と、町の人々が主人公のことを噂していると告げられます。さらに、「はい いいえ と さいていげんのことしかはなさぬ」などメッタメタに言われるコミュ障な主人公...。

さあ、（魔王を倒すため、「仲間を集める」という）冒険の始まりだ！

かんたんに勧誘できると思ったら大間違いなんだからね！

仲間の勧誘と言えば酒場なわけですが、このゲームではここがダンジョンみたいなものです。

酒場にいるキャラクターたちにタップで話しかけて勧誘するだけなのですが、なんと勧誘という行為が戦闘になっているんです。なので、その人が大体どんな人なのかを考えて、このゲームでの「じゅもん」（相手に話しかける言葉）でうまく相手の心に響くセリフを唱えて倒さなくてはいけません。

コミュ障主人公にとって、初対面でいきなり「魔王と戦うために来てくれ」というのは高難易度過ぎますね...確かにこれは戦いだ...！

ちなみに、「じゅもん」には「いっしょにきてくれ」のような格好いいセリフから、「やらないか」などのある意味専門用語までいろいろｗ

みんながみんな同じセリフで心は動かないわよ！

出てくるキャラクターはたくさんいて、どのキャラも個性が強烈です。それぞれ心に響く有効な「じゅもん」も違います。コミュニケーションって難しいよね...。

なかには、「話なんかどうでもいいから戦おうぜ」みたいな、話すと怒るようなガチなキャラもいて、そこは本当に「たたかう」で倒さなければいけなかったりもします。

そんなガチ戦闘で勝つには、今まで仲間にしてきたキャラの協力が不可欠。回復してくれるキャラや攻撃の強いキャラなどで、適切なパーティを組んでいどむことが必須です。ここへんは硬派なRPGな感じで楽しめるナイスなポイントかと。

他にネタとして、キャラクターや「じゅもん」の説明が皮肉チックで面白いのでチェックしてみてくださいｗ

例：「やなことでもあったの」（じゅもん）

けっこう いいだすのに ゆうきがいる もろはのつるぎに ちかい ことば。
ながい グチを かくごすべきだ。

なに...これ...感動するんですけど...！

酒場という名のダンジョンは、その階のキャラを全部勧誘するとどんどん増築されていき、全30階までいくので結構楽しめます。ただ、だんだん酒場じゃなくなっていく気が...。

ここまでの紹介だと、ストーリーが特に無いんじゃないかと思われるかもしれませんが、プレイしていくと、主人公の成長っぷりに感動できるんです。その証拠にPlayストアのユーザーレビューは5つ星ばかり。いやー、作者のセンスが良いです。

途中、難しい場面もありますが、仲間と一緒に進んでいけばきっとクリアできるかと。個人的にかなりオススメですっ！

（宮原れい）