「キュルキュル」は感動でした。

古きよき時代を思い出す、レトロ感ただよう音楽プレーヤー『Мафон』（マフォン）を紹介します。

今ではあまりお目にかかることはありませんが、本アプリのモチーフになっているカセットテープ［wikiperia］、大分お世話になった人もいると思います。

今は手軽に音楽を試聴・購入できますが、まだカセットテープが主流だったときは、それこそラジオに食いつくようにして目当ての楽曲の録音を逃すまいと必死になったものです。ちょうどトイレいってる間に...という惨劇に見舞われたときの悔しさといったら...！　YouTubeにあるかなあ、なんて選択肢は当時はありませんからね。

なーんてノスタルジックな気分に浸ってしまいましたが、カセットデッキのような見た目の本アプリは、「ガチャッ」という特有の操作音まで忠実に再現されており、見た目にも耳にも懐かしいアプリです。
　

このかつての感覚をくすぐる起動画面。無駄にワクワクしてしまいます。ちなみに、画面左下に2つのツマミがあり、上が明るさ、下がボリューム調節となっております。

まずカセットをセットすることから始めます。画面右下、水色のボタンを押しパカッという音とともにフタが開き、再生する楽曲を選択する画面に移ります。タップすると右にプレイリストが作成され、OKを押せば完了。デッキで言えばカセットを入れフタを閉じたところまできました。

で、あとは、水色の二つ左どなりにあるボタンをタップすると、再生が始まるという仕組みです。その右の「OCTAHOB」というボタンで停止、あとはマークがあるので判りやすいですが、左二つが楽曲の巻き戻し、早送りとなっています。

ためしに、ボタンを押しっぱなしにして巻き戻ししてみたのですが、驚きと感動ですよ...カセットを巻き戻ししているときの、「キュルキュルキュル！」という音までしっかり再現されているのですから！

ロシア語には精通していないので説明読んでもわからず単に外見だけ似せたアプリ、と思い込んでいましたが、この再現率の高さには驚きました。その結果、急性ノスタルジー症候群（？）にかかり、冒頭の謎の自分語りをしてしまった次第です。どうかおゆるしください。

（斎藤栄孝）