コンセプトモデルって想像力をかきたてられますよね。
スマホやテクノロジー関連の話題を追いかけているとときおり見かけるのが製品化を前提とはしていないコンセプトのみのデザイン。今回紹介するのもそんなコンセプトデザインながら、実現可能性もあり実用イメージもかきたてられるリアルな一品です。
それがフランスのデザイナー、ファブリス・デュバイ氏による『テレフォン・ブックレット』。
このモデル最大の特徴はディスプレイとしてE-Ink電子ペーパーを採用すること。
電子ペーパーといえばグレースケール表示だったり反応速度が遅かったりするので、現行のスマホを活用して動画やアプリゲームなどを楽しんでいる層のユーザーからは「え〜っ?」という声が聞こえてきそう。
でもその一方で電子ペーパーは表示がくっっきりしていて見やすいし、電力消費が非常に小さいといったメリットもあるんですよ。今回のコンセプトではそういった長所を活かすような性格付けがされています。
このデザインが想定しているユーザーは読書が好きな人々。カラー表示や動画再生機能をあえて捨てることで長時間動作するバッテリー性能と端末での快適な読書環境を実現しようということですね。また音楽再生も画面表示が影響しないのでOK。
例えば小春日和の公園で読書しながら音楽鑑賞なんてスタイル、なかなかフレンチじゃないですか〜。
ここでふと思ったのですが、電子ペーパーの持つ特性ってシニア層向けの『らくらくスマホ』に最適なんじゃないかな?
複雑な機能はオミット、画面表示は老眼にも優しくハッキリ読めますし。なによりバッテリーの持ちも断然良くなるはず。
これはもしかすると...もしかするかもしれませんよ!
[fabrice Dubuy - (almost) Designer]
(ワタナベダイスケ)
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