新発想が生んだ無料の辞書アプリ、ヒントはソーシャルゲーム?
小学館の百科+国語辞典『大辞泉』のフル機能がiPhoneアプリで無料で使えるようになりました。その総項目数たるや26万2,500語。しかもネットに繋がらない場所でもオフライン閲覧OKなんて夢のようです。
有料版なら2000円するこのアプリ、無料での提供を実現できた秘密は、辞書を引ける回数に制限をつけて、一定時間で利用回数が回復する、という仕組みの導入。
スマホユーザーにいわかりやすい例えでいうならばパズドラなどのソーシャルゲームにおける「行動ポイント」に近いシステムがあることです。
検索やカテゴリ分類などから読みたい項目を探し、項目の内容を閲覧するたびに利用可能回数が減少していくようになっています。回復するまでの時間はカウントダウン式で表示されます。インストール時に大辞泉の全データをiPhoneにダウンロードするため、これらの過程にインターネット接続は不要。
文字組みの美しさも特長のひとつで、PCやスマホのテキストデータに慣れてしまった目には非常に読みやすく感じられますよ。
また、文字情報だけでなく画像や地図(日本・世界)などの情報も充実。さすがの百科事典ですね。
アプリならでは! 紙の辞書には実現できない動画のコンテンツも豊富に収録されています。縦横の表示切り替えにも対応。ここまで見せられてしまうと利用可能回数の制限があるのがもどかしくなってきますよ。
そこでアプリ内の『ストア』で課金して利用回数を増やしたり、利用制限を解除したりするわけですが、このストア画面のつくりが非常にイマドキ、というかまんまソーシャルゲームと同じ。
上の画像にあるように、利用可能回数の全回復(最大15ポイント)が85円。利用回数が無制限になる『フル機能』が2,000円です。ちなみに以前より既存アプリ『デジタル大辞泉』をインストール済みのユーザーなら無料でフル機能にアップグレードできるそうです。
さらに固有名詞52,000語を追加する『大辞泉プラス』(500円)や、『日本の歳時記』(800円)をここから購入することでより機能強化をはかることも可能。
しばらく使ってみたところ 2,000円のフル機能購入も全然惜しくないかな、と思う作り込みと情報量です。皆さんもまずは無課金で試してみては?
以前のデジタル大辞泉はコチラ:
使用端末:iPhone5
OS:6.1.4
バージョン:1.0
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発売元:HMDT Co., Ltd.
更新日:2013年5月18日
価格:無料
対応機種:iPhone3GS以降(iPad対応)
(ワタナベダイスケ)
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