煮え切らない感じ。
NTTの鵜浦博夫(うのうらひろお)社長が、iPhoneの取り扱いについて日経ビジネスオンラインのインタビューに答えています。
このインタビューの中で、「顧客流出の流れはiPhoneを扱えば止められるのでは?」との問いに、以下のように返答。
(前略)
繰り返しますが今扱えば一時的な効果があるのはわかっています。その期間が長く続くのか、意外に短いのか、5年後ぐらいにどうなっているかを見極めて判断するのが(NTT持ち株会社社長としての)私の立場です。
(日経ビジネスオンラインより引用)
うーん、5年後を見据えて、ですか...。確かにAppleはサービスを一元的に管理する方式をとっているため、一度導入するとその後が大変というのはわからないではないのですが。
さて、それではNTT(ドコモ)はこれまでにiPhoneの取り扱いに関してどのように発言してきたでしょうか。少し振り返ってみましょう。
「従来から申し上げている通り、現段階ではなかなか導入が難しいと思っている。」
(2012年5月:NTTドコモ、加藤社長)
今年の5月、NTTドコモに加藤薫新社長が就任しました。上記の発言は、加藤社長が就任してすぐの会見で述べた言葉。
「ネットワークにインテリジェンスを付けたいと考えている。となるとAndroidが望ましく、iPhoneは難しい」
(2012年5月:NTTドコモ、山田前社長)
上記の加藤社長の発言のすぐ後に行われた、ドコモ夏の新モデル発表会ではまだ前社長である山田隆氏が壇上に上がっていました。その際にも質疑応答でiPhoneに関する質問がされましたが、当然答えは同じという結果に。
「ナントカ5」
(2012年9月:NTTドコモ、藤間部長)
LGエレクトロニクス・ジャパンから発売されたスマートフォン「Optimus G L-01E」の記者発表会で、藤間部長の口から出た言葉。ナントカ5って...。。
「iPhone5は魅力的な端末だが、一体的なやり方とアップルとの落としどころが見つからない。金輪際販売しないというわけではない。」
(2012年10月:加藤社長)
前回の発言から半年経った、冬モデル発表会での質疑応答。やはり、はっきりとしない受け答え。
「来年からの導入、考えざるをえない」
(2012年12月:ドコモ幹部)
日経の報道で、ドコモ幹部が放ったという言葉だそうです。やはり、内部では取り扱いたいと思っている人もいる、ということでしょうか。
結局一年間、はっきりとした言葉では語られなかった「ドコモiPhone」。はたして、5年後を見据えた結果取り扱うという結論にいたることはあるのでしょうか。
できれば、いたって欲しいのですが...。
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iPhone、5年後を見極める[日経ビジネスオンライン]
(コンタケ)