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筆者、iPod touchで使う写真編集アプリは、『FX Photo Studio (FX フォトスタジオ)』1本に絞ってしまいましたよ。


スマホ上で加工できる写真編集アプリも色々試してきましたけど、結局やることと言えばフェイスブックに投稿する程度だし、面倒だから無加工でアップしちゃえ、なんてことの方が多いんですよね。

本格的にやるなら、PC使ってデスクトップ版フォト○ョップ使う方が10倍くらいは楽だし、色々できるし。

そんなわけで、本アプリにも、最初は期待していなかったんですが、使ってみると、これがなかなか使い勝手がいい。良いですよ、オススメです。

文章で説明するのは難しいので、何が良いのか、追って説明してみます。
 

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いざ、撮った写真をアップしようと思ったときに、「いやちょっと待て」となる時というのは、上のように構図が甘かったり、画質がイマイチな時がほとんどですよね。

このときに必要なのは、構図を決めるためのトリミング(上下左右の不要部分を切り取る)と、露出や彩度など、画質の調整です。


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ここで本アプリ、これらの機能だけを「Tools (ツール)」メニューにまとめてくれています。画像編集が初心者の方でも、やることに迷わずに済むと思いますね。


トリミング

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まずは、トリミングしてみます。

中心部分に、赤い丸が表示されていますね。細かい部分ですが、これがあると、全体のバランスだけじゃなく、どこが中心に来るのかがハッキリ分かるので、構図を決めやすいんですね。なかなか気が利いています。


色調の補正

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トリミングできたら、逆光を補正してみましょう。

以下、写真調整の初心者の方のために、ちょっと解説してみます。


Gamma (ガンマ):写真の一番明るいところと、一番暗いところには補正を加えず、中間の明るさのところだけを、より明るくしたり暗くしたりする調整法です。

Contrast (コントラスト):輝度を調整します。写真をボヤっとさせたり、引き締めたりすることができます。

Brightness (明るさ):写真全体の明るさを調整します。

Saturation (彩かさ):彩度を調整します。曇ったような色にしたり、彩やかにしたりできます。

Hue (色相):色相を変換します。微調整の難しいスマホ上では、かなりファンキーな写真にするつもりがないなら、触らない方が賢明です。


1. まずは、「ガンマ調整」と「明るさ調整」を上手く組み合わせて、暗い部分を明るく、かつ明るい部分が真っ白になってしまわないように調整します。

2. この段階で、少しぼやけたような写真になってしまうと思いますので、コントラストを調整します。

3. 逆光部分が明るくなっても、彩かさに欠けると思いますので、彩度調整をします。

4. 必要に応じて、色相に微調整を加えてください。


これらは、写真編集アプリとしては基本中の基本と言える機能ですので、使えるというだけなら、どのアプリでも使えるんですけど、メニューの配置など、ちょっとした気遣いが効いてる感じなんですよね。


エフェクト・効果

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もちろん、本アプリも他の類似アプリと同様に、フィルターやエフェクトを使うこともできます。しかも、搭載されているエフェクトの数も190種類と、ハンパないです。
(一部、エフェクトに関しては有料です)

さらに、本アプリに優れた特徴を与えているもう一つの効果が、モノトーン写真の一部だけをカラーで表示する「カラースプラッシュ」効果です。


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カラースプラッシュ効果だけを使えるアプリなら、いくつかありますけど、この機能が統合されているというのも、本アプリ1本に絞ってしまえるポイントですよ。
印象的な写真を作ったり、集合写真の中で自分だけをカラーにしたりなんて使い方もできますね。

もはや飽和状態ともいえる画像編集アプリですけど、筆者的には、本アプリの使い勝手が一歩抜けてるんじゃないかと思いますよ。

是非、使ってみてください。


利用時間:5時間ほど
使用端末:iPod touch (第4世代)
OS:6.1.3
バージョン:5.1
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発売元:MacPhun LLC
更新日:2013.4.18
価格:無料(期間限定)
対応機種:iOS 4.3 以上


(田中宏和)

 

RSS情報:http://www.tabroid.jp/app/multimedia/2013/05/app.fxphotostudio.html