『orgarhythm(オルガリズム) THD』という名前にドキドキしてしまった方はいませんか?
■「ミュージック×ストラテジー」ってどんなゲーム?
ゲームのジャンルは「ミュージック×ストラテジー」と言われて、ゲームジャンルをよく知っている方ほど悩んでしまうのではないでしょうか?
というのも、ミュージックゲーム=音ゲーは、その大半がタイミングに合わせてボタンなどをタップする、というもの。一方ストラテジーとは、「戦略」という意味。もともとPCゲームに多く、じっくりと考えて進めるタイプのゲームで、シミュレーションゲームの一種と言えるでしょう。戦争ものや文明ものなどを思い浮かべていただければイメージできるでしょうか?
そんな対極にある2つのジャンルが融合している・・・?
というわけで、『orgarhythm THD』は言葉で説明するのが難しいゲームの最たるものと言ってもいいでしょう。なので、まずはVita版ではありますが動画をご覧ください。
■操作は「トン・トン・トン・すーっ」の4つのみ
動画でお分かりいただけたかと思いますが、ゲーム自体はシンプル。
プレイヤーは「光の神」となり、「光の民」を率いつつ画面を進み、各ステージに配置されている「闇の民」とステージ最後に待ち受ける「闇の神」と戦います。光・闇の民とも火・水・土という3すくみの属性があり、攻撃方法は打撃・投石・弓・生贄という4種類あるので、敵との距離や属性を考慮する必要があります。
こう書くとややこしそうですが、3すくみは要はジャンケンの要領ですし、カードバトルなどでもおなじみですね。
刻まれているリズムに合わせて、順番に表示される「タイミング」「属性」「攻撃」の3種のアイコンから1つ、適切なものをそれぞれタップします。
操作でもう1つ。3回の「トン・トン・トン」の後、指で線を引くと、線の長さに比例した人数の民が配置されます。線の長さの加減はチュートリアルに出てくるのでご安心を。なので、操作は
トン
トン
トン
すーっ
ってな感じでしょうか。基本はこの4つだけです。
うまくタイミングを合わせてタップするとレベルが上がり、民が増え、ゲーム音楽が厚みを増していきます。ちなみに、ジャンルに「ミュージック」と入っているだけあり、音楽は秀逸です。
■同時に真逆の2つのことをやらなければならない
リズムに乗っていくと、頭が空っぽになっていって楽しいのですが、ここに落とし穴が! 単調になって気持ちがいいところに、戦術を考えるという全く逆の要素が求められてしまうのです。そう、「ミュージック×ストラテジー」のストラテジー部分です。
進軍するマップの少し先を見ながら、瞬時に有利な属性・攻撃方法を判断してタップしなくてはなりません。まさに、右脳と左脳を同時に使うことが求められるのです。ディレクターによると「能動的な音ゲーを作りたかった」とか。
確かに、リズムゲーはある程度遊ぶと単調になりがちですね。しかし本作はそうはいきません。車の運転をしながらおしゃべりできないタイプの人は苦手かも?
■音ゲーやあの有名大作ゲームが好きな人にも刺さる?!
このゲーム、音楽と神のモーションがすごくカッコイイのです。と思ったら、光の神のモーションキャプチャーは、世界的に有名なHIPHOPチーム「EliteForce」のメンバーだそうです。そして、光の民のモーションダンサーは、『スペースチャンネル5』のうららのモーション担当の人。と聞いて反応した人はゲーマーですね。
そもそもこのゲームは今年8月にPS Vitaで発売された『orgarhythm(オルガリズム)』がAndroid版『orgarhythm THD』』として発売されたもの。中身は特に違うところはないようです。
Vita版は、カード版が3,990円、ダウンロード版が3,200円(いずれも税込)。いっぽうAndroid版は本編が無料で、3ステージずつ収録された『orgarhythmステージパック1~3』が各700円。700円×3=2,100円なので相当お得。価格の問題で言えば、Vita版よりもかなりお得と言えます。
ただ、タブレットは持ってプレイすると、ちょっと感度が悪いかも(置いて遊べば問題なし、と思いました)。ここはVitaに軍配が上がるかも?
あ、ちなみに"orgarhythm"とは、origin(オリジン・起源)+rhythm(リズム)のことだそうです。
利用時間:チュートリアル終わって30分程度
使用端末:Nexsus7
OS:4.2
バージョン:1.04
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発売元:ACQUIRE corporation
更新日:2012.11.19
価格:無料
対応機種:Android3.1以上
(ツキヨノ アサミ)