これはゲームじゃない。哲学だ。
先日、稲妻のごとく現れた怪スマホゲー『アルパカにいさん』(レビュー記事はこちら)がアップデートされ、最終進化形態が追加されました。
筆者、レビュー後しばらくプレイしていなかったのですが、「結局最終的にはどうなるんだろう」という思いからプレイを再開。昨日、無事に最終進化を見届けることができました。
その最終進化のインパクトたるや、今までに体験したことのない、まさに未知との遭遇。筆者コンタケ、久々にしばらく思考停止に至りました。
本作は、あまりにも、あらゆる意味ですごすぎました。そこで、今回はこの「アルパカにいさん」との出会いから最終進化に至るまでの、所感を語ろうと思います。
なお、ネタバレにならないよう核心部分には触れていませんが、どんな感じで進んでいくのか程度は記しています、一切前情報なしで進めたいという方は、まず最終進化を見てから本記事を読んでください。
出会いとレビュー
あれは寒い寒い、冬のまっただ中。何かアプリのレビュー記事でも書こうと、Google Playを見て回っていた時のこと。一部人々に大人気の動物「アルパカ」をタイトルに冠した、小憎たらしい顔の並ぶアイコンを見つけたのでした。
何やらうすた京介臭を感じるなと思いながらクリック。そして看板絵に一瞬ビクッ!
何かとんでもないアプリを見つけてしまったのかなぁと思いつつ、プレイ開始。本当にとんでもないアプリでした。
こうして衝撃を感じながらも、レビュー記事を書いたのが2月のでき事。
再開
前述のとおり、レビュー後はしばらくプレイしておらず、最終進化が追加されたと聞いて再開。この時は、最初のバージョンの最終進化であるレベル7までしか知りませんでした。
とりあえずさらに進化させていきます。「ははっ、相変わらずきもいなぁ」なんて思いながらも、順調に育っていくアルパカにいさん。しかし、2レベル上がって9になった時、事態は急変! 恐ろしい演出が入り、今までとは次元の違うガチのキモさに突入していきます。
いや、正直この演出とレベル9には面食らいましたね。怖すぎますよ...。
助ケテー
さすがにこれ以上キモくなられたら、精神が持ちません。しかし、ここで私は考えました。「多分、最終的には元のアルパカの姿に戻ったり、なんかかわいい感じになるんだろ。きっとここがキモさのピークに違いない」と。
まあ半分祈りというか、現実逃避のようなものなのですが、かわいいアルパカを見れることを期待しつつさらに進めて行きました。そして、見事レベルが上がるほど、すごい勢いでキモくなっていったのです。
...いやね、正直舐めてましたね。このアルパカにいさんというゲームを。
「もうこれ以上はキモくならないだろう」と思ったら、乗算の勢いでキモくなっていくんですもの。レベル9のキモさを100としたら、レベル10でいろいろすっ飛ばして7,000ぐらいのキモさにスーパージャンプアップですよ。
ここらで、本当にいろいろ限界を感じ始めていました。次でかわいくならなかったらもう止めよう、もう止めようと思いつつ進めていき、そんな私をよそにドンドンキモくなっていくんですが、止められないんだなこれが。
キモいんだけど、キモいんだけどやっぱり続きが気になる! 一体どうなってしまうのか、見たくないのに続けてしまう! という、謎の魅力があるのです。きっと薬物から抜けられなくなるってこういう感じなんだろうなぁ、と思いました。
最終進化 -そして哲学へ-
そしてとうとうきたる、最終進化の時。すでにプレイ済みの方はわかると思うのですが、ここまでくるともう最初のほのぼのとした雰囲気の「ほ」の字も残っていません。
あるのは圧倒的終末感と、これがただのスマホアプリであるという信じられない現実だけです。
最後のイベントを終え、いよいよ最終進化。その姿を見た時、私は30秒ほど時間が停止。ただただ、画面を眺めていることしかできませんでした。
そして気がつくと、生きるとは何か、死ぬとは何かについて考え始めていました。そう、哲学です。本作は、最後に人々を哲学へと導いてくれるのです。
なんでアルパカとかいう4足歩行動物にそこまで考えさせられなあかんねん、という気もしますが、たしかに私は哲学を始めていました。
アルパカにいさんよ、永遠なれ...。
懺悔(ざんげ)
このアルパカにいさん、紹介して最初に広がっていったのは、このタブロイドからだったようです。レビュー記事の反響が非常に大きく、ここで知ったという方はそう少なくないはず。
レビュー以降、あっという間に広まっていったアルパカにいさん。どうやら、アルパカにいさんスマホケースなど、グッズも発売されたようです。
しかし、このグッズをみた女子小、中学生が「カワイィー!」とかいってアプリを落とし、レベル9辺りで顔面蒼白になる事態が日本各地で発生しないものかと、気が気でなりません。マジで小学生低学年とかだったら泣きかねませんよ、これは...。
そう考えると、私は何かとてつもないものを世に知らしめてしまったのではないかと思ってしまうのです。世のお母様方よ、我を許したまえ...。
2013年は、まだ始まって3分の1しか経過していません。しかし、もう今年のNo.1怪スマホゲーは、決まってしまったようです。おそらく、これを超える怪ゲーが、作者であるCOCOSOLAさん以外から放たれることはないでしょう。
季節は、桜咲く春。爽やかな風に吹かれながら、今日も各地でアルパカにいさんの進化に絶叫する声がこだまします。
COCOSOLAさんの怪進撃は終わらない:
あの「アルパカ兄さん」の堂々新作。思春期の男の子と 劣情との戦いを描く『ピーターがパンパン』
・ドゥ...ドゥドゥドゥ...ドゥルンッ♪と、ひつじの毛を脱がすゲーム『ひつじの毛をドゥルン♪』
・予想以上に「変なの」だった。超脱力系アクション(?)ゲーム『なんか変なの生えてきた』
・愛すべきバカゲー『ドキ!水着ねこ』ねこをあんな手やこんな手でマルハダカにしよう!
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(コンタケ)