雪かきしながら一言。「引っ越したい。」
最近のNYを一言で表すなら「寒い。」この一言につきます。
連日最低気温マイナス10度に達する勢いです。街を歩く人々も、ブーツに耳当てに帽子にグローブに、完全に雪国モードになっています。
夜が寒過ぎて、寝室の窓ガラスが壊れて風が吹き込んでくるという夢を見ました。寒さが夢に影響したのは初めてですね。
NYが冬になると気になるのは街角で寝ているホームレスたちの安否です。
政府によるシェルターで夜を過ごすホームレスの数はNY市だけで4万8千人以上になり、シェルターに入らず、公園や地下鉄、道で生活する人は数千人いると言われています。(2012年6月)その中にはたくさんの子どもたちも含まれています。
そんなホームレスのためのアプリが...ってまさかある訳ないよねと思っていたらありました。しかも政府主催のプロジェクトで「ホームレス支援アプリ」のコンテストまで開かれていました。
プロジェクト・リーチ(Project REACH)という名前のこのコンテスト、現在最終候補アプリ5つが発表されています。
どのアプリもだいたいがシェルターや病院、食料や衣服の支給情報などをリアルタイムでお知らせする内容なようで、飛び抜けてユニークなアプリは無い模様。
最終候補の一つ、「Homeless Connections」
宿泊地情報
アイディアというよりも、完成度が勝負になっているのかもしれません。
宿泊地を地図で表示
もちろん、ホームレスの人はスマートフォンを持つ余裕なんて無いわけで、これらのアプリは非ホームレスがホームレスの現状を改善するために使われるわけです。
昔は梅田や新宿にもたくさんのホームレスがいたのを覚えていますが、今はどうなっているのでしょうか。
NYの地下鉄に乗っていると、ホームレスが紙コップを持って車両を巡っているのに一日一回は出会います。私が中学生の時はシカゴやNYのホームレスたちにはベトナム帰還兵が多かったのを覚えていますが、最近は「失業して娘を食べさせられない。」といった類のプラカードを持っている人を多く見かけます。
ホームレスの理由にも、その支援にも、時代が色濃く出ているのを実感しますね。
優勝アプリにはなんと7万5千ドルの賞金がでる今回のコンテストにはたくさんの応募があったようですが、発表予定日である1月31日を過ぎてもまだ発表されていない様子...大統領選のせいで延期しますと書いてありますが、もう終わったよ?
(近藤司)