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【CoCシナリオ】悪夢の織り手

2020/05/01 19:39 投稿

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  • TRPGシナリオ配布
昔動画投稿した自作シナリオを公開します。
新型コロナウイルスで外に遊びに行けない中、卓の種になれば幸いです。
なお難易度調整やシナリオの改変は許可しますが、このシナリオを利用して第三者を貶める行為、ならびにシナリオ製作者を偽ることは禁じます。

誤字・脱字等ありましたらTwitterまでご連絡ください。
@tajitsutabi

参考用投稿動画0話
https://www.nicovideo.jp/watch/sm26577126


クトゥルフ神話TRPG用シナリオ「悪夢の織り手」

【はじめに】
シナリオ傾向:クローズドサークル
舞台:現代日本
所要時間:3時間~4時間程度
許容人数:3~4人
推奨技能:目星、聞き耳、隠れるor忍び歩き

戦闘:プレイヤーの行動・決断によっては発生する場合があります。
継続探索者:非推奨

【概要】
・ショッピングモールを舞台にしたクローズドサークルで、敷地外には出ることができません。
このシナリオでは閉じ込められた異世界である箱庭から、現実の世界へと脱出することが目的となります。
探索者達はNPCの少女とともに協力し、交流しながら、エネミーをやり過ごしつつ情報を集め、脱出を目指しましょう。
・本シナリオは探索がメイン、推奨技能は<隠れる>または<忍び歩き>です。
・シナリオの根幹に関わらないため、季節はいつでも構いません。
・想定される最も多いエンドとしては、集めた情報からアンサーを起動してそのまま帰還する、「NPCが取り残されるエンド」です。
・本来ロールが必要な行動でも、具体的かつ妥当な行動宣言があれば、ロールを省略して構いません。


【ギミック】
◎悔刃について
・この存在がショッピングモール内に出現する場合は<聞き耳>ロールを行う。成功した人は金属を引きずるような音が近づいてくることに気付くことができる。
導入での出現時に2d3を振り、出た数の箇所分、探索を行うか大きな音を立てると再度出現する。
※一ヶ所に立てこもる等でゲームが停滞した場合は、幸運でシークレットダイスを振るなどして、探索者の真後ろに出現させてもいいかもしれません。

※この再出現までのカウントは非公開ロールです。
カウントを満たした場合、探索結果を提示した後、大男が迫ってきている描写が入ります。
また、この大男は倒しても全回復した状態で復活します。
 大男出現時の聞き耳に失敗した場合、遭遇とります。すぐにその場を離れた場合は何も起こりません(大男はKPが指定した進行ルートを通った後、消える)。
立ち消える場面を見られない限りは、見えないルートに入っていったように描写してください。


 逃げ遅れた場合はその場で<隠れる>か、<忍び歩き>でその場から離れることができます。
聞き耳に成功しても回避せず、その場で更に何か作業を行う場合は、PLのやりたいことを汲む等KPの裁量で遭遇タイミングを計ってください。
 また、探索者があまりにも<聞き耳>や<隠れる><忍び歩き>に失敗し遭遇が多発する場合は、大男に目星を振らせる、大きく移動することで遭遇を回避できるようにする等の救済措置をとってください。

 見つかってしまった場合は<敏捷>対抗ロール。これに失敗すると、探索者は肉切り包丁によるダメージを受けます。気付けなかった場合は包丁によるPOWかSIZへの特殊ダメージを受けます。
ダメージを与えると大男は消滅しますが、内野からの電話以降は消滅せず、そのまま襲いかかります。

◆この怪物の正体は「悪夢の具現化」。梨花の後悔が生み出した幻影です。そのため、基本的には戦っても倒すことはできません。
・この怪物を目撃する毎にsanチェックが入ります。脅威から逃げ回りながら探索をする仕組み上、慣れシステムの基本ルールは適応非推奨ですが、遭遇が頻発する場合はKP裁量に委ねます。
 また、この脅威を何とか討ち果たしたにも関わらず、「そんなものはなかった」とばかりに再遭遇した場合、探索者達は大きな絶望感を感じることでしょう。
この場合の<san値チェック>は1d3/1d10です(1度のみ)。


【導入】
あなた達はここ最近、毎日のように悪夢にうなされていた。夢は決まって子どもの頃の姿で、公園で遊んでいる夢だった。花いちもんめをしたり、こっくりさんをしたり。
 みんなで鬼ごっこをしている時だった。ふとあなたは振り返るのが怖くなり、逃げる足取りが少しずつ速くなっていく。鬼はいつの間にか「ゾリ……ゾリ……」と、なにか金属を引きずるような音をたてながら、ゆっくりと近づいてくる。頭の中では、電話のコール音が鳴り響いていた。

鉄の音はどれだけ走っても振り切る事ができず、それどころか徐々に近づいてきていた。

 誰もいないショッピングモールへと逃げ込み、ひと息つく。
ガラス張りの出入り口の外に、追っ手はいなかった。

「助かった」
 ほっと胸を撫で下ろしたあなたの肩を、ぽん、と誰かが叩いた。
振り返ると同時に、赤黒い「ナニカ」が振り下ろされ、ぐちゃり、と視界を引き裂いた。

……連日の悪夢による睡眠不足が原因だろうか。あなたたちは、ついウトウトと居眠りをしてしまう。
ハッと目を覚ますと、そこは夢の中で幾度となく逃げ込んだ、あのショッピングモールの入口だった。


【シナリオ開始時のイベント】
探索者が揃うと、入り口付近のトイレから1人の少女が現れます。彼女は島本梨花と名乗ります。
 彼女が語るには、どうやら以前、他にも迷い込んだ人がいたらしいが、みな「あいつ」にやられてしまったとのこと。
「あいつ」について探索者が聞き出そうとすると、どこからともなく「ゾリ……ゾリ……」という、金属を引きずるような音が聞こえてきます。


KP情報:島本梨花
彼女は探索者達をトイレへと誘導してください。

<目星>
ちらりと音の正体が見える。それは赤錆た巨大な肉切り包丁を引きずって歩く、大男だった。遠目に見ても、身長は軽く2mを超えているだろう。
クリティカル特典:体がつぎはぎだらけだということが分かる。

<san値チェック>
成功でも1/失敗で1d8

鉛の音がゆっくりと階段を上っていく。
完全に上りきると同時に、まるでそんなものは存在しなかったかのように再び静寂が訪れた。


KP情報:大男の登場直前に2d3のシークレットダイスを振り、次回出現カウントを決めてください。
以降、怪物に発見される(<隠れる>や<忍び歩き>に失敗する等)か、大男を<目星>しない限りsanチェックは入りません。
代わりに、基本ルールブック記載の「慣れ」については、このシナリオにおいて適用しません。

大男が立ち去った後、島本梨花が探索者達に知っている情報を話す。
・殆どの人は逃げたが、みんなあの大男にやられてしまったこと。
・倒そうと向かっていった人もいたが、攻撃は効いていないように見えた。
・ここから脱出する方法を積極的に探す人たちもいたこと。
・その人達は皆バラバラに動いていたが、時には集まって、時には携帯電話で連絡を取り合っていたこと。
・携帯電話は圏外表示になっており、基本的には通話・メール・インターネット等の機能が使えなくなっている。但し、このショッピングモール内の人物への電話なら繋がるようだ。

なお、島本梨花は携帯電話を所持していません。逃げている最中に携帯電話を落としてなくしてしまったと話します。
彼女は「もしよければ協力してここから脱出しませんか」と探索者達に持ちかけ、話を締めくくる。

KP情報:同意する場合は基本的には探索者に付いていきますが、能動的に技能判定を行うことはありません。
拒否した場合は別のタイミングで合流させるか、適当なタイミングで大男に惨殺された死体を提示してください。
島本梨花がロストした場合、そのまま死んだことにしても、何食わぬ顔で再会して初めて会ったかのような反応をしてもどちらでもかまいません。
※後述の島本梨花の項目を参照


【探索場所について】
★1F
・外
建物から5m程度までなら自由に行き来できる。
その先はまるで夢の世界の風景のように、ぼんやりと靄がかかっていてよく分からない。
探索者達が強硬突破しようとする場合、どの方向から出ようとしても戻ってきてしまう。
<san値チェック>
成功で0/失敗で1d3

・トイレ
特に変わったことはない。水は流れるようだ。

・食品売り場
食べ物が手に入る。賞味期限は書かれていないが、どうやら食べられるようだ。
ゴミはゴミ箱に入れれば、これもいつの間にか消えている。
バックヤードは事務所に繋がっている。


・事務所
 複数の事務机の上に、それぞれ電話機やファイルが置いてある。
ロッカーには大量のファイルが保管されている。ファイルには数字の連なったノートやメモが乱雑に挟まっている。
電話機には内線番号が振ってあり、詳しく調べるなら<目星><図書館><経理>あたりで。
成功しても失敗しても、ファイルには在庫管理表や他部署への連絡先などが入っていることが分かる。

ロールに成功すると、不自然に追加されたメモを発見する。
なお、この部屋ではPCや防犯カメラの録画機などの電子機器類は見当たらない。

メモ:「アンサー」

※1F事務所に「電話を使ってアンサーを起動する」目的で入った場合、
 更衣室側のバックヤード出入口に強制出現し、辺りを調べながら事務室に向かってきます。探索者には大男が事務室に到着するまでの間、合計で3回まで行動権を与えられます。
POW×5で振り、全員が成功したら焦らずに手順を踏めたこととし、電話が繋がります。
※この際、島本梨花と一緒に行動していた場合、室内に入った大男は優先的に梨花を狙います。

・雑貨コーナー
 探索者が何か道具を手に入れたい場合、ここから手に入れることができる(裁量はKPに任せる)。
但し、道具を組み合わせて何か複雑なものや大掛かりなものを作る場合は、
<制作(適切な技能)>ロールと<幸運>ロールに成功する必要がある(作っている間に大男が出現しないかの判定)。

★2F
・本屋
<目星>または<図書館>
『本当にあった都市伝説』というタイトルの書籍を見つける。
○「怪人アンサー」の欄に栞が挟まっている。
○「携帯」の文字全てに取り消し線が引かれている。

『怪人アンサー』
 怪人アンサーは携帯電話を用いた儀式で呼び出せる怪人。
10人が円形に並び、同時に隣の人に携帯電話を掛けると、すべてが通話中になるはずである。
ところが、一つだけ別のところにつながる電話がある。それが怪人アンサーだ。
 呼び出せばどんなことでも答えてくれるが、最後にアンサーから質問してくる。
問題に答えられないと携帯電話から「今から行くね」と声が聞こえ、決して逃げることはできず、体の一部分を引きちぎられてしまう。
アンサーは頭だけで生まれてきた奇形児で、そうやって体のパーツを集めて完全な人間になろうとしているのだ。


・フードコート
厨房からは包丁やフライパン等、調理器具が手に入る。設備も生きているが、悠長に調理中などしようものなら、大男に襲撃されることは想像に難くないだろう。
フードコートと通路を隔てる壁の、通路側には公衆電話が設置されている。
<目星>または<料理>
伝達事項やマニュアルが貼られたボードに、何か書いてある。

メモ:「10人で輪になれ」(10人という文字に取り消し線が引かれている)
(クリティカルしたら秘伝のレシピを見つけ、<制作:料理>を1d10プレゼント)


・服屋
幾つかのマネキンがあり、服は少し在庫が減っているように感じる。
また、血の付いたバックヤードが目に入る。
バックヤードからは、少し厚みのあるプラスチック片が覗いている。

・バックヤード
バックヤードへと続く扉の下部分からは、目星をするまでもなく血が染み出している。
大きく開け放つなら、店内のライトによってバックヤードの血溜まりが探索者達の目に晒される。
他の探索者や島本梨花に配慮するなら、入った探索者のみ目撃する。
<san値チェック>
成功で0/失敗で1d4

バックヤード全体としては薄暗いため、成功度によって見つける物に差がある。
また、突き当りには扉があり非常灯がぼんやりとした光で照らしている。
扉は閉ざされており、窓はついておらず、奥の様子は見えないが手で軽く押せば開きそうだ。

<目星>
通常値成功で「梨花のガラケー」を発見、-10しても成功している場合は血まみれのメモを発見。バックヤードを大きく開け放った場合、携帯電話は自動発見、メモは<目星>ロール。
メモ:「数に惑わされるな」

・バックヤード奥の扉
<聞き耳>
扉の奥から微かに「ゴウン、ゴウン」と低い音が聞こえてくる。おそらく空調の音だろう。
この情報を島本梨花に伝えた場合、彼女は扉の向こうを酷く恐れたように進むことを拒絶する。
但し島本梨花の思考指針と照らし合わせ、彼女が探索者達を十分に信頼しているとKPが判断した場合は、理由も分からず震える体を抑えながら、決意を固めて扉の向こうへ進もうとする。

※この扉の先へ進まない場合はED4以外のENDとなります。

★ミ=ゴの実験室
 探索者達が非常灯の先へと進むと、小部屋に繋がっている。部屋の左右には得体の知れない液体で満たされた円筒形のケースが並んでおり、その中には脳のような物が入っている。

 室内には甲殻類のような姿、背中には一対の蝙蝠のような翼を持ち、多数の鉤爪のついた足を持つ異形の生物(ミ=ゴ)が探索者の数+1体いる。

<san値チェック>
成功でも1/失敗で1d6+1d4
(異様な光景+神話生物との邂逅による)


 異形の生物達は探索者に気付くと襲いかかってくる。
探索者達が全滅した場合、脳缶体これくしょんの仲間入りとなる。
この冒涜的な生物を退けられた場合はED4へ。
ミ=ゴのデータは基本ルールブックP191~192を参照のこと。


【エンディング】
4通りを想定しています。

●ED1
:アンサーを起動する。
 使用した全ての電話でコール音が鳴り、その音は次第に大きくなる。周りの音と共鳴するように、受話器から耳を離しても聞こえるほど大きくなり、コール音に合わせて視界にノイズがはしる。
ノイズは次第に探索者達が見慣れた風景へと変わっていき、完全に切り替わると同時に目が覚める。

(島本梨花が生存している場合、)
 ふいに、携帯電話がメールの着信を知らせた。メールを開くと件名に「島本梨花」とあり、本文に「ありがとう」と書いてあるメールが届いていた。
(このメールに返信しても、アドレスは使用されておらず、エラーが返ってきます。)

●ED
2:事務所の電話でアンサーを起動する。(島本梨花が生存している場合、扉に一番近い電話を使おうとします。)
 コール音が鳴り響くと同時に、大男が扉を突き破る。意識が薄れていく中、探索者達が見たのは、扉の一番近くで電話を掛けていた者の胴体を赤錆びた鈍色が貫き、血と肉が飛び散った。
大男の、表情の見えない鉄の仮面が悲しげに嗤った気がした。

<san値チェック>
成功でも1/失敗で1d6+1
扉に一番近いキャラクターはロスト。

ED3:島本梨花が生存している状態で、梨花を置き去りにしてアンサーを起動する
 使用した全ての電話でコール音が鳴り、その音は次第に大きくなる。
周りの音と共鳴するように、受話器から耳を離しても聞こえるほど大きくなり、コール音に合わせて視界にノイズがはしる。
ノイズは次第に大きくなっていき、完全に視界が覆われた後、ブツンという、電源を強制的に落としたような音と同時に目が覚める。
 探索者達の耳にかすかに残っていたのは、電話のコール音ではなく、島本梨花の泣き叫ぶ声だった。

ED4
:元凶たる神話生物を撃退する
 異形の生物、その最後の一体が崩れ落ち、砂のように細かく散っていく。
探索者達が改めて部屋を見渡すと、脳の入った装置の他、先程までいたショッピングモールがホログラムで表示されている装置と、一番奥にひと際大きな装置を見つける。

そのカプセルには、少女が安置されている。

(挿絵:犬神影空様 https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im5939786)

少女は、島本梨花と同じ姿をしていた。少女は薄緑色に光る液体に浮かんでおり、その頭にはいくつもの管が接続されていた。
 島本梨花がこの【カプセル】を見ると記憶を取り戻します。
探索者達が望むのなら、記憶を取り戻した彼女から事件の発端についての話が聞けることでしょう。
※後述の島本梨花の項目を参照

探索者達が装置を破壊すると、視界が歪み始める。

―ありがとう―

最後に見た光景は、崩れ行く実験室の中で微笑む島本梨花だった。


Ex.【おまけ- 裏設定 -】
エンディング3種類の裏設定。これらはEDに反映させてもいいし、なかった事にしても構いません。
 どちらにせよ島本梨花はゲーム開始時点で既に故人であり、生き返ることはありません。
見事元凶たるミ=ゴを撃退した探索者には、梨花が安らかな眠りについた事を教えてあげてください。

ED1:探索者は梨花と力を合わせ、寒々しいコンクリートの箱から見事脱出した。
 この出来事は、それぞれただの悪夢として、あるいは夢とは思えない現実として心の中で整理され、探索者はそれぞれの日常へと返っていくだろう。
 当然、島本梨花もそうなるはずだった。しかし、悪魔の隷属機はそれを許さなかった。
ようやく解放された、と思った彼女は、また冷たいコンクリートの上で目覚める。
どうやって脱出しようとしたのか、記憶がすっぽりと抜け落ちたかの様に思い出せない。
梨花はもう涙も出ない体を引きずって、この箱から逃げ出すため、歩き始めた。

ED2:探索者達は悪い夢から飛び起きる。共に脱出を目指して行動した仲間が、巨大な肉切り包丁に切り裂かれた。
断末魔が耳にこびり付いている。血と肉が飛び散り、自身に付着した感覚が拭えない。
それは現実に起こり、目の前でみた光景のように感じた。手には汗が滲み、動悸はなかなか収まらなかった。
 探索者によっては、その後精神内科に通う事になるかもしれない。彼らの担当医は、最近転属してきた男だった。表情の読めない男のネームプレートには、「内野」と書かれていた。

ED4:探索者達の脳裏には、梨花が見せた儚い笑顔が焼き付いていた。
必死で彼女の足取りを追った結果、2004年の記事に辿り着く。
そこには○×県△□市で集団失踪があった事、そのうち1人しか遺体が見つからなかった事が書いてあった。
 遺体は放棄されたショッピングモール跡地で発見され、脳と体が別々の状態であった。
しかし、その死に顔は安らかだったという。


【NPCデータ】
◎島本梨花
 このキャラクターは基本的には探索者に同行しようとします。技能を使用して探索者を助けてくれたり、隠れる・忍歩きによるアンサーの回避方法を示したりします。
 行動指針としては、探索者のことを信用はしていませんが、頼ってはいます。
彼女に対し5回以上友好的な態度を取る、または<信用>ロールに成功することで、2Fバックヤードの奥に対するコメントが「嫌な感じがするから近寄りたくない」というものから「嫌な感じがするけど、あの先に私が立ち向かわなきゃいけない『何か』がある気がする」といった内容に変化します。
 反対に、彼女を遠ざけようとする行動をとったり、技能の<言いくるめ>を使用すると、成功の可否に関わらず少しずつ探索者達から距離を取ろうとしたり、重要な発言をしなくなったりします。
 彼女はなぜこの空間にいるのか、何も覚えていませんが、探索者が思い出させようとした場合、「思い出したくない」ということを思い出します。
彼女が真実を思い出すためには、研究室エリアに行き、カプセルに浮かぶ自分を目撃する必要があります。が、PLがどうやってでも梨花から聞き出そうとしてシナリオが進まなくなった場合は円滑な進行のため、臨機応変に思い出させてあげてください。

 また、導入時に「他にも探索者がいた」という旨を話していますが、彼らは内野との取引により、梨花を置いてアンサーを起動させて脱出しました。梨花は「脱出方法は分からないが、みんなに裏切られて置いていかれた」と感じています。この事はよほど梨花と仲良くならない限り、教えてもらえないでしょう。

・島本梨花が忘れていること
梨花は、2003年3月某日に友達グループで冗談半分に「アンサー」を試した。
しかし「アンサー」の回避方法を知らないまま行ってしまった結果、10番目の質問に答えることができず、グループ内で「弾避け」にされた少女が行方不明になってしまう。
そして1人、また1人といなくなり、最後に島本梨花もあの甲殻類のような空と鋭い爪のようなモノを持った、空飛ぶ化け物によって連れ去られてしまう。
 それから気が付くとショッピングモールの中で一人、逃げ続けていた。
何に対して罪悪感を抱いているのか、分からなくなるほど長い間……

ステータス:STR6 CON11 POW10 DEX13 APP16 SIZ13 INT11 EDU9
HP:9 MP:10

回避:56 応急手当:45 隠れる:60 聞き耳:45 忍び歩き:60
図書館:40 目星:40 製作(料理)25 オカルト:10 心理学:65


◎悔刃
行動指針については【ギミック】を参照。
標準のステータスは島本梨花のステータスと数値がイコールになります。
ステータス:STR21 CON21 POW3 DEX5 APP3 SIZ21 INT8 EDU5
      HP:21 MP:3

回避:36 キック:40 組付き:40 こぶし:50 大太刀(肉切り包丁):40
聞き耳:36 追跡:38 登攀:50 目星:36 跳躍:50

◎内野と名乗る男
 「アンサー」という、ありもしない怪談話を作り出した張本人。アンサーを行った人間を誘拐してミ=ゴ達の実験の被検体にしていました。
正体はKPに一任します。便利に使ってください。
 彼は全てのキーアイテムを入手した上で脱出方法に気付かなかったり、脱出方法にPLが疑いを持って脱出しようとしなかった場合に接触してきます。
言ってしまえば救済措置ですが、彼は探索者達へと「島本梨花を置いていくなら脱出方法を教える」という提案をしてきます。
探索者達が了承した場合、「何人でもいいから輪になり(2人の場合は対面)、アンサーよろしくお互いに電話をかけると脱出できる」事を教えてくれます。内野との取引を無視して梨花を含めた人数で起動してもかまいません。
 梨花を含めてアンサーを起動した場合はED1へ。内野の条件通り置いていく場合はED3へ。
彼は、信じた人間が裏切ることによる島本梨花の絶望と、それがもたらすエネルギー(ミ=ゴの研究成果)に興味があります。

ステータス:なし


【事件のあらまし】
 ミ=ゴ達は人間の脳を操作する技術を発展させる為に、ある実験を行っていた。
人間から取り出した脳の記憶を刺激し、空間へと実体化させる。そして、その空間に人を集めることで、人間に対する研究を進め、自分たちの好きなように拡張空間を構築する。途中で脱落するような失敗作の脳は缶詰にしてリサイクルする。
 この冒涜的な技術が完成すれば、採掘などしなくても必要としている鉱石を具現化させることもできるかもしれない。
研究を押し進めるミ=ゴ達はそう考えているが、大多数はその遠大さに、計画そのものに否定的である。
 そのような中で、島本梨花の脳は彼らのお気に入りだった。なぜなら彼女の「悪夢」は比較的良質な被検体と実験場を提供してくれるからだ。
 少数派の彼らには、仲間に認められる為にもっと研究データが必要だった。ミ=ゴ達は、実験成果たる「夢への干渉」により、人間を集めては実験を繰り返した。
これが探索者達が迷い込むことになる「ショッピングモール」の実態である。


◎追記
・時代設定について
島本梨花の脳に刺激を与えて具現化させている空間のため、彼女が生きていた2013年頃のものしか存在しません。
彼女の携帯電話はまだ「ガラケー」ですし、好きなアーティストとして倖田來未やKAT-TUNあたりを答えるのではないでしょうか。


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