3分間エスパー 第三話「限定透視」 

1 午後のカフェ

いつものカフェのいつもの席。

由利がひとりでお茶を飲んでいる。

そこに江戸川がやってくる。

 

江戸川よう、由利くーん」


由利 「お断りします」


江戸川「まだなにも言ってないでしょ?」


由利 「言わなくてもわかります」


江戸川「言わなくてもわかるって、由利くん、君はまさかエスパーか!?」


由利 「なんでそうなるんですか?」


江戸川「実は今日、君に紹介したい人がいるんだ」


由利 「別に紹介していただかなくて結構です」


江戸川「またまたそんなこと言っちゃって、ホントは気になってるくせに」


由利 「まったくもって気になってません」


江戸川「ウッソだあ」


由利 「天に誓って本当です」


江戸川「だって超能力だよ超能力、見たくないの超能力?」


由利 「だから、超能力なんてものはこの世に存在しませんから」

 

テーブルを叩く江戸川。

 

江戸川