1 午後のカフェ

手作り感の溢れる木造造りのカフェ。

壁は様々な色のペンキで、カラフルに塗られている。

その二階席。店内は女性客で賑わっている。

店の中を慌しく女性店員・多部が動き回っている。

店の片隅では常連客・佐藤が読書をしている。

テーブル席に向かい合って座っている男女。

 

由利 ……超能力?」


江戸川「そ、超能力」


由利 「超能力がどうかしたんですか?」


江戸川「だから、君は超能力を信じるかって聞いてんの」


由利 「超能力ですか? あれでしょ、あのはんどぱわーとかいうやつでしょ?」


江戸川いつの時代の話をしてるんだ。それにそれは手品。僕が言ってるのはね、本物
の超能力」


由利 「本物の超能力?」


江戸川「そ」


由利 「そんなのあるわけないじゃないですか」


江戸川「(笑い)くくくく……ほら出た」


由利 「なんなんですか? 用がないなら帰りますよ」


江戸川「ああ、ちょっと待って!(