▼盗みと嘘が平気な文化
和田です。
マイク・ペンス米国副大統領は、
2018年に保守系シンクタンクのハドソン研究所で、
事実上宣戦布告ともとれる演説を行いました。
改めて、注目すべきポイントは以下です。
(1)中国がアメリカから強制技術移転や
知財窃盗を繰り返してきたこと
(2)中国の国有企業への補助金などの不当な政策で
無尽蔵に国策で関与する中国企業に対抗するなら
米国企業が公平なビジネス競争ができないと指摘。
(3)中国は政府一体で政治・経済・軍事力や
プロパガンダを用いて米国に影響を及ぼし、
米国の政策・政治に影響力を行使している。
米国の歴代政権は中国の行動を見過ごし、
ほぼ加担している…と言っても過言ではない状況でした。
しかし、ペンス副大統領は
「そのような(中国を野放しにする)時代は終わった」と述べ、
それらに対して毅然と対応していくと主張しました。
経済・軍事・外交などの各分野で
中国を全面的に批判したのです。
中国には、国外にいる中国人を動かせる
「国防動員法」という法律がありますが、
これにより、どんなに倫理性の高い中国人であっても、
本国である中国からのコントロールによって
急に情報や技術の窃盗などの
スパイ行為を始める可能性があるわけです。
日本など、各自の居住国の法律より、
中国本土の法律のほうを優先させる
ということですから、これは非常に危険です。
なので、2018年の「ペンス演説」の結論は
中国はアメリカから知的財産を盗みまくったし
それを止めろ言っても止めない。
ならば、その元凶である中国共産党を潰さないといけない』
となったわけです。
その後、ペンス副大統領は、2019年にも
ワシントンの政府系シンクタンクで演説を行い
自国企業が中国側の報復を恐れ忖度することで
自由競争が損なわれていることなどを加えました。
加えて、マイク・ポンペオ国務長官が
2020年に、カリフォルニア州のニクソン大統領記念図書館にて
「共産主義の中国と自由世界の未来」と題した演説を行いました。
「私たちが共産主義の中国を変えなければ、
彼らが私たちを変える」
「習近平氏は全体主義イデオロギーの信奉者」
「もはや米中両国の根本的な政治的、
イデオロギー上の違いを無視できない」
そして、
「もはや(中国を)普通の国として扱うことはできない」
とまで言い切りました。
中国の国家主席を名指しで批判したのです
これでは、米中両国が友好国家に戻るようなことは
もはやことはないだろう…と言わざるを得ません。
1970年代の米中国交正常化を主導した
リチャード・ニクソン元大統領が晩年抱いた
「我々は中国というフランケンシュタインを
造ってしまったのかもしれない」
という危惧が現実のものとなりました。
ポンペオ国務長官が強調した言葉に
こういう一節があります。
「私が陸軍時代に学んだことが一つあるとすれば、
それは共産主義者というのは、
ほぼいつでもウソをつくということだ。」
「ポンペオ演説」は全体でいうと、
トップの習近平への名指し批判でしたが、
要するに言わんとしているのは、
中国共産党は組織的に窃盗を繰り返すし、
大嘘つきだから、潰さないといけませんよ
ということです。
アメリカ合衆国は、
トランプ政権からバイデン政権へと移行しますが、
果たして、この新政権は
「ペンス演説」や「ポンペオ演説」のような
中国に対して毅然とした姿勢を
示すことが出来るのでしょうか?
議会の反中度は継続されると思われます。
バイデンはいかに?
※今日は20時半から奥山博士と生放送です。
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(和田 憲治:https://twitter.com/media_otb )
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コメント
嘘がどうのこうのではく勝った方が正義、アメリカは中国に本当に勝てるのだろうか?正直難しいと思う
国会で何百回もうそをつき
税金をお友達企業に中抜きさせたり選挙民の買収に使ったり
何だ、自民党とその支持者たちのことか
嘘つきは勝ち組
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(ID:1670725)
『盗みと嘘が平気な文化』と言うと「そんなんで秩序保てないだろう」と日本人は思うが、これは本質を表していない。
実体は「個人所有の概念が希薄で、上位者の発言に嘘でも従う文化」である。
下位の立場には盗みも嘘も許されていないという訳だ。
『偉けりゃ何しても許される文化』と表現した方が分かりやすいだろう。