あえて言おう。中国は「平和的台頭」する!?|THE STANDARD JOURNAL
おくやまです。
中国の習近平国家主席が、
9日に開幕したAPECのCEOサミットで「隣国をパートナーと見なし、
友好的で周囲を安心させる外交政策を実施する」と演説したようです。
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▼習主席「隣国と平和的につき合っていく」[ 11/9 15:24 NEWS24]
中国の習近平国家主席は9日、
APEC(=アジア太平洋経済協力会議)の関連会合で演説し、
「中国は全ての隣国と平和的につき合っていく」
などと日本を含む周辺国との関係改善に意欲をみせた。
習近平国家主席は9日午前、
北京市内でAPECに参加する国や地域の企業経営者らを前に演説し、
外交政策について
「中国は隣国との親善、隣国を友人とする外交方針で
全ての隣国と平和的につき合っていくことを望む」
と述べた。
また、習主席は中国が提唱する陸上と海上の
2つの「新シルクロード構想」実現を呼びかけ、
周辺地域をつなぐ鉄道などインフラ整備のため
約4兆5000億円規模の基金を独自に作ると表明した。
中国が主導して設立が進む「アジアインフラ投資銀行」と合わせ、
途上国へのインフラ支援を通じて周辺地域への影響力を強めたい考え。
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これに関しては、これまで「アメ通」をご覧になっているみなさんの中には、
「はぁ、何言ってんの?!結局はわれわれを騙そうということなんじゃないの?」
と疑ってかかっている方も多いと思います(笑
確かに、今、大きな話題となっているこの件。
▼小笠原“中国サンゴ漁船”夜の海上に多数のあかり(ANN)
小笠原諸島の近辺で、200隻以上の大量の中国船
が”堂々と”サンゴの密猟をやっているわけですから・・・
このような中国の両極端な態度から、
「一方で仲良くしたいと言っておきながら、もう一方で堂々と密猟なんて信頼できない」
というのは、まあ当然のことと言えるでしょう。
しかし、私は今回の”習近平演説”については、
習近平氏の「全ての隣国と平和的につき合っていくことを望む」
というこの発言、実のところ、彼の本気の発言であり、
彼の真意を伝えたものではないか?と考えております。
「いやいや、おくやまさん!習近平の言うことなんか信じられませんよ!」
という激しいツッコミと共に、
「なんと!おくやまはついに“親中派”に鞍替えしたのか!」
と余計な詮索もされそうなところですが(笑、
私がなぜ習近平を信じているのかは、いくつかの理由があります。
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まずその理由の一つは、
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コメント
コメントを書く(ID:41196993)
是非、沖縄県知事選挙に立候補した翁長雄志とチャイナの関係についてもお願いします
(ID:23351039)
多くの点で、奥山さんには賛同させられたり教えられたりする所が多く、ファンの一人なのですが、今回の“「中国は全ての隣国と平和的につき合っていく」は習近平の本心だ” という意見には、正直賛同しかね、奥山さんの育ちの良さからくる甘さが見えた気がするのは私だけではないと思います。
“リーダーというものは一般的にウソをつくことが多いと思われているが、それは、国外ではなく、国内、つまり自国民に対してウソをつくケースが圧倒的に多いからだ。” というのは、確かに一般的には正解だと思います。
しかし、この定理は、近代的価値観を共有することのできる国家間だけにしか通用しないのではと思います。
特に儒教的ヒエラルキーの呪縛から逃れられない中韓には、全く当てはまらないと思われます。
習近平は、確かにaggressive offenseからmild offenseに軌道修正をしているようです。
しかし、それは下位階層における戦術の変更でしかなく、grand strategyは、全く変わっていないとしか思えません。
そのgrand strategy の第一は、確たる地域覇権を確立することです。 その第一歩は、東アジアおよび東南アジアにおける覇権です。
その一番の障害は、日本、もっと明確に特定すれば、安倍政権です。
他の障害、例えば、ベトナム・フィリッピン等の東南アジアの反中国家や、日本国民の反中感情は、中国にしてみれば、蚊が刺したぐらいにしか思っていないでしょう。 これらの反中国家や日本人の反中感情は安倍政権さえ倒れれば、いずれ中国になびくと見ています。
その上、南シナ海における弱小国に対するaggressive offenseが予想以上の世界の非難を呼び込んだことも影響しているでしょう。
それに対して、安倍政権は攻撃相手に最適です。 まず、修正主義者というレッテル貼りは日本を攻撃する際、連合国に対して最も通りの良い口実です。 又、日本国内においてもマスコミや法曹界・教育界を中心に反安倍勢力が隠然たる力を保持しており、言論の自由を標榜する日本ではそれに対してなんら有効な手立ては打てません。 よって、ひとまず南シナ海における矛を収め、喫緊の敵を安倍政権と目して、その矛先を安倍政権に一点集中することが得策と見ている筈です。
つまり、“わざわざ樹になっている果物をもぎとって周囲の余計な反発を招くよりも、それが熟して落ちてくるのをじっと待てばよい”のは確かですが、それまで中国の国内事情が許すのかという問題もあります。 と同時に、その国内問題の目を常に逸らしておくためにも外に敵を作る必要があります。 それにうってつけが安倍政権であり、又それと同時に、安倍政権を中心にカウンターバランシングの勢力が育つのを阻止したいのです。
“「全ての隣国と仲良く」は習近平の本心だ”などというのは、“強盗も本心では仲良くしたがっているのだ”と言うに等しいと思います。