おくやまです。
現在、世界同時多発的に
大きな出来事が勃発しております。
混沌とするウクライナ情勢。
パレスチナとイスラエルの終わりなき紛争。
シリアやイラク国内での「イスラム国」。
南シナ海での中国と周辺国との衝突の危険。
それにもう少しレベルの低いものとしては、
パキスタンの反政府デモ。
もちろん、目下、俄然注目の的となっている、
イギリスにおけるスコットランド独立の話題。
そして、これらの問題に共通しているものと言えば・・・
「そりゃなんといっても<地政学>でしょ!」
と、声を大にして言いたいところですが、
この原稿を書いているのは、2014年の9月11日です。
言うまでもありませんが「911」です。
ということで、今回は、
「非正規戦」(Irreguler warfare)
という話から始めたいと思います。
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この「非正規戦」という概念は、2001年の9月11日に起こった、
いわゆる「911事件」以降に、とくに集中して研究されはじめました。
そして、2003年にアメリカがイラクに本格的に侵攻したことで、
「対テロ戦」という文脈から、この「非正規戦」というものが
以前にもまして本格的に研究されるようになりました。
第二次世界大戦から冷戦時代まで続いた「旧い戦争」
にかわって「新しい戦争」を研究しようという機運が盛り上がります。
その契機となったのは、「世界3大戦略家」とも称される、
マーチン・ファン・クレフェルトという人が、
冷戦直後の1991年に出版した
『戦争の変遷』( http://goo.gl/wzfWMr )という本です。
これにより「新しい戦争学派」(New Wars School)
が誕生したとも言えます。
「え?戦争が新しくなった?それはどういうことですか?」
という疑問が当然湧いてくると思いますが、
ここが、戦略学でも極めて重大な問題となります。
なぜなら、「戦争」が変わったのならば、
その「戦い方」(戦略や戦術)も自ずと変える必要があるからです。
ちょっと俗な話をすれば、
「新しい時代に入って男女の”愛”の形が変われば、
そのアプローチ(恋愛のやりかた)の仕方も変えるべし」
ということです。・・・むむ、これは確かに極めて重要。
・・・それはともかく・・・
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