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スコットランドの件は「アイデンティティ・ポリティクス」で読み解け|THE STANDARD JOURNAL

2014/09/11 19:16 投稿

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  • 奥山真司
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おくやまです。

現在、世界同時多発的に

大きな出来事が勃発しております。


混沌とするウクライナ情勢。

パレスチナとイスラエルの終わりなき紛争。

シリアやイラク国内での「イスラム国」。

南シナ海での中国と周辺国との衝突の危険。

それにもう少しレベルの低いものとしては、

パキスタンの反政府デモ。


もちろん、目下、俄然注目の的となっている、

イギリスにおけるスコットランド独立の話題。


そして、これらの問題に共通しているものと言えば・・・


「そりゃなんといっても<地政学>でしょ!」


と、声を大にして言いたいところですが、

この原稿を書いているのは、2014年の9月11日です。

言うまでもありませんが「911」です。


ということで、今回は、


「非正規戦」(Irreguler warfare)


という話から始めたいと思います。


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この「非正規戦」という概念は、2001年の9月11日に起こった、

いわゆる「911事件」以降に、とくに集中して研究されはじめました。


そして、2003年にアメリカがイラクに本格的に侵攻したことで、

「対テロ戦」という文脈から、この「非正規戦」というものが

以前にもまして本格的に研究されるようになりました。


第二次世界大戦から冷戦時代まで続いた「旧い戦争」

にかわって「新しい戦争」を研究しようという機運が盛り上がります。


その契機となったのは、「世界3大戦略家」とも称される、

マーチン・ファン・クレフェルトという人が、

冷戦直後の1991年に出版した

『戦争の変遷』( http://goo.gl/wzfWMr )という本です。


これにより「新しい戦争学派」(New Wars School)

が誕生したとも言えます。


「え?戦争が新しくなった?それはどういうことですか?」


という疑問が当然湧いてくると思いますが、

ここが、戦略学でも極めて重大な問題となります。


なぜなら、「戦争」が変わったのならば、

その「戦い方」(戦略や戦術)も自ずと変える必要があるからです。


ちょっと俗な話をすれば、


「新しい時代に入って男女の”愛”の形が変われば、

そのアプローチ(恋愛のやりかた)の仕方も変えるべし」


ということです。・・・むむ、これは確かに極めて重要。

・・・それはともかく・・・

 

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