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「集団的自衛権」の件は大した問題ではありません。|THE STANDARD JOURNAL

2014/07/04 18:50 投稿

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おくやまです。


今回は国際問題の話題はひとまずさて置き、

このメルマガの読者の皆さんならば、少なからぬ関心があるあの件、

「集団的自衛権の行使容認」について、考えてみます。


正直言いまして、私はこの件にはあまり関心がありません。(笑)


というのも私には、今回の件を冷静に眺めていると、


「中国の台頭とアメリカの衰退という国際システムの新しい構図の中で、

 日本が自分なりに<内的バランシング>を行った」


という意味合いくらいしかないのでは?

という(覚めた)感覚しかありません。



いきなり、結論から述べてしまいますが、

しょせん日本は「大国」であるはずもなく

東アジアにおける米中間の微妙な力関係の枠組みの中で動く、

単なる一プレイヤーに過ぎません。冷酷な話ですが、これが現実です。


なので、日本がどんな「解釈」をしようとも、

大局から見れば、あまり関係ありません。


「パワー」という面から、

今回の安倍政権の閣議決定のメリットについて考えてみても、

「日本に選択的オプションを増やした」

という程度のものでしかありません。


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と・・・このような元も子もない話では、

今回の「アメ通」は無慈悲にこれで終わってしまいますが(笑)、

一連の議論の流れを見て行く中で、

私が面白いなぁと感じた現象がいくつかありました。


それは3点ほどありまして、まず、第1が、


(1)左派の反対派は「世界観」の議論をしていた。


というものです。


「ん?<世界観>?って何のことですか?」


という疑問が出るのは当然です。


具体的にはどういうことかというと、

いわゆる左派の人たちは、

「安倍政権は戦争できる国家を目指す」として、

論理的にかなり飛躍した

「宣伝戦」を繰り広げておりました。


これは「戦略の階層」でいうところの、

最上位のレイヤーである「世界観」に

狙いを定めた攻撃を繰り返していた

ということです。


一般的に左派と見做されている

「朝日」や「東京」、「毎日」などの各紙は

「暴挙」という厳しい言葉や、

「我々の子どもたちが殺されてしまう」調のヒステリックなフレーズで、

世論を煽っておりましたが、

今回の決定が、果たして「即、戦争!」

となるのか?ということを淡々と考えてみると、

このような議論の運び方にはかなり無理があります。


蛇足ですが、


私の周囲のごく普通の知人(普段は政治に関心のないような女性など)

と話をしていると、「戦争になっちゃうの?不安だわ・・・」

という声がちらほらと聞こえて来るのもまた事実ではありまして、

そういう意味では、左派陣営の活動も

「累積戦略」的な効果が出ているのかな・・・

と感じざるをえません(苦笑)。


(2)右派の政権側は「技術」レベルで勝負している?!

 

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