イデオロギー対決議論はもうやめませんか?
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日本国内の、いわゆる「リベラル派」といわれている人達の ”背信”ぶりにウンザリしたこと・・・ありませんか? 米国にもリベラルたちはいますし、 その代表格はNYタイムズ紙ですが、 彼らのような米系メディアは、 とかく「人権」という話を振り回しがちです。 しかし、日本のいわゆる「リベラル派」の一部とは違い、 米国のリベラル達は「売国」ではありません。 米国のリベラル派の人達は、 「リベラルであることそのもの」が目的なのではなく、 あくまでも「国益」の追求のために リベラルを装っていたりします。 私が、なぜ日本国内の「リベラル派」のことが嫌かというと 彼らが単細胞なリベラルであり、そして、 何と言っても「売国」だからです。 -:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:- 日本の政治的構図は、基本的に、 保守vsリベラル(売国)の図式です。 アメリカMITの政治学者である リチャード・サミエルズ教授は、 日本の政治思想を4つに分類しています。 このマトリクスは、「保守vsリベラル」の軸に 「タカ派とハト派」の軸を足したものです。 保守は親米であり、リベラルは反米であり、 それぞれタカ派とハト派にわかれます。 -- 1:普通国家(親米タカ派) 小泉、安倍、石破、昔の小沢一郎 2:ミドルパワー国際派(親米ハト派) 河野洋平、寺島実郎、宮沢喜一 3:平和主義(反米ハト派) 社民党、共産党 4:新自主独立派(反米タカ派) 石原、西部、小林よしのり -- このサミエルズ教授のマトリクスでは、 単純に<親米=保守>の構造にはなっていません。 (4)の新自主独立派の反米というのは、 (2)や(3)のような、「親中」ではありません。 このマトリクスでは、 これまで、日本国内で行われて来た、 「保守vsリベラル」という、実質的に形骸化した、 世界的な基準で見れば、歪で滑稽な議論とは 一線を画しています。 しかし、ここでこの4分類以上に 重要な概念をご紹介したいのです。 それが、「リアリズム」学派と呼ばれる人達の考え方です。 国家の安全保障、 その判断をするために必要な概念は、 何度も繰り返すようですが、 「保守か?リベラルか?」 というイデオロギーの問題ではないのです。 「パワー」という要素が入るのです。 政治勢力を語るにはイデオロギーだけでなく、 パワーをめぐる勢力争いを知ることが不可欠なのです。 -:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:- 今の日本に、喫緊で必要なのことは 「リアリズム」という概念の理解です。 「リアリスト」は国益の最大化が目的であり、 イデオロギーを一切排除しています。 日本国内のいわゆる「保守」も、 いわゆる「リベラル」も、 相変わらず「イデオロギー」を引きずっています。 イデオロギーに縛られ、我々日本にとって、 本当に必要な安全保障政策を選び出すことが全く出来ていません。 そしてイデオロギー思考だけで政治を語ると、 またしても判断を過り、あの時のように再び"国難"を招くでしょう。 アメリカにおいても、「リアリスト」学派の人達は、 かつては、ベトナム戦争などにも反対していましたし、 最近では、ネオコン派の人達を、辛辣に、徹底的に批判したりと、 一見すると、<サヨク>な人達なのでは?とも見えてしまいますが、 「国益の最大化」「パワーの拡大」という視点を理解していないと、 アメリカ国内で展開されている、政治的議論の勘所がわかりません。 なぜ、「リアリズム」という概念を、 日本に定着させることが重要なのか?というと、 そのことが、 日本は、「ミドルパワー」として生きてゆくのか? それとも、「大国」をめざしてその立ち振舞するのか? など、そのような<そもそも論>を、 戦略的に考えることに直結してくるからです。 これをお隣の韓国を例として考えてみると、 韓国は、ここ最近顕著なように、 「反日イデオロギー」が強力な国家アイデンティティとなっている国です。 イデオロギーだけで考えると、 これでは国家の選択肢がほぼありませんし、 当然、真の「国益」が見えてきません。 自分の意思で決められる国は、大国(グレートパワー)です。 ミドルパワーの国は大国によって選択肢が狭められているのです。 この選択肢をさらにイデオロギーで狭くしてはいけません。 大国になれないミドルパワーの国、韓国は、 反日イデオロギーに汚染されているので 米国や日本側につくという有利な選択肢を持っているのに、 その選択肢を「反日」で狭めてしまっています。 (レベル的には、70年までの安保反対闘争時代の日本のようなものです) そして、実は、日本も韓国同様、 「ミドルパワー」扱いされている国家です。 しかし、日本は経済力も技術力も人口もあるので ミドルパワーから大国を目指すことも出来る、 潜在的ポジションにあります。 現状で、ミドルパワーである日本が取るべき大きな選択肢は、 以下の3つであろうと思います。 ▼大国である米国に付く ▼大国である中国に付く ▼自主独立して大国を目指す もちろん、これらを適度にミックスすればよいのであり、 そして、常に臨機応変に"リミックス"してゆくのも当然のことです。 ですが、この時に「保守」や「リベラル」「反米」といった、 不毛な議論をしている余裕は、 もはや日本にはありません。 そして、日本には潜在的な「国力」があるので、 「大国」を目指すという選択肢が十分に可能なのです。 -:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:- 「リアリズム」」がわかると・・・ ・イデオロギーだけではわからなかった、 アメリカ政治の国益の追求への動きがわかります。 ・米国政治の思想対立や政策決定要因が分かります。 ・米国だけでなく、世界の国家(例えば中国共産党ですら) リアリズムで動く様が感じ取られます。 (イデオロギーは共産主義でもリアリズムは存在しているのです) ・日本でも明治維新時のような徹底したリアリズムが必要な現代で 本当に必要な政策が理解できます。 ・イデオロギーに偏った日本の政策議論に、 全く新しい、別の選択肢をもたらします -:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:- より多くに人と共に、 学問・学派としての「リアリズム」を学び、 共に真の「リアリスト」を目指したい・・・ そんな想いのもとに、 リアリスト学派の中でも、現代最高峰と言っても過言ではない シカゴ大学のジョン・J・ミアシャイマー教授の強力な理論を じっくり、きっちり解説しました。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ▼「リアリズム」の理論とは何か? ~ジョン・J・ミアシャイマー『大国政治の悲劇』から読み解く~ http://www.realist.jp/mea2.html
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THE STANDARD JOURNAL
スタンダードジャーナル編集部
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