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【ストーリー解析】天体のメソッド 第5話「光の花」

2014/11/09 00:55 投稿

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天体のメソッド第5話「光の花」のストーリー解析を行う。→前回 →次回
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あの日の約束。忘れられない花火の夜。

■評価
★★★ テクニカル、コンプレックス


[ニコニコチャンネル]http://ch.nicovideo.jp/sora-no-method

■総評
第5話は再び柚季回。花火を復活させようとする乃々香を起点にして、柚季の過去や、抱えた思いに迫る。ストーリーや演出は、これまで以上に複雑で捉えにくい。そのため、初見ではおそらく多くの人が何の話か分からず、クライマックスも腑に落ちないだろう。
しかし、その原因は、ストーリーの不完全さではなく、構造の複雑さにある。逆に言えば、第5話は何度も繰り返し見ることで、面白さが増すストーリーであるということ。ぜひ、散りばめられたピースをはめて、物語の全貌を眺めて欲しい。

■基本情報
原作 - カレイドシフト
原案・脚本 - 久弥直樹
監督 - 迫井政行
アニメーション制作 - Studio 3Hz
→Wikipedia

■登場人物

[主人公たち]
  古宮 乃々香(こみや ののか) - 夏川椎菜
  ノエル - 水瀬いのり
  水坂 柚季(みずさか ゆずき) - 豊崎愛生
  水坂 湊太(みずさか そうた) - 石川界人
  椎原 こはる(しいはら こはる) - 佳村はるか
  戸川 汐音(とがわ しおね) - 小松未可子

[乃々香の家族]
  古宮 花織(こみや かおり) - 茅野愛衣

[その他]
  柚季の母 - 遠藤綾
  こはるの母 - 佐藤利奈

■ドライバー分析
第5話のメインドライバーは、

①乃々香が花火を復活させようと尽力する(G、L-F-P)
②柚季が今までのことを謝り、乃々香達と仲直りする(E-G)

である。また、サブドライバーとして

③こはるが乃々香に協力する(P、G)
④こはるや湊太が柚季に働きかける(G)
⑤汐音が乃々香を恨んでいることの説明(P、E)

などがある。
第5話は、再び柚季回。花火を復活させようとする乃々香を軸にストーリーは展開され、それに関係する柚季の過去と現在を描く。構成はかなり複雑で、メインストーリーをつかむのは難しい。分析的に言えば、第5話には、

・花火を準備する乃々香とこはる
・柚季たちの過去回想
・柚季と乃々香達の交流
・汐音とノエル(※補足で後述)

という4つのストーリーが存在する。それぞれのストーリーには注意を要する部分があり、しかも、それらを熟知しなければメインストーリーは見えてこない。各ストーリーに補足をしながら見ていこう。

まず、4つのストーリーのうち、最も分かり易いのは、「乃々香とこはるが花火を準備する」というストーリー。これは、第5話の形式的ストーリーであり、ストーリーの起点となっている。大雑把な時系列は次の通り。

(1)乃々香が柚季に一週間後に花火を上げると宣言する(G)

(2)こはるも協力し、花火師の手配や、開催の許可を求めて役場を訪れる(G、L)

(3)しかし、思うように計画は進まない(E、F)

(4)こはるが乃々香を励まし、乃々香は最後まで尽力する(G)

(5)花火の代わりに、灯篭を設置する(G、L)

(6)湊太の持ってきた線香花火をする(L)

(7)ノエルが円盤に花火を投影する(L)

しかし、このストーリーはメインストーリーではない。分析的に言えば、乃々香の「花火を復活させる」という試みは失敗しているし、灯篭、線香花火、円盤に投影された花火は「お祭り」の代用にはならない。

この「乃々香とこはるが花火を準備する」というのはストーリーの表層に過ぎず、メインストーリーと呼ぶべきなのは、その奥に展開された濃密な心理的ストーリーである。

そのメインストーリーを紐解く為に、まずは挿入的に入っている回想シーンをまとめてみよう。

柚季の過去は、第2話や第4話で断片的に語られてきたが、今回さらに多くのピースが埋まっている。その中で重要なのは、「柚季が抱えてきたものは何だったのか?」だ。

ストーリーとは逆順になるが、先に核心部分から見てみよう。ストーリー中盤の回想の中で、乃々香は母花織に「そうだ、私行かないと。友達と『約束』したの。『花火が始まったら“桟橋”に集まろう』って」と言っている。

[「みんな」と約束をしていると花織に言う乃々香]

この乃々香達が交わした「約束」が今回の話の発端だ。おそらく、約束を交わしたのは、乃々香、柚季、湊太、こはる、汐音の5人。しかし、この7年前の「約束」が守られる事はなかった。

同じくお祭りの日、別の回想の中で、湊太は柚季に「柚季、そろそろ行こう。みんなとの『約束』」と言っている。このことからも乃々香たちが約束をしている事が分かる。しかし、桟橋に向かおうとした2人は、人ごみに揉まれ、そのうち柚季が湊太とはぐれてしまう。

[湊太とはぐれてしまった柚季。背景の演出は幼心の恐怖をよく表している]

そのことは、柚季の中で「約束を破ってしまったのは自分のせいだ」という罪の意識として残ったようだ。そして、事件が起こったのは、そんな想いを抱えた別の日の出来事。

第4話を振り返ると、第4話の回想の中で、柚季は湊太に「どうしてダメなの?一緒に花火見るって約束したのに」と花火をせがんでいる。しかし、湊太は「円盤のせいで中止になったんだから仕方ないだろ」と柚季の申し出を断っている。

[湊太に花火をせがむ柚季]

この出来事がいつなのかは判別がつきにくいが、「円盤のせいで中止になった」ということから、翌年の花火の日なのかもしれない。だとすると、柚季はずっと「約束」のことを気にしていたということになる。

そして続く第5話の回想で、柚季は1人で花火を持って出かけ、それを探しに出かけた湊太が自転車で転び怪我をしてしまう。柚季は、自分のやっていることが滅茶苦茶なことも、探しに来た湊太に声をかけられなかったことが原因の一つになってしまったことも理解している。

[柚季を探しに出て怪我をしてしまった湊太。骨折したようだ]

しかし、それなのに湊太は母親から夜出かけた理由を問われた際、柚季のことを話さなかった。それを知った柚季は、本当は自分が悪いと思いつつも、一連の出来事をすべて円盤のせいにする。柚季の円盤反対運動が始まったのもそこからだろう。

[一連の出来事を円盤のせいにする柚季]

だから、柚季にとって「約束」という言葉には、強い後悔と謝罪したいという気持ちが伴っている。だが、その気持ちを素直に出せないのが柚季の性格でもある。

そして、期せずしてそこに触れていったのが今回の乃々香である。続いて、現在の柚季のストーリーを追ってみよう。

冒頭、乃々香は柚季を呼びとめ、「約束。一週間後に湖で花火を打ち上げるから」と柚季に「約束」する。ここで乃々香が使った「約束」という言葉や、「花火を打ち上げる」という内容はまさに柚季の抱えた思いの核心部分に触れている。

[柚季を呼び止める乃々香]

乃々香は、必ずしもそれが柚季にとってどんな意味を持つかは知らなかっただろう。しかし、その言葉は柚季の胸に刺さる。
また、乃々香は中盤でも、柚季に「もう止めて欲しい」と言われたとき、

「『約束』だから。最初はね、柚季に見て欲しいって思ったんだよ。でも、今は違うの。私が見たいの花火。あの頃の私たちみんなで」

と答えている。このセリフの中には、「約束」という言葉や、「みんなで花火を見る」という7年前の約束と同じ内容が含まれている。乃々香は、柚季の悩みの核心部分を“知らない”。しかし、乃々香のやろうとしている事は、柚季にとって完全な解決を与えている。

[柚季のためではなく、ただ自分がみんなと見たいだけと言う乃々香]

乃々香のこの提案は、おそらく7年前と同じく、みんなで花火を見たいという乃々香の純粋な思いから発信されているのだろう。乃々香の提案は、柚季にとって「約束のやり直し」を意味する。しかし、乃々香はそのことには触れない。

この独特の距離感が乃々香の良さである。乃々香が柚季の悩みの核心部分を“知らない”ことは、第2話と同じく重要な要素となっている。

柚季は、どこかで抱えている思いに決着をつけたいと思ってきたことだろう。しかし、端的に言えば、柚季はそれを明かす事を恐れている。だから、湊太の指摘に対して意固地になるし、事情を知っているこはるのことは避けようとしている。

例えば、その前の湊太が柚季に謝るシーンでは、柚季は「どうして湊太が謝るのよ!」と湊太に逆に追いつめられている。この湊太の行動は柚季に対しての優しさがある。しかし、柚季は自分が悪い事を知っている。だから、柚季は逆に居場所がなくなってしまう。この問題は押しても引いても解決は難しい。だからこそ、事情を知らない乃々香の提案は柚季の心に届くのである。

[柚季に謝る湊太と、その言葉にはっとする柚季]

ただ、柚季にとって乃々香は円盤を呼んだ張本人で、第3話から続く信じられないという疑念が未だにくすぶっていた。そこをうまくフォローしたのがこはるだ。

こはるを呼び出した柚季は、「乃々香は7年前のこと何も知らない。知らないくせに花火を上げる?馬鹿じゃないの!」と怒っている。しかし、こはるは「乃々香は柚季のやってること馬鹿にしてなかったと思うけど」と柚季を諭す。

[柚季の手を握るこはる]

柚季には、第2話で乃々香と分かり合えた過去がある。だから、柚季はこはるの言っていることが本当だと分かるだろう。「乃々香のことを信じてあげてほしい」、こはるはそう言いたいのかもしれない。「事情を知らない乃々香」と「事情を知っているこはる」。2人はある意味、最強のタッグである。

しかし、それでも尚、柚季には最後の1歩を踏み出す勇気がない。柚季がそれを踏み出せたのはノエルのおかげだ。

[花火を用意するも、最後の一歩が踏み出せない柚季]

ストーリーの終盤、柚季がギリギリのところで迷っている事は、花火を詰めたリュックを玄関に用意している事から分かる。そして、そんな柚季の元にノエルがやってくる。ここでノエルは、「行かないの?」と声をかけ乃々香に借りたアルバムを柚季に見せる。

[柚季に乃々香のアルバムを見せるノエル]

そこで柚季が見たものは、笑顔にあふれた乃々香の写真、そして7年前の花火の日の写真だ。そこで柚季は、その写真に印字された花火の日付を見ることになる。

「2007/10/8」

それは紛れもなく、乃々香たちが約束した7年前の花火の日。そして、それは乃々香が宣言した花火の日の丁度7年前。

[写真の日付と、乃々香の部屋のカレンダー]

「約束。“一週間後”に湖で花火を打ち上げるから

乃々香はそう言った。柚季は「一週間で花火なんて出来るわけ無い」と言った。それは確かにそうだ。花火の手配が一週間で終わるとはとても思えない。しかし、乃々香が“一週間後”を指定したのは、それが乃々香達にとって特別な「約束の日」だったからだ。柚季はそれを確信する。(分かりにくいが、乃々香の回想シーンの入り方を見ると、乃々香はそのことをちゃんと思い出しているように見える。)

乃々香は柚季にひと言も昔の話をしなかった。でも、柚季には、乃々香がやろうとしている事が分かる。それが柚季の最後の1歩を踏み出すきっかけになる。

さらに、こはるが貼った花火のポスターを見てみよう。こはるは、わざわざ7年前のお祭りのポスターを探し出し、路地の掲示板に貼っている。しかし、その日付は7年前のまま。もし、お客さんを呼ぶために貼られたのだとしたら、まったく不適切な掲示と言えるだろう。

[こはるの貼った7年前のポスターに足を止める柚季]

しかし、当然ながら、それは一般通行人のために貼られたものではない。それは、柚季のために貼られたポスターなのだから。「あの日の約束をやり直そう」。そこには、こはるの柚季に対するエールのようなものが感じられる。(また、こはるもまた当日お祭りにいけなかったようなので、こはるの側にも心残りがあったのかもしれない。)

こはるは乃々香に「乃々香の信じた事を最後までやればいいと思うよ」と言った。柚季に対する想いは乃々香もこはるも同じだ。

7年前の約束どおり“桟橋”で待つ乃々香達。花火は打ち上げられなかったが、灯篭が柚季に対する道を照らす。柚季にとって、それは7年前にたどり着けなかった約束の場所だ。

[柚季の道を照らす灯篭]

湊太の「遅かったな」という言葉に、柚季は涙を流して3人に駆け寄る。それはまさしく約束が果たされた瞬間だ。

[柚季と“待ち合わせる”乃々香達]

柚季はそこで「違うの。謝らないといけないのは、悪いのは。ごめんなさい。本当にごめんなさい。ずっと謝りたかったの。乃々香にも、こはるにも、お兄ちゃんにも。本当は全部私のせいなのに」と今まで抱えてきた気持ちを明かす。(ここで汐音が含まれていないのは、柚季が謝っているのは、約束の日に行けなかったことではなく、円盤反対運動で迷惑をかけたことを指しているからだろう。)

[乃々香たちに受け止められる柚季]

「なんだか、とーっても、とーっても」

ノエルはそう言って、仲直りした4人に花火を見せる。それは、花火を打ち上げられなかったことの代用でもあるが、どちらかというとノエルの気持ちを表現しているように見える。円盤とノエルの心が連動する演出は、第1話でもあった。ノエルはみんなが「にっこり」だと嬉しいようだ。また、そのことは乃々香の願いとも関係しているかもしれない。

[ノエルが見せた花火]

このように第5話のメインストーリーは、柚季の心理的問題の解決と4人の結びつきを描いている。1つ1つの演出や背後関係を理解すれば、かなり整合性のある素晴らしいストーリーと言えるだろう。

ただし、必要なパーツが回想などで散りばめられていることや、表層の部分では語られないことがあるなど、全体像を把握するには、かなりの注意を要するだろう。そのため、初見では中々ストーリーの強度が出ない。

ただ逆に言えば、何度も見て楽しめる奥が深いストーリーともいえる。毎回書いている気もするが、ぜひ複数回見て欲しい回である。

■補足

①柚季の言った「戻らないもの」とは何か?
さて、第2話で、柚季は乃々香に円盤反対運動の動機を聞かれ「今でも戻らないものがあるから」と答えた。今回の件を踏まえると、それは「湊太やこはるとの関係」かもしれない。しかし、若干違和感があるのは、第2話での柚季は、もっと嬉しさと切なさが合わさったような感じだったことだ。

そもそも、花火の日に約束を果たせなかったとしても、その程度で友情が潰えるだろうか?次の日に「ゴメン」で済むような気もする。その点も踏まえると、柚季が長年抱えてきたものが、約束を守れなかったことや、反対運動で迷惑をかけたことだけとはちょっと思えない。

[第2話の柚季は、謝りたいというよりはずっと乙女チックだ]

・柚季が湊太と写った写真を大事にしている事
・こはるが柚季の行動を理解し応援している事
・柚季が迷子になる前後の出来事が明かされていない事
・柚季が花火がきれいに見えたと言った事
・柚季がペットボトルロケットに「がんばれ」「届かないや」と言った事

など、柚季にはまだ説明されていない部分があるように見える。もちろん、そうでないのかもしれない。中々奥が深い。

②汐音に関するストーリーについて
今回の汐音に関するストーリーは、他4人のストーリーとはほぼ独立している。ただし、「汐音と乃々香の関係」についてはいくつか気になる点があるので補足する。

まず、1つ目は汐音もまた7年前の花火の日に約束をしていたであろうということ。第5話のラストで、乃々香は「戸川さんもいれば良かったのに」と汐音のことを気にしている。乃々香が7年前の約束を思い出していたとすると、これは汐音も集まる約束をしていたということだろう。

また、そのことは汐音が乃々香に対し自分から「花火が上がるなら見に行く」と切り出していることからも分かる。(さらに回想シーンでも、汐音は7年前の花火の日、窓から花火を眺めながら「行きたかったな」と言っている。)

[7年前の花火の日の汐音]

しかし、現在の汐音はその頃の気持ちのまま花火に行こうとはしていない。

ストーリーの中盤、汐音はノエルに「今はどうして違うの?」と聞かれ、その理由を「乃々香が嘘つきだからよ」と答えている。また、湖でも花火が上がらない事を見て、「やっぱり大嘘つき」と言っている。

このことから、汐音には乃々香を「嘘つき」と呼ぶ何らかの理由がある事が分かる。それが汐音が抱えた問題だ。

ただし、第3話でもそうであったように、汐音は本質的には乃々香のことを好いている。今回も、ノエルの「今はどうして違うの?」は言外に「昔は仲良しだった」ということを意味するし、また、わざわざ湖に足を運んだことも捉えようによっては、乃々香に興味がある証拠だ。

[ノエルの見せた花火を見る汐音]

今回ノエルが見せた花火を汐音も見たことで、乃々香の「一週間後に花火を打ち上げる」は必ずしも嘘とは言えなくなった。そのあたりに、変化の兆しが感じられる。汐音に関しては、「嘘つき」と呼ぶ原因が解消されれば、仲直りできそうだ。

■残された伏線
残された伏線は次の遠り。

①汐音はなぜ乃々香を「嘘つき」と呼ぶのか?
②乃々香と花織の約束とは何か?
③乃々香の願いとは何か?
④ノエルや円盤とは何か?
⑤乃々香の母親は病気だったのか?

⑥汐音の撮ったノエルの写真は伏線?
⑦柚季の「今でも戻らないもの」とは何か?

■今週のノエル
ひゅ^~どどーんって、ノエルがパチパチするんじゃぁ^~(意味不明)。

[今週のノエルは、とっても目がキラキラしてます]

■ストーリー詳細

(乃々香の家)

L 乃々香が昔のアルバムを見ている。乃々香はその中に、母親と写った7年前の花火の写真を見つける。

(次の日、学校)

G 乃々香が柚季を呼び止め、「約束」「一週間後に湖で花火を打ち上げる」と言う。
E しかし、柚季は顔を合わせず去ってしまう。

G その様子を見ていたこはるが乃々香に協力を申し出る。

(しいはら本舗、事務所)

G 乃々香とこはるは花火を復活させる為に、花火師たちに電話をかける。
P 湊太がその様子を見に来る。

E 花火師たちからはほとんど断られたが、乃々香とこはるは希望を持っている。

(夜、水坂家)

P 湊太は柚季の部屋のドアが開いてるに気付き、部屋を覗く。
E 柚季はおらず、部屋は円盤反対運動グッズで散らかっている。

(回想、7年前?、水坂家)

P 柚季と湊太の部屋。湊太は、花火の入っていた袋が散らかっているのを見て、柚季を探しに行く。

(回想終わり)

(翌日の放課後、学校)

G 湊太は柚季を「話を聞け」呼び止める。

(回想、7年前?、湖の辺)

P 湊太が自転車で柚季を探している。柚季はそれに気付いたが声をかけられなかった。

(回想終わり)

(噴水のある広場)

P 湊太は柚季に、乃々香やこはるが一生懸命やっているのは柚季のせいだろうと聞く。
P 柚季は違うと答える。

G 湊太は7年前(?)、柚季が花火をやりたいと言った時に断った事を恨んでいるのだろうと謝る。
E しかし、柚季は「何で湊太が謝るの」と泣きながら去ってしまう。

(回想、7年前?)

P 柚季を探していた湊太は暗い道で転倒し怪我をしてしまった。柚季もそれを見ていた。

(回想終わり)

(町役場)

GE 乃々香とこはるは町役場に花火の許可のお願いに行く。しかし、断られる。

(乃々香の家)

P 乃々香が帰宅すると家でノエルが待っている。
P 乃々香はノエルにハンバーグを食べさせ、花火について教える。

L ノエルは花火が見られると大はしゃぎ。
P 乃々香はノエルにアルバムを貸す。

(しいはら本舗)

P こはるが倉庫から7年前の花火のポスターを見つける。

(学校帰りのバス)

P 柚季は、眠たそうな乃々香を見やる。

(バス乗り場)

P 柚季は乃々香に、花火のために無駄な努力をするのはやめろ、私はそんなことで喜ばないと言う。
P しかし、乃々香は「約束」だから、そして柚季のためではなく、みんなで一緒に花火を見たいからやっていると答える。

(柚季の部屋)

P 柚季は電気もつけずに、7年前の花火の日の写真を見ている。

(回想、7年前、花火の祭り)

E 7年前の花火の日、柚季と湊太はみんなと花火を見るため、約束の場所に集まろうとしていた。しかし、柚季が湊太とはぐれてしまう。

(回想終わり)

(学校、花火の日の1日前)

P 汐音は乃々香に、花火が上がるなら行くと皮肉気味に言う。

P 柚季は「話がある」とこはるを呼び止める。

(レストラン、のぞみ亭)

P 汐音はレストランの前で、腹ペコにしているノエルと出会う。

(街の電波塔の下)

E 柚季は乃々香が7年前のことを知らないのに花火を上げると言っている事に腹を立てる。
G しかし、こはるは「乃々香は柚季のやってること馬鹿にしてないと思う」と乃々香を擁護し、「本当は何が話したかったの?」と柚季に聞く。
P 柚季は言葉に詰まる。

(レストラン、望み亭)

P 汐音はノエルにオムライスをご馳走し、乃々香との関係について訪ねる。
P ノエルは「雪の日に歌を教えてもらった」と答えるが、汐音はそれに疑問を持つ。

P ノエルは汐音に、どうして今は乃々香と仲が悪いのかと尋ねる。
E 汐音は乃々香が「嘘つき」だからだと答える。

(街の電波塔の下)

P 柚季は7年前のことを思い出す。

(回想、7年前、病院)

P 救急車で運ばれた湊太は、母親から「どうして夜中に出かけたりしたのか」と聞かれたが、柚季のことは話さなかった。
E そこで柚季は、本当は自分が悪いということを感じつつも、心の中でそれを円盤のせいにする。

(回想終わり)

E 柚季は走り去る。

(乃々香の家)

E 花火前日の夜。花火のめどは全く立っていない。

(花火の日当日、バス)

G こはるは乃々香に「乃々香の信じた事を最後までやればいいと思う」と応援する。

(学校からの帰り道、町役場)

G 乃々香は学校の帰り、あるお願いをしに役場を訪れる。

(夕方)

G 乃々香はある準備を始める。

(回想、7年前の花火の日)

P 乃々香は母親(花織)に「友達と花火が始まったら桟橋に集まる」という約束をしていると話す。
P 乃々香は花織と写真を取った後、桟橋に向かう。

(回想終わり)

(ある路地)

P こはるが7年前の花火のポスターを貼り付ける。

(回想、7年前の花火の日)

P こはるは店の手伝いを頼まれており、祭りには行けなかった。

(回想終わり)

(湖の辺の桟橋)

P 桟橋に乃々香とこはると湊太が集まる。

(少し離れた場所)

P その様子を遠くから汐音が見て、「やっぱり大嘘つき」とつぶやく。

(回想、7年前の花火の日)

P 汐音もお祭りには行けなかった。

(回想終わり)

(水坂家の玄関)

E 迷っている柚季のところにノエルが来る。
G ノエルはみんなにっこりして欲しいと柚季に乃々香のアルバムを見せる。

G 柚季は乃々香の花火の写真の日付を見て、乃々香が1週間後と言った意味が分かる。

(回想、7年前の花火の日)

E 柚季は迷子になって、湊太に助けを求めていた。

(回想終わり)

P 柚季は湖に向かう途中、こはるの貼った7年前のポスターを見る。

(湖の桟橋)

L 柚季が桟橋に来ると、用意された蟷螂に明かりが灯る。

P 乃々香は柚季に花火が無理だったことを謝る。
GL 柚季は乃々香とこはると湊太に、悪いのは自分だったと謝る。

P 少し遅れて、ノエルが柚季の花火の入ったリュックを持ってやってくる。
L 乃々香達は湊太の持ってきた線香花火をする。
F 乃々香は汐音もいれば良かったのにと残念がる。

P ノエルが円盤に花火を投影する。

P 離れたところで汐音がそれに気がつく。

L ノエルはみんなが仲良くしている事を喜ぶ。

(つづく)

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