ストーリー解析ブロマガ

【ストーリー解析】世界征服~謀略のズヴィズダー~ 第8話「ハヤブサは舞い降りた」

2014/03/05 21:45 投稿

  • タグ:
  • ストーリー解析
  • 世界征服~謀略のズヴィズダー~
  • アニメ
  • 2014年冬アニメ

世界征服~謀略のズヴィズダー~第8話「ハヤブサは舞い降りた」のストーリー解析を行う。→前回
→次回
記事一覧

■評価
★★ ミスマッチング


[ニコニコ本編]http://www.nicovideo.jp/watch/1393916869

■総評
第8話は、ホワイトファルコンの登場と、ズヴィズダーのピンチ、吾郎と香織の関係などを描く。メインストーリーは、舞い降りたハヤブサ(=香織)を撃退する話だが、吾郎の過去に関する伏線が複数盛り込まれており、ストーリーは散逸的。全体的にエモーショナルラインが分かりにくいため、腑に落ちない面もある。吾郎に関するストーリーとしては完結していないので、現時点での評価は難しいが、もう少し分かりやすくすることは出来たのではないかと思う。

■基本情報
原作 hunting cap brothers
監督 岡村天斎
シリーズ構成 星空めてお(TYPE-MOON)、岡村天斎
脚本 星空めてお(TYPE-MOON)
アニメーション制作 A-1 Pictures
->Wikipedia

■登場人物
[主人公]
  地紋 明日汰(じもん あすた)/ドヴァー - 花江夏樹
[ズヴィズダー]
  星宮 ケイト(ほしみや けいと)/ヴィニエイラ様 - 久野美咲
  鹿羽 逸花(しかばね いつか)/プラーミャ様 - 伊瀬茉莉也
  鹿羽 吾郎(しかばね ごろう)/ピェーペル将軍 - 広田みのる
  ナターシャ/ウーム教授 - 花澤香菜
  ヤス/アジーン - 鳥海浩輔 (※ヤスの本名は雨角安兵衛)
  ロボ子 - 山崎エリイ
[ホワイトライト]
  駒鳥 蓮華(こまどり れんげ)/ホワイトロビン - M・A・O
  白鷺 美酒(しらさぎ みき)/ホワイトイーグレット - 寿美菜子
  司令 - 山本兼平
  隼房 香織(はやぶさ かおり)/ホワイトファルコン - 坂本真綾
[東京都]
  都知事 - 黒田崇矢 (※明日汰の父)
[元鹿羽連合組員]
  ピエール - 梅津秀行
[吾郎の妻]
  椿(つばき) - 小林沙苗

■ドライバー分析
第8話のメインドライバーは1つ。

①ホワイトファルコンがズヴィズダーを襲うが、吾郎に撃退される(E-G)

またサブドライバーとして、

②ケイトたちがホワイトファルコンに洗脳される(E)
③世界ケーキ博覧会でホワイトライトに襲われた吾郎をピエールが助ける(E-G、L-F-L)
④吾郎と香織の因縁などについての説明(P)

などがある。
第8話は、ホワイトファルコンにズヴィズダーが襲われる話。吾郎関係の伏線が多く、ストーリーはやや散逸的。一応、メインストーリーは、「舞い降りたハヤブサ」であるホワイトファルコン(香織)のズヴィズダー攻略作戦にある(①)。

「攻略作戦1:ロボ執事ショーでケイト達を捕捉(②)」

攻略作戦その1は、ロボ執事ショー。ホワイトファルコンは、ロボ執事のロボメイド役(カオリン・マチモト(17))という仮の姿を持ち、ケイト達をロボ執事ショーに誘い込む。突っ込みどころ満載だがケイトの反応はかわいい。

[香織扮するロボメイド]

「攻略作戦2:世界ケーキ博覧会で吾郎を誘い出す(③)」

攻略作戦その2は、世界ケーキ博覧会。世界一のパティシエであるピエールを使い、吾郎をズヴィズダーから遠ざける。途中まではうまくいくが、ピエールが吾郎を手助けすることで作戦は失敗する。ファルコンが吾郎とピエールの関係をどこまで知っていたかは謎だが、結果的にはそれがファルコンの唯一の誤算となる。

[会場に現れた吾郎]

「攻略作戦3:ズヴィズダー本部攻略」

攻略作戦その3は、ズヴィズダー本部の攻略。「真・絡繰執事式催眠音波(カラクリミナルウェーブ)」を使いケイト達に催眠をかけたファルコンは、ズヴィズダーの本拠地を突き止め、そこにホワイトライトを呼び寄せる。すべてがうまくいけば、ズヴィズダー基地は完全に制圧されていただろう。しかし、これらの作戦は、駆けつけた吾郎の活躍により阻まれる。

[催眠をかけられたケイトたち]

このように、ホワイトファルコンの作戦だけを見れば、ストーリーは単純である。しかし、今回のストーリーは一筋縄ではいかない。

第8話は、ホワイトファルコンのズヴィズダー攻略作戦を主軸にしながら、吾郎の過去に関係する回想がいくつか挿入されており、最終的に吾郎と香織の因縁に焦点が当てられている。ストーリーの始まりは、ホワイトファルコンという単なる刺客の話だが、最後は吾郎に関係した家の揉め事の話になっている。そのため、刺客としてのホワイトファルコンは撃退したが、揉め事の方は一切解決されておらず後味は悪い。

[車両の上でピェーペル将軍と戦うホワイトファルコン]

揉め事の件は解決していないため、第8話はストーリーとしてまだ未完だ。また、今回だけで見るなら、形式的にはバッドエンドでもある。なので、ストーリーの強度としては少し不足気味かもしれない。ストーリーの狙いをもう少し明確にすれば、もう少し分かりやすいストーリーになったのではないだろうか(後述)。

■いくつかの問題点
第8話のストーリーにおける問題点を挙げる。

①ズヴィズダーのメンバーはいつ割れた?
今回、ホワイトファルコンは完全にズヴィズダーのメンバーを知っていたかのような動きをしている。例えば、

1.ファルコンは吾郎がズヴィズダーだと知って罠にかけている。
2.ファルコンはケイトがロボ執事に嵌っていると知って罠にかけている。
3.ファルコンはズヴィズダー基地に逸花がいても驚かない。

などの点だ。もしファルコンが、かなり前からズヴィズダーのメンバーについて知っていたのであれば、今までの活動は何だっただろうか。ちょっと適当な感じがする。

②ピエールの存在意義や設定があやふや
ピエールの役割も良く分からない。ストーリーの狙いは、一見敵に見えるピエールが吾郎を助けてくれるというあたりにあるのだと思うが、そもそもピエールにそこまで思い入れはない。一応、吾郎が鹿羽連合の総長だった頃に、パティシエの夢を追わせるために、椿のアドバイスによって組を追い出されたという設定なのだが、この設定は後半の椿や香織の問題とほとんど絡んでない。一見敵に見えるという展開よりも、ピエールが椿に感謝しているといったあたりを広げた方が後半との接続が良かったのではないだろうか。また、ピエールが香織の名前を出しても良かっただろう。

[友情譚としては良かったが、後半とのつながりが薄い]

③エモーショナルラインがはっきりしない
第8話の最大の問題点は、エモーショナルライン(気持ちの流れ)がはっきりしないことだ。今回のストーリーの焦点は、後半明かされる「椿の死」にある。椿の死は、吾郎と香織の仲違いを生み、現在まで禍根を残している重要な設定だ。しかし、ストーリーの前半は、ギャグ調のケイトの「ロボ大好き」と、吾郎とピエールの「友情」に割かれており、後半への布石が全くない。そのため、後半はどういうのりでストーリーを見れば良いのかよく分からない。
例えば、逸花が椿の墓参りをするとか、写真を見るとか、そういう布石を少しでも置いておけば、もう少し、吾郎と香織の因縁というストーリーに入り込みやすかったのではないだろうか。

■補足
新しい登場人物についての補足。

①隼房香織(はやぶさ かおり)
香織は、ホワイトライトの司令にして、最強の隊員ホワイトファルコンであり、声優カオリン・マチモト(17)でもある。計略に長け、戦闘能力も高く、色々な技を使う。また、吾郎とは親戚関係にあるようだ(椿の妹?)。椿の死に関してズヴィズダーに恨みを持っており、ズヴィズダーに復讐しようとしている。

[香織の素顔は意外に地味だ]

②椿
椿は吾郎の妻、逸花の母と見られる。ただし、まだ苗字は明かされていない。逸花が子供の頃に他界しており、その原因はズヴィズダーにあるらしい。優しそうな性格である。

[確かに逸花によく似ている]

■残された伏線

①椿はなぜ死んだ?
吾郎や香織によれば椿の死はズヴィズダーに関係があるらしい。それによって香織はズヴィズダーに恨みを持ち、吾郎はそこで生まれ変わったという。このような解釈の違いが生まれるということは、椿はズヴィズダーを受け入れていたということだろうか。吾郎は椿の意思を酌み、香織はたとえ本人が望んだとしてもズヴィズダーによって姉が死んだのには変わりはないと考えたとするとつじつまは合う。

[椿が亡くなった日。逸花の容姿からみると5~8年ぐらい前だろうか]

②逸花の右目の眼帯には意味が?
香織の攻撃によって逸花の眼帯が外れた際、逸花は右目を覆いそれを気にしている。逸花の右目には何か能力が隠されているのだろうか。幼少の頃の逸花は眼帯をしておらず、眼帯をするようになったのは椿の死後だ。何か重要な秘密が隠されているようだ。

[右目をかばう逸花。ちなみに逸花の髪飾りは椿っぽい]

③吾郎と香織の因縁とは?
吾郎によれば、過去に香織と戦ったことがあり、そのとき受けた傷があるのだという。吾郎と香織が仲違いしたのは椿の死後だと思われるので、吾郎が組を失った(あるいは解散した)時期と関係があるかもしれない。

④東京都軍はどこまで知っている?
冒頭のシーンで、都知事である明日汰の父は、秘宝が実在したらしいということにあまり驚いていない。やはり、古代ウド川文明についてある程度の知識を持っているようだ。ホワイトライトに対して、ズヴィズダーの問題を都に一任してはどうかと提案しており、さらに悪いことを企んでいる可能性もある。

また、前回に引き続き、

⑤ケイトがカーテンの向こうで見たものとは?
⑥明日汰がズヴィズダーだと父親にいつばれる?
⑦洞窟と古代ウド川文明の関係とは?
⑧ウドの大木に現れた暗闇は何?
⑨ロボ子は何者?
⑩星宮ケイトは何者?
⑪星宮ケイトに備わっている力の正体とは?

などの伏線が残されている。

■おまけ
今週のベストショットはやっぱりロボ執事に夢中のケイト様です。

[わー!ロボメイドの声がするー!ジミー早く来い!]

[おい、今回はシリアス展開なんだからギャグは自重だぞ!]

[ばかものー!ギャグのないズヴィズダーなどズヴィズダーではないわー!]

[ケイトをいじめるんじゃねえ。分かったか!(戒め)]

■ストーリー詳細

(通信)

P 都知事と司令がお宝事件について話している。
P 都知事は件を都に預けないかと言うが、司令は断る。

E 司令は自らホワイトファルコンとして出撃するという。

(道端)

P 学校が休校になったため、明日汰とケイトとロボ子の3人がお出かけしている。

P 吾郎は世界ケーキ博覧会に出かけているらしい。

P ケイトたちはロボ執事ショーに出くわす。

(ロボ執事ショー)

L ケイトはロボ執事ショーに夢中になる。
E しかし、ショーに出演しているロボメイドは実はホワイトファルコンらしい。

E ショーの最後に、ハンマーゲームによるプレゼントコーナーがあり、一等は「ロボ執事が一日おうちにやってくる権」だという。

L ケイトがズヴィズダーの力を使い、一等を手にする。

(世界ケーキ博覧会)

P 吾郎は、かつての組員であるパティシエのピエールの様子を見に来たらしい。

L 吾郎はピエールのケーキを買う。
F しかし、そこにピエールが来て、吾郎に食べさせるケーキは無いという。

(ズヴィズダー基地の近く)

GF 明日汰がロボメイドを基地に連れて行こうとするのを止める。

G ケイトはロボ執事がやってくる権利を辞退すると言う。

E しかし、ロボメイド(ホワイトファルコン)が、3人に催眠術「真・絡繰執事式催眠音波(カラクリミナルウェーブ)」をかける。

(ズヴィズダー基地)

E ホワイトファルコンが、ナターシャにも催眠をかけズヴィズダーに侵入する。

GE 基地の防衛機能が働くが、ファルコンがそれを無効化する。

(世界ケーキ博覧会)

P(回想)吾郎は、ピエールを組から追い出した日のコトを思い出す。

E 吾郎が帰りのエレベーターに乗ると怪しい白服の連中が乗り込んでいる。

G 吾郎はエレベーター内で連中を倒す。

E しかし、エレベーターを降りたところにピエールが現れ、さらに追っ手がかかる。
P ピエールは吾郎にホワイトライトにはめられたのだと説明する。

(ズヴィズダー基地)

P プラーミャが家に帰ってくる。

G プラーミャがホワイトファルコンの危険性に気がつき攻撃をしかける。

(世界ケーキ博覧会)

G ピエールが白服達に攻撃し、吾郎と共に逃げ出す。
P ピエールは、椿の作ってくれたケーキを忘れていないという。
P ピエールは、吾郎のことを恨んではいないらしい。

E 2人はさらに白服たちに追いつめられる。
G ピエールは吾郎に自分の車のキーを渡し、追っ手を食い止める

G 吾郎が建物を脱出する。

P(回想)椿は吾郎の奥さんで、あえてピエールを組から追い出したようだ。

L 吾郎は車の中にピエールのケーキが置いてあることに気がつく。

(ズヴィズダー基地)

E 逸花とファルコンが戦っている。ファルコンの攻撃で、逸花の眼帯が外れる。
P ファルコンは逸花のことを知っているらしい。

E ファルコンはロビンとイーグレットたちを呼び寄せる。

G そこにレーザー砲が放たれ基地が半壊する。

G それを放ったのはピェーペル将軍で、ロビンたちは倒されている。

G 巻き込まれたファルコンの変装が解ける。ファルコンの正体は吾郎の知り合いの香織らしい。

G ピェーペル将軍とファルコンが激しく戦う。

E 香織は椿のことを姉さんと呼び、椿が死んだのをズヴィズダーのせいだと恨んでいるようだ。

G ピェーペル将軍は何とかファルコンを退ける。
G そこにプラーミャも駆けつけ、ファルコンは去る。

P その後、吾郎達は催眠の解けたケイトたちとピエールの残したケーキを食べる。
P 逸花は浮かない表情だ。

(バー)

P 香織がヤスに近づく。

(つづく)

次回に続く。

→前回
→次回
記事一覧


コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事