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【ストーリー解析】世界征服~謀略のズヴィズダー~ 第7話「放課後秘宝倶楽部(後編)」

2014/02/26 19:24 投稿

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世界征服~謀略のズヴィズダー~第7話「放課後秘宝倶楽部(後編)」のストーリー解析を行う。→前回 →次回
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■評価
★★★ コミカル、コンプレックス


[ニコニコ本編]http://www.nicovideo.jp/watch/1393394455

■総評
第8話は、放課後秘宝倶楽部の後編。マダムMの罠だった“お宝探し”があらぬ方向へと向かい、ケイトが謎のお宝を手に入れるという話。謎の組織だった東京都軍も現れ、ストーリーは大きく展開する。また、終始コミカルな演出がさえており、単にギャグとしても楽しむことができる。ラストのケイトが巨大化する展開は解釈が難しいので、その意味付けがあるかないかでストーリーの印象は大分変わるだろう。もし、この展開が意味不明だと感じたら、ぜひケイトと明日汰の関係に注目してもう一度ストーリーを見直してみて欲しい。

■基本情報
原作 hunting cap brothers
監督 岡村天斎
シリーズ構成 星空めてお(TYPE-MOON)、岡村天斎
脚本 菅正太郎
アニメーション制作 A-1 Pictures
->Wikipedia

■登場人物
[主人公]
  地紋 明日汰(じもん あすた)/ドヴァー - 花江夏樹
[ズヴィズダー]
  星宮 ケイト(ほしみや けいと)/ヴィニエイラ様 - 久野美咲
  鹿羽 逸花(しかばね いつか)/プラーミャ様 - 伊瀬茉莉也
  鹿羽 吾郎(しかばね ごろう)/ピェーペル将軍 - 広田みのる
  ナターシャ/ウーム教授 - 花澤香菜
  ヤス/アジーン - 鳥海浩輔 (※ヤスの本名は雨角安兵衛)
  ロボ子 - 山崎エリイ
[ホワイトライト]
  駒鳥 蓮華(こまどり れんげ)/ホワイトロビン - M・A・O
  白鷺 美酒(しらさぎ みき)/ホワイトイーグレット - 寿美菜子
  司令 - 山本兼平
[東京都]
  都知事 - 黒田崇矢 (※明日汰の父)

■ドライバー分析
第7話のメインドライバーは3つ。

①ケイト達がお宝を見つける(L-L)
②ケイトが巨大化するが、元に戻る(E-G=L?)
③ズヴィズダーがホワイトライトと東京都軍に襲われる(E-G)

またサブドライバーとして、

④吾郎がホワイトライトの罠に気がつく(E-G-E-G)
⑤蓮華がズヴィズダーと宝探しをする(L-F)
⑥明日汰がズヴィズダーに染まる(P-L)

などがある。
第7話は、放課後秘宝倶楽部の後編。マダムMの思惑通り進まない王道的展開で、ケイトがお宝を見つけた後、謎の変貌を遂げる(①、②)。また、伏線であった謎の組織が東京都軍として現れるなど、ストーリーに新たな勢力が加わっている(③)。

話の整合性を気にしてしまうと、

・何で「ズビンチャンビズンバン」が校内にあったのか?
・ケイトと明日汰が移動した場所はどこなのか?
・なぜケイトが巨大化したのか?

などの点が気になってしまうかもしれない。しかし、これらはストーリーの要請だと考えた方が良いだろう。ストーリーの狙いは、「嘘から出た真」にあり、ケイトがお宝を見つけることは規定路線だ。そのための小道具として、ズビンチャンビズンバンやウド川踊り、ワープや謎の遺跡が盛り込まれている。

第4話のナターシャの話しかり、細かい点は気にせず、話の流れに注目した方がストーリーが楽しめる。「ギャグ+ウド=ズヴィズダー」が、ズヴィズダーの方程式だ。

[謎の遺跡。形は学校に似ている]

古典的には、お宝がしょうもないというオチがつくストーリーもありえるが、今回はもう少し壮大にケイトが巨大化するというストーリーになっている。

特に解釈が難しいのが、それが持つ意味だ。これは単なる事実としては解釈しがたい。ケイトがカーテンの向こうで何を見たのかは分からないし、なぜ巨大化したのかも分からない。しかし、これをケイトの気持ちという視点で捉えると、ストーリーの意味が分かってくる。

ケイトは巨大化した後、明日汰を追いかけ「なぜ私に征服されない。私に征服されないのなら私を征服してみろ」と投げかける。もし、これがケイトの本心だとすれば、ケイトは明日汰のことが好きなのだろう。しかし、ケイトはまだ子供なので、それが恋だとは知らない。
征服というただ一つのことだけをやってきたケイトにとって、そのもどかしい気持ちは未知のものだ。

[明日汰を追いかける巨大化したケイト]

後日、ケイトは暴れたことを覚えていなかったが、「ただ何か無性に……」とそのときの気持ちを表現する。最後にケイトは征服を実行するが、結局、明日汰は征服されずに終わる。これは、征服と振り向いてもらうことは別だというメッセージにも見える。

[自分の中にあった気持ちを思い出すケイト]

これに対し明日汰は、後編のエピローグで、“聖域”であったはずの学校は失われ、居場所が本格的にズヴィズダーだけになったが、不思議と不満はないと述懐する。これは、自覚は無いにしろ、ケイトの気持ちを受け取ったからだろう。

前編で、明日汰とケイトがケンカばかりしていたことを思い出せば、今回のストーリーが実は明日汰とケイトの距離を縮めるストーリーであることが分かる。

明日汰は、征服パワーによっては征服されなかったが、その行動を通じて自分を求めるケイトの気持ちを理解した。それによって明日汰は、ある意味“征服された”ともいえる。

[不思議と満足気な明日汰]

第7話は、出来事そのものを見ると意味不明なオチに見えてしまうだろう。しかし、このようにケイトと明日汰の関係に注目すると、そこにケイトの気持ちや、それに感化された明日汰の変化を見て取れる。非常に暗喩的なので、それがメインストーリーとは言えないかもしれない。しかし、その視点からみると、前後編にはまとまりがあり、ストーリーはより豊かに感じられる。

■補足

①東京都知事は明日汰の父だった
明日汰の父と判明した東京都知事。家族構成は父、母に加え、姉あるいは妹がいるようだ。家出中の明日汰を2ヶ月も放置しているところを見ると、典型的な仕事人間かもしれない。

[明日汰の父。悪人面だが、顔は似ている]

[机に飾られた家族写真。一緒に明日汰や娘が写っている]

■残された伏線

①ズヴィズダーは煙に弱い?
今回登場した東京都軍特別遊撃隊は、意図的に煙兵器を使用している。古代ウド川文明の遺跡で現れたのも煙だったし、エンディングにも煙が出てくる。やはりズヴィズダーは煙に弱いらしい。それを実用化しているとなると、古代ウド川文明、あるいはズヴィズダーの存在を予め知っていたに違いない。東京都軍はホワイトライトよりも緊急事態に出撃するようなので、その戦闘能力も都軍の方が上だろう。

[完全武装の東京都軍。強そう]

②ケイトがカーテンの向こうで見たものとは?
ナターシャによれば、ケイトが魔人のごとき姿になったのは古代ウド川文明に伝わる“予言”の通りらしい。そして、それはケイトがウドに見初められたことを意味するようだ。ウドに見初められるの意味は良く分からないが、ケイトに何らかの力が宿ったという可能性もありそうだ。ただ、ズヴィズダーのことなので、単にギャグという可能性も。

[ケイトが話していた相手は誰なのだろう?]

③明日汰がズヴィズダーだと父親にいつばれる?
明日汰の父親がズヴィズダーと敵対する組織のボスと判明し、明日汰の家柄が明らかになってきた。家出中の明日汰と父親の直接対決はいずれあるかもしれない。明日汰と家の問題は時期にメインストーリーに関係するだろう。

また、前回に引き続き、

④洞窟と古代ウド川文明の関係とは?
⑤ウドの大木に現れた暗闇は何?
⑥ロボ子は何者?
⑦星宮ケイトは何者?
⑧ホワイトライトの指揮官は何者?
⑨星宮ケイトに備わっている力の正体とは?

などの伏線が残されている。

■おまけ
今週のベストショットは、見事に仕事を果たした吾郎おじさんです。

[至急、俺のズボンを持ってきてくれ。このままじゃ、風邪を引いちまう……]

[こいつぁ、胸騒ぎがするぜ……!(すっとぼけ)]

■ストーリー詳細

(夜の学校)

P 蓮華が遅れて、お宝探しにやってくる。
P 面食らうマダムMだったが、とりあえず夜の秘宝倶楽部の開始を宣言する。

E マダムMはズヴィズダーの構成員を割り出すために、ペアを作り5つの石を探すように指示する。

P 石の件はマダムMの嘘だったが、ナターシャがそれは「ズビンチャンビズンバン」ではないかと言う。
P マダムMはとりえあず調子を合わせる。

G 潜入していた吾郎が、マダムM達の会話を聞き罠に気がつく。
E 吾郎は、それを知らせるためプラーミャ達にモールス信号を送るがうまく伝わらない。

(校内)

P 明日汰とロボ子が校内を回る。

P ケイトと蓮華が校庭を回る。
L ケイトがズビンチャンズビンバンを見つける。
EF 蓮華にホワイトイーグレットから電話がかかってくる。
EF 蓮華が自宅待機していないのがばれたようだ。(そもそもばれている。)

L 蓮華がケイトのところに戻ってくると、ロボ子もズビンチャンビズンバンを見つけたとケイトが喜んでいる。

L ケイトたちは、そこに現れたマダムMに石を見せる。
F しかし、マダムMはそれを地面に叩きつけ、それが古代の鑑定法だという。

L そこにナターシャが現れ、もっと良い鑑定法があるという。

(プール)

L ケイトたちは、鑑定のためプールに石を投げ込む。
F しかし、何も起こらない。

E マダムMがケイト達を煽る。マダムMや、生徒たちが退散する。
P マダムMが古代ウド川踊りでもやればとあざ笑う。

E マダムMたちは、プールに残ったメンバーがズヴィズダーの一味だと突き止める。

L プールに残ったケイトたちは明日汰にウド川踊りをやらせる。

L するとプールのUDO濃度が急上昇を始める。

E ホワイトライトが結界を始動する。
P それを見た蓮華はその場を離れる。

G 結界が消失する。

E 黒ずくめの機動隊が校内に押し寄せる。

L ケイトがプールに飛び込み、明日汰も連れて行かれる。
L ケイトたちは謎の砂漠にテレポートする。

(砂漠の遺跡)

L 2人が遺跡を歩いていると、ケイトが消える。
L ケイトが少し先の、カーテンがされた部屋で誰かと話している。どうやらお宝を見つけたらしい。

E しかし、ケイトに何かあったようなので明日汰が慌ててカーテンを開ける。
E そこに、邪悪な2つの目が浮かび上がる。

E 明日汰は、[征服]マークの波に襲われる。
G 征服されそうになる明日汰だが、すんでのところでマークが止る。

E そこに、巨大化した暗黒のケイトが現れる。
E 明日汰は巨大なケイトに追いかけられる。

(学校)

E ホワイトイーグレットは戦線に参加する。

E ズヴィズダーたちが黒ずくめの部隊に追いつめられている。
P 部隊は「謎の煙」を使用しているようだ。

P 蓮華も変身しようとするが、変身できない。

P 体育館からドヴァーが出てくる。
E それを追って、巨大なケイトが現れる。

P ナターシャによれば、それは予言どおりだという。

E ケイトが明日汰を追いつめる。
E ケイトは「お前が征服されないなら、お前が私を征服して見せろ」と言う。

E ケイトが征服実行パンチをする。

G しかし、明日汰と巻き込まれた蓮華は征服されなかった。
G 気を失い元に戻ったケイトを、プラーミャが連れて行く。

(後日、ズヴィズダー)

P 学校は破壊され休校になった。
L 明日汰は学校という“聖域”を失ったが、不思議と不満は無かった。

P ケイトは、先日のことを覚えていないらしい。

P 吾郎が、先日の黒ずくめの部隊は東京都知事直属の部隊「東京都軍特別遊撃隊」であると報告する。

P しかも、その都知事というのは明日汰の父親らしい。

(つづく)

次回に続く。

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