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【ストーリー解析】凪のあすから 第17話「ビョーキなふたり」

2014/02/01 23:54 投稿

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凪のあすから第17話「ビョーキなふたり」のストーリー解析を行う。漫画未読。→前回 →次回
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■評価
★★★ テクニカル


[ニコニコ本編]http://www.nicovideo.jp/watch/1391136194

■総評
第17話は、立場の似ているさゆと美海の“ビョーキ”な恋の物語。さゆと美海のそれぞれの恋物語でストーリーを牽引しつつ、過去の色々な伏線が織り交ぜられており、なかなか技術的な完成度の高いストーリーである。多少、さゆと要という組み合わせの限界は感じるが、今回のストーリーでさゆのことを好きになった人も多いかもしれない。恋物語だけでなく、次回への場面転換も進んでおり、要をストーリーに馴染ませる接続回としては非常に良い出来だったと思う。

■基本情報
原作 Project-118
監督 篠原俊哉
シリーズ構成 岡田麿里
脚本 根元歳三
アニメーション制作 P.A.WORKS
->Wikipedia

■登場人物
[主人公たち]
  先島 光(さきしま ひかり) - 花江夏樹
  潮留 美海(しおどめ みうな) - 小松未可子
  比良平 ちさき(ひらだいら ちさき) - 茅野愛衣
  木原 紡(きはら つむぐ) - 石川界人
  伊佐木 要(いさき かなめ) - 逢坂良太
[潮留家]
  潮留 至(しおどめ いたる)- 間島淳司
  潮留 あかり(さきしま あかり)- 名塚佳織
  潮留 晃(しおどめ あきら)- 石上静香
[中学生]
  久沼 さゆ(ひさぬま さゆ) - 石原夏織
[大学の研究者]
  三橋 悟 - 川田紳司
[元同級生]
  狭山 旬(さやま しゅん) - 松岡禎丞

■ドライバー分析
第17話のメインドライバーは2つ。

①さゆと美海がそれぞれ、要と光への気持ちを再確認する(L-F-L-L)
②潮流調査が進む(G)

またサブドライバーとして、

③要がちさきと紡の関係を気にかける(F)

などがある。
第17話のメインストーリーは、5年間もの間、ずっと同じ人を想い続ける“ビョーキなふたり”の物語(①)。さゆ→要、美海→光という2つの構図をストーリー的にうまく重ね合わせて、それぞれの2人の物語としてストーリーはまとめられている。また、次回に繋がる展開として潮流調査の話(②)や、要とちさきの関係(③)なども描かれている。

メインストーリーの具体的な進行を見てみると、まずさゆ側は、

①要が戻り、同世代になった今なら、要達の輪に入れるのではないかという期待感がある(L)

②しかし、要に偶然再会し、すぐに気がついてもらえず落ち込む(F)

③5年間も同じ人を思い続けるなんてビョーキだと嘆く(F)

④しかし、要の方から優しく声をかけられる(L)

⑤そこで、要のことがやっぱり好きだと再確認する(L)

という流れである。これは、好き→落ち込み→好きという恋愛ものとしては王道的なストーリー展開である。一方で、美海側のストーリーを見てみると、

①同世代になった今なら、光達の輪に入れるのではないかという期待感がある(L)

②しかし、光のまなかへの気持ちを聞いてしまい落ち込む(F)

③5年間も同じ人を思い続けるなんてビョーキだと言われるが、それでも光のことが好きだと再確認する(L)

④光にもっと近づこうと、潮流調査の件で案内役を買って出る(L)

⑤光が、その心意気をかって、美海を後押ししてくれる(L)

という流れになっている。これは好き→落ち込み→好きという点ではさゆ側と全く同じ展開だ。このように、第17話は、さゆと美海のエモーショナルラインを一致させることにより、それぞれ単体ではなく、同じ立場に立つさゆと美海の2人のストーリーとしてまとめられている。

違うのは、落ち込んだ後で、消極的になるさゆと、積極的になる美海といったアプローチの違い。それが明確になるのが造船所での会話シーンで、そこには、2人の性格の差がよく現れている。その後のストーリーは、結果的に非常に対照的になっている。“ビョーキなふたり”の形の違うアプローチ、それが第17話の見どころと言えるだろう。

[造船所で衝突するさゆと美海。だが、気持ちは同じだ]

■残された伏線

①さゆと要の恋物語の行方は?
今回、主役級の扱いで展開されたさゆの恋物語。フレームレートが上げられた印象的な2度目の再会シーンなど、さゆの要への気持ちは本物のようだ。しかし、一方の要は相変わらずちさきのことばかりを気にしており、さゆのことは眼中に無さそうだ。さゆに優しくするものの、それは要にとっては平常運転なのだろう。
もし、さゆと要がくっつくとすれば、要がどん底まで落ちた後にさゆが救うとか、ピンチになった要をさゆが身を挺して救うといった救いの展開が考えられる。もしかすると、要がさゆに酷いことをするという展開もあるかもしれないが、出来ればさゆにとって幸せな結末になってほしいものだ。

[さゆの想いは報われるのだろうか?]

②汐鹿生はどうなっている?
海に潜ることができるようになった美海が案内役を引き受け、汐鹿生に向かう光たち。
期待を膨らませる美海だが、どうも予告の感じではろくなことにならないようだ。となると、街は崩壊しているということなのか。もちろん、長い目で見れば、ハッピーエンドに向かうのだろうが、次回は光たちにとってショッキングな展開になりそうだ。

③ちさきは要になんと答える?
要が帰還し、久しぶりに出てきた要の告白問題。結局、まだちさきは要にはっきりと答えを伝えておらず、今回もごまかしたままだ。ちさきには、光や紡の存在があり、とてもじゃないが要に対して良い返事はできないだろう。ちさきにとって、要は大事な友達であり、それ以上は望めない。ただ、ちさきが要を積極的に振るとは思えないので、まだこの問題は先送りになりそうだ。もし、大転換があるとしたら、要が事故か何かに巻き込まれた場合だろう。要に関するストーリー展開は、まだまだ読めない部分が多い。

また、前回に引き続き、

④美海にはなぜエナが?
⑤美海と光の恋物語の行方は?
⑥要のストーリー上の役割は何か?
⑦海の封印が解けるのはいつか?
⑧ちさきと紡は恋愛関係になりえる?
⑨お船引きで何が起きた?
⑩光まなかエンドは確定?
⑪人工呼吸は伏線?
⑫まなか達はどうなった?
⑬紡はまなかに対し能動的に動くか?
⑭紡の家庭には何があった?
⑮まなかはお船引きの後、光に何を言おうとしていた?
⑯まなかがウミウシに聞いたこととは?

などの伏線が残されている。

■おまけ
今週のベストショットは、お似合いすぎるちさきと紡の2人です。

[これはもう完全に結婚してますわ……]

[これだ!!光と婚約すれば、まなかさんに勝てる!!(倒錯)]

[やだなあ、僕のちさきが入籍してるわけないじゃないか……(ごごごごggg)]

■ストーリー詳細

(潮留家)

P 家に戻った光と美海はあかりから、要が戻ってきたとの一報を受ける。

(漁協)

P 光と美海は要と再会する。
P そこに、ちさきや紡もやってくる。
F 再会を喜ぶちさき達だったが、要はちさきと紡の関係を気にする。

P その後、三橋と紡が要から話を聞く。
P 要はよく覚えていないが、目覚める前に「砂の流れるような音」を聞いたという。
P それを聞いた美海は、似たような音を聞いたことや、水中で息が出来た事を話す。

P 聞き取りが終わり、三橋は汐鹿生に入れる日も近いかもしれないという。

(さゆの家)

P さゆに美海から電話がある。

(木原家)

P 要は、とりあえず三橋と同じく木原家に居候することになる。
F 優しく迎えるちさきと紡だったが、要は阿吽の呼吸の2人を見て、眠っていた間の変化を感じ取る。

(翌日、中学校)

P クラスには早くも要が帰ってきたとの噂が広がっている。
L さゆは、要との再会を前に動揺しているようだ。

L さゆは美海に、昔は要の存在が近づきたくても、とても遠かったと話す。
L 美海はさゆの要に対する気持ちと、自分の光に対する気持ちが似ていると知る。

L 美海はさゆに、「今なら光達の輪に入れるかも知れない」「要が落ち着いたら要に会いに行こう」と言う。
L さゆもそれに同意する。

(海辺)

F 要は、ちさきと紡のことを思い出し、ちさきが変わってしまったのかもしれないと疑念を抱く。

(学校からの帰り道)

P さゆは、帰り道で光と美海と別れた後、漁協前で狭山と話す要に遭遇する。
L さゆは緊張する。

F 狭山が去った後、要がさゆに気がつくが、要はそれがさゆだと分からない。
F それを察したさゆは、その場を立ち去る。
LF 要は直ぐにそれがさゆだと気がつくが、そこにたまたまちさきが現れ、追いかける機会を失ってしまう。

P ちさきと要はお互いの話をする。
L 要はちさきに、“変わったのか”訪ねる。
F ちさきも、要に“変わったのか”訪ねる。
L 要は、(自分のちさきへの気持ちは)変わるわけがないと心の中で思う。

(数日後、潮留家)

P 潮留家に三橋が来て、美海にエナが出来ているという検査結果を報告する。
P 三橋によると、陸と海のハーフがエナを持つケースは初めてだという。
L 美海は、光と同じくエナが持てたことに喜ぶ。

(学校)

P 美海は、学校でさゆに再会し、さゆに要のところにいつ行くと持ちかける。
P しかし、すぐにさゆの様子がおかしい事に気がつく。

(放課後)

P 美海がさゆを探している。
P そこで光が一人で帰ろうとしていると、要が学校の様子を見に現れる。

P 光と要は昔、紡たちが作ってくれた水場で話をする。
P 2人にとって、変わってしまったものは沢山あるようだ。
L 光は、まなかが起きた時に困らないように、自分は変わらないようにすると言う。
F 美海は、光の言葉をたまたま聞いてしまい落ち込む。

(造船所)

P その後、美海は造船所の建物でたまたまさゆに会う。
F 2人は自分たちと光たちとの距離はやっぱり遠いままだと話す。

F さゆは5年も片思いを続けるなんてビョーキだと言う。
L しかし、美海はビョーキでもいいから自分は変わらないと気持ちを新たにする。
P 美海とさゆは意見不一致でその場を別れる。

(漁協前)

P さゆは、美海の行動に納得がいくようでいかないようだ。
L 漁協前でさゆは、突然要に声をかけられる。
L うろたえるさゆだったが、要が優しいのでさゆは、やっぱり要のことが好きになる。

(夜、漁協)

P 三橋は、潮流を調査した結果、汐鹿生に戻れるかもしれない可能性があると光たちに説明する。
LG 三橋たちは光たちに、美海たちが聞いたという音(=潮流)を遡って汐鹿生に入れないか調査してほしいと頼む。
LE それを快諾する光たちだが、要は音をはっきり聞いたわけではないと問題を提示する。
GL そこで、美海が音の案内役を買って出る。
L エナを得たばかりの美海を心配する声も上がるが、光が自分たちがついているから大丈夫と案内役を美海に任せる。

(後日、調査日)

L 三橋たちに協力し、光、要、美海の3人は海の中に潜る。
P 美海は無事に息ができ、音も聞き分けられるようだ。
L 美海は自分の知らない光の故郷への憧れを強くする。

(つづく)

次回に続く。

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