世界征服~謀略のズヴィズダー~第3話「煙に巻いて去りぬ」のストーリー解析を行う。→前回 →次回
記事一覧
■評価
★★ コミカル
[ニコニコ本編]http://www.nicovideo.jp/watch/1390961620
■総評
第3話は、コミカルなタバコ撲滅回。ヤスの喫煙に端を発した、ズヴィズダーのタバコ撲滅キャンペーン(西ウド川禁煙事変)を描く。また、サブストーリーとして、ヤスや吾郎の過去にも触れている。コミカルなストーリーとしてみれば、エスカレートする状況+オチという王道的展開で演出も一貫している。
ただ、内容的にギャグとして成立するかの点で若干のマイナスがある。沈黙は金なり。あまり考えすぎないでギャグとして見るのが正解だろう。
■基本情報
原作 hunting cap brothers
監督 岡村天斎
シリーズ構成 星空めてお(TYPE-MOON)、岡村天斎
脚本 岡村天斎
アニメーション制作 A-1 Pictures
->Wikipedia
■登場人物
[主人公]
地紋 明日汰(じもん あすた)/ドヴァー - 花江夏樹
[ズヴィズダーの構成員]
星宮 ケイト(ほしみや けいと)/ヴィニエイラ様 - 久野美咲
鹿羽 逸花(しかばね いつか)/プラーミャ様 - 伊瀬茉莉也
鹿羽 吾郎(しかばね ごろう)/ピェーペル将軍 - 広田みのる
ナターシャ/ウーム教授 - 花澤香菜
ヤス/アジーン - 鳥海浩輔 (※ヤスの本名は両角安兵衛)
ロボ子 - 山崎エリイ
[ホワイトライトの構成員]
ホワイトロビン - M・A・O
ホワイトイーグレット - 寿美菜子
[謎の組織]
謎の男 - 黒田崇矢
■ドライバー分析
第3話のメインドライバーは2つ。
①ズヴィズダーが喫煙者を征服しようとするが、失敗する(E-G-E)
②ヤスと吾郎についての紹介(P=E-G)
また、サブドライバーとして、
③ホワイトライトが禁煙事変を終結させる(E-G)
などがある。
第3話のメインストーリーは、喫煙者に怒ったケイトが喫煙者を征服する(ただし、最後は失敗する)という話(①)。また、その中で、喫煙者であるヤスの反抗や、吾郎とヤスの過去などにも多少触れる(②)。
ストーリー自体はコミカルであり、最後はホワイトライトの爆弾にヤスが巻き込まれるという爆発オチになっている(③)。形式的には、ズヴィズダーの初敗北(?)ということになるが、ギャグとしては王道的展開である。
内容的には、タバコという賛否の起こりやすい問題を扱っているため、皮肉や自虐、あるいは社会風刺という形で楽しめるかどうかが評価の分かれ目になるだろう。
ただ、忘れてはならないのは、星宮ケイトは征服者と言えどもお子様だということだ。幼女が「パパ、タバコ臭い!禁煙!」と言っているようなものなので、あまり深刻に受け止めないほうがいいだろう。分かったら君も直ちに禁煙するように。いいね?
[貴様はどちら側の人間じゃあ~~~!]
シリーズ構成としては、前回と同様にメンバー紹介を兼ねていると見た方が良いだろう。前回のプラーミャ様、今回のヤスと吾郎、そして次回のナターシャという順でメンバーを紹介していく流れになっているようだ。
■残された伏線
①ラストシーンの謎の組織は何?
第3話のラストシーンで、ズヴィズダーを警戒する新たな組織の存在が描かれている。彼らはホワイトライトとは別の、ズヴィズダーに対抗する組織のようだ。すでに手は打ってあるとのことなので、すぐにでもストーリーに現れるだろう。悪の秘密結社と正義の味方、それに加わる第三勢力とはいったい何だろうか。資料の中に、損害報告などがあるところを見ると、案外良い組織で、警察か何かかもしれない。
[組織の机に広げられた機密文書]
②土御門(つちみかど)の法とは?
ホワイトイーグレットによれば、今回使用された爆弾は、「ホワイトライト対地殲滅兵器三十二号黒死封殺魔弾(通称:悪玉ボンバー)」で、土御門の法の中でも禁忌中の禁忌とされているものらしい。ギャグ補正がかなりかかっているので、意味があるかは謎だが、“土御門”という単語は少し気になる。土御門家は、史実としては朝廷に仕えた公家のことで、先祖には陰陽師として名高い安倍晴明がいる。そうなるとホワイトライトの歴史は古い。
爆撃機を飛ばしたり、第1話で自衛隊に指示を出していたり、ホワイトライトはかなり国の中枢に関係している機関なのかもしれない。
[相変わらずの恰好で現場に現れるホワイトライトの2人]
また、前回に引き続き、
③ズヴィズダーの基地にはまだ秘密が?
④ホワイトライトの指揮官は何者?
⑤明日汰の実家は何者?
⑥星宮ケイトに備わっている力の正体とは?
などの伏線が残されている。
■おまけ
今週のベストショットは猫&ケイトLOVEな部屋を披露してくれたプラーミャ様です。
[プラーミャ様かわいいよ、プラーミャ様]
[そして、ありがとうヤス。君のことは忘れないよ……]
ちなみに、作中には監督の岡村天斎らしき人物がいる(笑)。
[監督らしき人物(右)。このカットだけ妙に顔が濃いので内輪ネタの可能性が高い]
■ストーリー詳細
(ズヴィズダー厨房)
|
P 厨房で、明日汰とヤスがジャガイモの皮を向いている。
L しかし、ヤスが「こんなことをやりたくてズヴィズダーにいるのではない」と不満を漏らす。
E ヤスが禁煙の貼り紙を無視してタバコに火をつける。
G その直後、警報が鳴り、ヤス達は厨房もろとも基地の外に排出される。
|
(外)
|
G バラバラになった厨房マシーンのところに、メンバーが集まってくる。
E しかし、犯人のヤスは逃亡したようだ。
P どうやら喫煙は非常に罪が重いらしい。
P ケイトは、吾郎にヤスのしつけはどうなっていると問いただす。
G 吾郎はヤスにけじめをつけさせると誓う。
|
G 料理ができなくなったので、メンバーたちは外食することに。
|
(中華料理屋)
|
P おいしそうな料理に胸躍るメンバーたち。
E しかし、後ろの席の客がタバコを吸おうとしはじめる。
|
G ケイトがそれに激怒し、その客を足蹴にして追い払う。
|
G 怒りの収まらないケイトは、これを機に喫煙者の殲滅作戦を開始する。
|
(街中)
|
G ズヴィズダーの手により、次々と喫煙者が葬られていく。
|
P やりすぎだと躊躇う明日汰だが、そのうち賛同する市民も現れてくる。
|
(その後、撲滅キャンペーンはエスカレートしウド川市は嫌煙派に支配される)
|
P ヤスが公衆トイレでタバコと吸おうとするが、水がかけられる。
G そこに吾郎が現れ、ヤスに禁煙しろと言う。
F しかし、ヤスは「ただ悪の限りを尽くしたいだけなのに、なぜ親父は変わってしまったのか」と嘆く。
|
(回想)
|
P まだ、ヤスがチンピラだった頃、ヤスをヤクザに育てたのは当時武蔵野系鹿羽連合総長だった吾郎らしい。
|
(回想終わり)
|
F その頃の思い出があり、ヤスは得体の知れないズヴィズダーにまだ馴染めないでいるようだ。
F 吾郎は次に会うときは敵だと言い残し、その場を去る。
|
E 次第に行き場を無くすヤス達喫煙者。特捜隊に追われた彼らは町外れのパチンコ屋、“最後の楽園”に流れ着く。
|
(最後の楽園)
|
G “最後の楽園”に結集した喫煙者たちと、ズヴィズダー率いる西ウド川市民の対決が始まる。
|
E ヴィニエイラ式変異代倒説得術が効かず、ロボ子も副流煙で故障してしまうなど意外に苦戦する。
P それを見てヤスが調子に乗る。
G 吾郎がヤスを殺しにかかる。
|
(回想)
|
P 過去、吾郎は星宮ケイトに恐れ、タバコを止めた。ヤスと吾郎にはケイトの恐ろしさが良く分かっているらしい。
|
(回想終わり)
|
G ヤスがケイトにビビってズヴィズダー側に寝返る。
|
E そこに、ホワイトライトが現れ、対地殲滅兵器三十二号黒死封殺魔弾を撃ち込む。
G 吾郎がヤスをミサイルに投げ飛ばし破壊し、ズヴィズダーは退却する。
|
P これにて、西ウド川禁煙事変は幕を閉じる。
|
P ヤスは相変わらずサボっていた。
|
|
P そんなズヴィズダーを調べ上げ対抗する組織があるらしい。
|
(つづく)
次回に続く。
コメント

まともな反論してないのはお前だろ……。
気分転換になっていることそのものが錯覚とか、何言ってんだこいつ……。
主観の問題にまで頭突っ込むなよ。
素直に喫煙者のマナーが悪いからしっかりして欲しいって言えばいいものを。
ついでに、その理論だと酒もアウトなわけだが、それでいいんだよな。

いやいやー、やっぱり微塵も一つもわかってないね
俺は喫煙者個人個人のことはどうでもいいのよ。喫煙行為そのもの(の害)がなくなってほしいの
マナーがよくたって健康損ねてたら税金の無駄遣いだからね。払ってるそのお金に吸いついてる悪い奴いっぱいいるしね
気分転換が錯覚っていうのはね、そのまんまの意味だよ。タバコは気分が悪くなるものなの。主観の話じゃないよ。
というか喫煙者でもないのに喫煙者にしかわからない気分を語るの?(笑)
で、お酒がどう関係あるの?事情が違いすぎてまったく比較にならないんだけど?
