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【ストーリー解析】境界の彼方 第9話「銀竹」

2013/12/05 01:23 投稿

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境界の彼方第9話「銀竹」のストーリー解析を行う。原作未読。→前回 →次回
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■評価
★★★ スタンダード


■総評
第9話は、未来や泉達が妖夢化した秋人を追う展開。秋人の内部に“境界の彼方”が存在することが判明し、ストーリーは佳境に近づいている。各登場人物が、それぞれの動機を持って行動しており、全体としてキャラクター性が活かされたストーリー展開といえる。まだ謎が残されているので、若干メインストーリーが追いにくいが、おそらく次回以降を見てから見直せばより理解が深まるだろう。

■基本情報
原作 鳥居なごむ
監督 石立太一
シリーズ構成 花田十輝
脚本 花田十輝
製作 京都アニメーション
->Wikipedia

■登場人物
[主人公たち]
  神原 秋人(かんばら あきひと) - KENN
  栗山 未来(くりやま みらい) - 種田梨沙
  名瀬 美月(なせ みつき) - 茅原実里
  名瀬 博臣(なせ ひろおみ) - 鈴木達央
[伊波家]
  伊波 桜(いなみ さくら)- 豊田萌絵
[鑑定士]
  新堂 彩華(しんどう あやか) - 進藤尚美
  新堂 愛(しんどう あい) - 山岡ゆり
[異界士協会]
  藤真弥勒(ふじま みろく)- 松風雅也
[名瀬家]
  名瀬 泉(なせ いずみ)- 川澄綾子
  名瀬家 祖父 - 沢木郁也

■ドライバー分析
第9話のメインドライバーは次の3つ。

①泉が弥勒を撃退する(E-G)
②未来が秋人を殺すべきか葛藤し、殺すことを選ぶ(L-F-G)
③博臣が“境界の彼方”の秘密を突き止める(P)

また、サブドライバーとして、

④泉が未来に秋人を殺すよう促す(EまたはG)
⑤美月と博臣が協力して巨大な妖夢を倒す(E-G)
⑥桜が未来をなぐさめる(L)
⑦弥勒が“虚ろな影”を奪う(E)

などがある。
今回のストーリーの中で特筆すべき点は、今まで視点の中心となってきた秋人の代わりに、博臣が主人公的なポジションで描かれていることだ。
博臣の役割は、視聴者と同じ視点に立って、ストーリーの謎を明らかにすることであり、それが“境界の彼方”の秘密の説明に繋がっている。
現段階では、まだ未来や泉、弥勒たちの行動の動機がはっきりしておらず、彼ら(彼女ら)に視点を持っていくのは難しい。
未来の気持ちにしても、弥勒の陰謀にしても、適切な“聞き役”が必要であり、それが博臣ということだ。
また、桜も未来に対して同じような聞き役に回っており、未来がどう思っているかをうまく表現させている。

“謎の目的”に従って行動する3者(未来、泉、弥勒)と、それを見る視点となる2者(博臣や桜)という構図で見ると少しすっきりするかもしれない。

■残された伏線

①未来と泉の密約とは?
泉は明らかに未来に対して、何らかの働きかけを行っている。未来はそれに従って、秋人を殺すことを決めており、その関係は強固だ。未来には秋人に対する情があり、それを覆すとなると相当な密約(あるいは秋人が助かるという保証)がなければならないだろう。
泉は「凪が終われば、秋人が完全に妖夢化してしまう」ことを討伐の理由に挙げているが、これは理由になるとは思えない。博臣の「初めからそれが目的だったんだな」という質問に「はい」と答えている点から考えても、相当前から、例えば名瀬家の影響力のある街に引っ越してきた時点ですでに、何らかの密約を交わしていた可能性がある。
今回、未来が動揺している点を考えると、密約とは「秋人を殺すこと」ではないかもしれないが、未来にとって従わざるをえないようなことなのだろう。だとすると伊波家に関係することかもしれない。

[未来を呼び出した泉。捕縛した秋人の場所を知らせたと思われる]

[秋人は名瀬家特有の檻に閉じ込められており、未来にはその場所を知らせる紙片が渡されている。これは泉による手引きだろう]

②秋人を“殺す”ことの本当の意味は何か?
博臣は、名瀬家の秋人に関するレポートを読んで、「秋人を殺すな」から「秋人を殺せ」へと考えを改めている。このことから、少なくとも博臣は、レポートを読んで、秋人を“殺す”という合理的な結論に至ったことが分かる。
しかし、もし秋人を“殺す”ことが文字通り「秋人を殺すこと」なのであれば、これは未来や博臣にとって到底受け入れられるものではないだろう。また、ストーリー展開的に言っても、秋人が死んでしまっては秋人と未来のラブロマンスが成り立たない。

つまり、おそらく「秋人を“殺す”こと」は「秋人を殺すこと」を意味しない。寧ろ、博臣の口ぶりからすると、秋人を“殺さなければ”、秋人が“助からない”と言っているようにさえみえる。(博臣は、未来の目的が“境界の彼方”の回収であることを認めた上で、それでも秋人を殺すよう支持している。もし、その回収が秋人の死を意味するなら、博臣は“殺す”ことに反対しただろう。)
どのように秋人が助かるかは、“境界の彼方”の回収方法によるが、少なくともそれは秋人の死を意味しない。


[真相をつかみ、未来に電話する博臣]

③“境界の彼方”を手にいれるとどうなるのか?
秋人の内部にあるとされる“境界の彼方”。それを手にいれるとどうなるのかは全くの謎である。また名前も気になる。何となく死者の蘇生を連想させるが、どうだろうか。秋人には異能の力を消すこともできるようなので、それも関係あるのだろうか?

④なぜ秋人の内部に“境界の彼方”があるのか?
これは半妖である秋人の出生の謎に関わるものである。凪に対しての警告を発していた、秋人の母弥生なら何か知っているかもしれない。

⑤弥勒が回収した“虚ろな影”の使い道とは?
弥勒はなぜ“虚ろな影”にこだわるのだろうか。単に武器を強化するためとは思えないので、特別な使い道があるのだろう。

[“虚ろな影”を回収する弥勒。かなり怪しい]

また、前回から引き続き、次のような伏線が残っている。

⑥未来、秋人(境界の彼方)、そして“虚ろな影”の関係は?
⑦弥勒の背後には誰がいる?
⑧弥勒や異界士協会の狙いは?
⑨桜の鈴はただの形見?
⑩文芸部にはあと2人幽霊部員がいる?
⑪文芸部の機関紙“SHIBAHIME”はどう絡んでくる?
⑫名瀬家の企みとは何か?
⑬秋人の抱える過去とは何か?
⑭博臣の背中の傷は何か?

などがある。

■おまけ

今週のベストショットは桜ちゃんに尻を蹴られる全裸の未来ちゃんです。

[せいや!未来ちゃんのサービスシーンが多いのは気のせいか]

[お腹が減ってないと聞いて驚く桜ちゃんの表情もなかなか]

■ストーリー詳細

E (前回の回想)彩華と弥勒が対決している。(その後、泉が駆けつける。)

E 未来が彩華の店に駆けつける。すでに愛が気を失っており、秋人は妖夢化している。

G その頃、美月と博臣は別の場所で巨大な妖夢と戦っている。

G 泉が場所を変えて弥勒と対決し、弥勒を追い払う。

P 未来は彩華に愛を託し、秋人と対峙する。

G 美月と博臣は協力し、妖夢を檻に閉じ込める。

G 未来の元に泉が駆けつけ秋人を攻撃する。しかし、秋人は逃走してしまう。

G 美月と博臣はなんとか巨大な妖夢の討伐に成功する。

G その後、泉に呼び出された美月と博臣は、未来や泉と共に秋人の家を訪れる。

E 秋人の家に入る4人。しかし秋人はいない。
P 未来は秋人のめがね趣味のスクラップブックを見てひく。
LF しかし、その中に、未来の誕生日プレゼントをチェックした雑誌を発見する。

G その後、4人は山中に秋人を探しに行く。
P そこには、秋人がいたらしき地面の陥没がある。

P 泉は未来に秋人を発見し次第殺すように命令する。
P 泉によれば、秋人は凪が終われば、完全に妖夢になってしまう可能性が高いという。

F 家に帰った未来は、シャワールームで泣いている。
L 未来に何かあったと察した桜が未来をなぐさめる。

P 泉家。美月は博臣に、泉が未来に秋人を殺せと言ったことについて意見を求める。
P 博臣は、何か気になることがあるようだ。

P 泉は、祖父に一両日中に境界の彼方を手にいれると報告する。
P 泉が檻によって施錠された区域から出てくると、博臣が待っている。
G 博臣は泉に、未来を使って何をするつもりだと詰め寄る。
P 博臣は、泉に秋人の人間の部分が弱ったのは泉が凍結界を使ったせいではないかという。
P 泉は答えない。

G 学校。博臣が未来を呼びだし、境界の彼方の話をする。
G 博臣は、未来に秋人を殺すなという。
E 未来は、こんなことになるなら秋人と出会わなければ良かったという。

P 泉が未来を喫茶店に呼び出す。

G 博臣は、謎を探るため、名瀬家の極秘資料室に入る。
G 博臣は、秋人の内部に“境界の彼方”が存在していることを突き止める。

E そこに、弥勒が現れ“虚ろな影”の妖夢石を強奪される。

E 山中。未来が、秋人に対峙する。
P 博臣が未来に電話で「秋人を殺せ」と言う。
P 未来は、秋人との思い出を思い出す。

E 未来が秋人に攻撃を仕掛ける。

(つづく)

次回に続く

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